楽天で元トップ営業マンの『苦労人社長』が新しい採用のあり方を創る
株式会社Rootsは、2014年4月設立の若い会社ながら大手企業を中心に200社の取引先を持つ実力派だ。
事業内容は雇用支援で、主に新卒採用の雇用支援を手がけている。
代表取締役を務める中島悠揮氏は、大学卒業後に東証一部上場の広告・人材会社に就職。その後、楽天株式会社を経て株式会社Rootsを設立した。
楽天では入社1年半にして全9,000名の中からMVPや楽天賞を獲得。新卒紹介事業の責任者として、事業の中心的立場を務めた後に独立。
現在は企業の採用コンサルティングを中心に、大学での講演や学生向け就職アドバイス等を行っている。
現在の事業を立ち上げるにあたり、採用や就職活動のあり方への疑問がベースにあったと語る中島氏。新卒採用を例にとれば、企業の当面の目標はエントリー確保であり、学生は有名企業からの内定確保に奔走する状況だが、本来は双方が10年、20年先を考えた採用活動を行うべきではないのか。
就活という、ある意味「短期決戦」の場で社会を経験したことのない学生が1万社を超える求人とベストマッチングを実現することは、そもそも無理なのではないか。そのミスマッチを解消するには、一定の経験や見識を持つ人間や組織が仲立ちとなり適切なナビゲーションを与えることが必要ではないか。
人材紹介が産業として定着しているキャリア採用の領域では、すべてではないものの求職者を「商品」として利益追求を優先するケースも散見される現実。企業である以上、ある程度の利益を目的をすることは当然としながらも、働く側も雇用する側も、長いスパンでお互いのニーズを満足させられることが理想ではないのか。結果、Rootsに関わる全ての人や組織が「明日の仕事が楽しみだ」と思えるような社会の創造、これが中島氏の目指す創業の理念だ。「可能性を信じ、想いをカタチにする」をミッションとするRootsは、人々の仕事に対する意識に変革をもたらし、大げさに言えば日本全体の「働くこと」に対するマインドリセットを行おうとしているのだ。
業界内で話題の実績多数な新サービス「採用一括かんりくん」が世の中を変える
楽天時代はKPIの重要性や「仕組み」を作ることの意義を学んだという中島氏。
表面的な「キレイゴト」を語る学生と、学生のステイタスだけで合否判断をする企業。現代の就活は双方のニーズが一見満たされているように見える一方、30%から下がることのない早期離職率という現実もある。
Rootsはあくまで「本質的な」マッチングにこだわり、大きく分けて2つの活動を行っている。
一つ目は採用コンサルティング事業
自社サービスの採用管理ツール「採用一括かんりくん」で、エントリー管理から応募告知までワンストップで対応する。
投資家からの期待も厚い新サービスだ。まだ詳細は公表できないとしながらも、5月のリリース以来、すでに60社もの導入が決定。学生の利用も目標を上回るペースで進んでおり、3年後には2000社の利用を見込む。利用拡大により蓄積されたビッグデータを活用し、次のビジネスにつなげていく計画も持っている。
二つ目はキャリアコンサルティング事業
新卒採用ではデータベースに登録している学生の中から、ターゲットにマッチした学生を絞り込んで紹介する完全成果報酬型サービスを提供。上位校、中堅校、体育会系、営業志向などセグメントごとに人材データベースを保有し、キャリアカウンセリングの手法により学生の志望動機形成をサポート。費用対効果の高いサービスとして注目を集めている。また、30人~50人規模のマッチングイベントの開催や、就活期間中の学生のモチベーションを維持するフォロー活動なども行っている。
一体感あふれるメンバー
従業員数は30名。
計画では3年以内に50名、5年以内に100人規模に育てていくという。
設立から5年が経過し、サービスや仕組みができ上がりつつある現在、創業期の30名というのは、ベンチャーマインドを持つ人にとっては魅力的に映るだろう。
社風を一言でいうと、「家族的な一体感」とも言うべき雰囲気。
中島氏は社員を家族と同様に考えており、同じビジョンを共有して嬉しさや悲しさを共有できる仲間意識に包まれている。一緒に会社を創っているんだという高揚感や充実感は、若いメンバーにとって何よりのエネルギーとなる。
一方で「自身のマーケットバリューをいかに高められるか」という客観性も持ち合わせている。外部環境とトレンドを冷静に分析し、10年、20年先の将来像を明確に描いて新しいサービスを生み出しているのだ。
給与制度はクオーターごとの変動制給与を導入。グレード1~グレード6まで明確に区分され、コンピテンシー評価に基づき決定される。フィードバック面談を毎月行い、成果が給与に公平かつスピーディーに反映される仕組み。
そのほか達成賞やクオーターMVPなど、社内表彰による一時金も支給している。社内制度はまだ構築中で、成長に寄与する制度であれば積極的に受け付ける方針。提案してみる価値はある。
Rootsは、雑誌「経済界」が選ぶ「注目企業25 時代を駆ける挑戦者たち」に選出されるなど、設立当初から大きな注目を集めてきた。
その理由は、「売り手市場」と言われながら下げ止まらない離職率や、卒業しても正業に就かない未就業学生の増加に一石を投じる活動を行っていること。そして、斬新なサービス開発の手腕による。新卒採用支援を行う同業他社の平均就職決定率が8%と言われる中、Rootsは100%近い成果を挙げている。就職後3年間のサポートなどきめ細やかなフォロー体制に加え、その後のあらゆるライフイベントに寄り添うパートナー企業を目指している。
株式会社 Rootsの社員の声

20代後半
2018年03月入社

40代前半
2017年04月入社
スタッフたちにとって働きやすい環境を整え、組...続きを読む

20代後半
2015年04月入社
メンバーの数が少ないので一人ひとり...続きを読む