数100万におよぶメディアと数100社の広告案件を繋ぐ代理店事業です【新卒の子も大活躍】
広告代理店の株式会社キャナル。社員数24名(2021年4月現在)の規模ながら、自社でアフィリエイトASPを構築し、数百万におよぶメディアと数百社のクライアントを繋いでいる。設立12年目の2016年4月、ネット広告界の大きな変化の中で35歳の女性社長に若返り、新たな発展を始めているところだ。
主力のサービス基盤である、独自アフィリエイトASP。スマートフォンやPCに対応する「プレミアアフィリエイト」がある。広告を掲載するメディアとの関係の深さが大きな強みだ。また、同業他社との繋がりの濃さも強みとなっている。
アフィリエイトASPの世界には、上場企業である大手事業者が存在している。同社にとっては競争相手であるが、いい補完関係をもつ協力相手でもあるのだ。例えば、大手では規定上取り扱えない広告でも、キャナルならば問題なく取り扱える場合がある。そうした広告の掲載ニーズが寄せられると、「プレミアアフィリエイト」に繋いでクライアントのニーズを満たすことができる。もちろん、逆のケースもある。
「つまり、お互いにアフィリエイトASPを接続することで、より広範なクライアントニーズに応えることができるのです。メディア様側にとっても、それだけ広告が掲載されるチャンスが増えるので、全員がハッピーになれるしくみといえます」と取締役社長の吉岡 智子 氏は言う。
広告代理店として、アフィリエイトASPだけでなく、新聞や雑誌など印刷メディアの広告や、シネアド、交通広告なども総合的に取り扱っているのも特徴的だ。
また、自社メディアである卓球試合検索サイト「試合.jp」も運営。
「当社のオーナーが卓球界に深い関わりがあり、遅れていたIT化を支援する一環として構築・運営しています。卓球連盟のホームページ制作も手掛けました」(吉岡氏)
それまで、試合への参加を申し込むのに、卓球愛好者は参加費を現金書留で送るような世界であった。そこで、決済代行ができるとともに、試合や卓球施設、卓球グッズなどの検索や練習相手募集などができる機能を盛り込んでいる。さらに、2010年に子会社として芸能プロダクションの株式会社ビーコン・ラボを設立。リオ五輪において卓球のシングルスで銅メダルに輝き、一躍脚光を浴びた水谷隼選手も所属している。
全国を回って築き上げたメディア様との信頼関係が強み。WEBだからこそ、直接会うことが大切。
同社は、2005年にあるSNSサイトのハウスエージェンシーとして設立された。自社SNSの集客が目的であったが、徐々に一般企業にも対応を始める。そして、まだガラケー全盛時代の2008年から自社アフィリエイトASPの構築・展開を始めた。以来、大手のアフィリエイトASPが群雄割拠する業界にあって、数百万メディア・数百クライアントという規模に発展させるまでの支持を集めている。その要因について、吉岡氏は次のように説明する。
「アフィリエイトASPは、広告を掲載し料金を払ってくれるクライアント様のほうばかりを向いてしまいがちでした。そうした中で、私たちは広告を掲載してもらうメディア様側との距離も大切に考えました。全国のメディアオーナー様を訪ね歩き、サイトの改善案をご提案しながら、仲良くなることに力を注ぎました。私は、北海道や長崎の離島まで行きました(笑)」(吉岡氏)
このようにメディアとのリレーションを深めたおかげで、同社からの要請も受け入れてもらえる素地をつくったのだ。
「単価が低かったり、人気のない広告を掲載してもらうお願いも聞いてもらえるのです。すると、クライアント様にも喜ばれます。クライアント様に対しては、そういった広告でもどうすればより効果が上がるかを一緒に考え、信頼関係を深めています」(吉岡氏)
そんなクライアントの中には、同社のアフィリエイトASP以外では広告を配信しないという独占契約を締結してくれる企業もあるほど。こうしたメディアやクライアントとの信頼関係が同社の強力な事業基盤となっている。
そして、2016年4月、冒頭で触れたとおり同社の社長が交代した。その背景について、吉岡氏は次のように説明する。
「ネットの世界にスマートフォンが登場し、LINEなどのアプリが急激に利用者を広げていきました。従来のPCのWebサイトから、スマホアプリへの大きなシフトが起きていると思います。アプリの世界には従来のSEO対策が通用せず、UI/UXや構築技術も一気に変わりました。こうした変化に取り残されたメディアが続出しているのです。ですから、もう一度、築いてきたアフィリエイトASPのメディアネットワークを整備し直す必要があります。また、今後は得意とするゲームアプリなどのプロモーションだけでなく、ECのプロモーションにも取り組んでいく必要があります」(吉岡氏)
以前の代表者は40代半ば。そこで、多くのメディアオーナーと同世代で、よりコミュニケーションも取りやすい当時取締役の吉岡氏に白羽の刃が立った。
「これを機に、あらゆる既成概念を取り払って事業運営を刷新させたいと思っています。ですから、元気でフレッシュな人材と一緒に会社をつくっていきたい。ぜひアクセスしてください!」と吉岡氏は呼びかける。
「プレミアアフィリエイト」
フリーアドレスで好きな席で仕事ができます。
ケンカするほど徹底的に議論し、腹の底から理解し合う風土。
そんな吉岡氏は、社員に「どんどんケンカして」と言っているという。
「例えば、広告掲載料金で利害が反するクライアント様側の担当者とメディア様側の担当者は、金額を上げる上げないでよくモメます。けれども、人にはそれぞれの考え方があり、意見が異なることは当たり前です。ならば、ケンカするほど徹底的に議論してほしい。最もよくないのは、波風立てることを恐れて意見を言わず、人間関係に嫌気が差して辞めてしまうこと。議論すれば、腹の底から理解しあえて一層仲良くなることも多いのです」
そのために吉岡氏はよく飲み会をセッティングするという。もちろん、営業会議など議論する場もあるが、「場所がかわり、お酒が入ったほうが本音が出やすい」という狙いがある。
また、2泊3日の社員旅行やBBQ、釣り、富士登山、サッカー観戦といった社内イベントも目白押しだ。
「自由参加で、不参加の人に批判めいた言葉も一切出ません。こうした機会を通じて、社員たちは本当に仲がよくなっていきますね」と吉岡氏は目を細める。
人材育成においては、先輩が数カ月間、マンツーマンで面倒を見る。誰と組ませるかは、相性などをしっかり吟味して決めている。「人によっては、複数の先輩を代わる代わるつける場合もある」と吉岡氏。
吉岡氏が一児のママということもあり、労働時間管理にも力を入れている。基本的に正当な理由による申請がない限り、残業は認めていない。「実際に、20時頃までには全員が帰宅する」(吉岡氏)という。それでも、大きな案件やシステムトラブルなどの理由で残業が続く場合は、配置換えをしたり、仕事の回し方・管理の仕方に問題はないかを掘り起こし、解決できるまで指導するという徹底ぶりだ。
平均年齢32歳。今はまだ男性比率が高いのですが「できれば女性にも応募してほしい」と吉岡氏。採用においては、フランクな雰囲気の中でお互いに率直なコミュニケーションができるようにと「食事面接」を導入しているのも、吉岡氏の気配りだ。
オープンで明るい企業風土の中、広告にかかわる仕事が思い切りできる同社。しかも、変革期にあって会社づくりのコアメンバーとして活躍できる。要チェックの企業といえるだろう。
株式会社 キャナルの社員の声

30代後半
2006年09月入社
時間はかかりまし...続きを読む

30代後半
2011年01月入社
自分の信じた方法で仕事を進めて...続きを読む

30代前半
2020年12月入社
裁量権が大きい...続きを読む