各種メディア(媒体)のコンテンツ制作環境の生産性や正確性を飛躍的に向上させるITソリューション
株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(以下、VPJ)は広告、映像、Web、新聞、雑誌、カタログなど様々なコンテンツを制作する企業に対して、ITソリューションを提供する会社だ。アドビシステム社やアップル社の各種アプリケーションなど、クリエイティブ領域で特によく利用される技術に精通。これらと親和性のある海外の技術なども組み込みながら、同社の独自のプロダクトをベースにデータベース、ストレージ、サーバ、ワークフローなどの機能を盛り込み、制作現場の課題を解決する最適なソリューションを提供する。
例えば雑誌の編集現場。社員や外部協力スタッフ、編集者にデザイナー、ライター、カメラマン、イラストレーターなど、様々な立場や職種のメンバーによる共同作業であり、作業する時間帯や場所もバラバラだ。旧来型の制作スタイルでは煩雑なやりとりが多く、待ち時間などの無駄も発生する上、写真やテキストの素材も点在し、あらゆる局面で無駄やミスを誘発する環境がある。これらをシステム上のワークフローで進行し、素材も一元管理し、生産性や正確性を飛躍的に向上させるシステムインテグレーションを提供するのがVPJだ。通販会社や旅行会社、メーカーのように、カタログやパンフレットなどの紙媒体と、Webサイトの双方で膨大な写真を扱う制作現場でも、従来は紙とWebが別部署で、写真も共有されていないようなケースが少なくなかった。VPJのソリューションを使えば、容易に一元管理ができる。
紙もWebも、商用メディアも企業のオウンドメディアも、あらゆる制作物やコンテンツが対象となるため、VPJのクライアントは出版社、新聞社、印刷会社、広告代理店から一般企業までと幅広い。コンテンツの量が多く、関わる人も多いほど業務効率の改善やコスト削減などの成果が出やすいことから、必然的にクライアントはある程度の資本力を持つ大きな会社ばかり。コーポレートサイトの導入事例にはコンデナスト・ジャパン、ハースト婦人画報社、ジャパン・タイムズ、毎日新聞など名だたる企業が並ぶ。
この錚々たるクライアントに対して、下請け仕事ではなく、直接サービスを提供していることがVPJの大きな特長だ。それは、VPJが日本におけるこの領域のソリューションに取り組んできた先駆者であり、今もってその独自のノウハウは他社の追随を許さないからだ。オンリーワンのサービスを提供する会社として、コンテンツ制作の領域でVPJは確固たる地位を築いている。
海外の技術やクリエイティブ系のノウハウに精通。他社の追随を許さない
VPJの創業は1994年。外資系IT企業で活躍していた三村博明氏(代表取締役社長)が立ち上げた。常にITの最先端の領域を歩み、海外の先進事例や技術にも詳しかった三村氏。メディアやコンテンツの制作現場で、各自が個々にパソコンに向かって作業をしている状況を見て、これらを統合したら便利なのではないかと考えた。先行する海外の事例を見ながら、まだ日本市場にはないものを取り入れ、独自に最適化した形で開発・提案。今につながるVPJの礎を築いた。
VPJのソリューションは、ひとたび導入すると、その生産性や便利さから使い続けるお客様が多い。サービスを開始して20年余り。創業時からのお客様や、十数年に及ぶ付き合いのあるお客様も決して少なくない。同社のビジネスは、システムを納入した後、保守運用やバージョンアップなど、メンテナンスの比重も大きい構造だ。グローバル展開や新たなデバイスの登場によるクロスメディア展開、外部スタッフの増加など、クライアントの課題も刻々と変化するため、新たなソリューションを提供することも多い。その結果、概ね既存のお客様向けのビジネスが約8割、新規のお客様への導入が約2割という売上比率となっており、極めて安定的にビジネスを展開している。
そんなVPJの強みは、安定した基盤として自社のコアシステムがあり、その上に様々なミドルウェアやアプリケーションを提供できること。創業時から、従来にないサービスで市場を開拓しながら成長してきたVPJ。専門性の高い領域であり、クリエイティブ系に特有の特殊なフォーマットやアプリケーションへの対応なども進めて来た。そのノウハウの独自性に加え、海外発の技術や情報を選別して取り入れるマーケティングセンスもますます磨かれ、他社の追随を許さない状況だ。
市場も有望だ。雑誌や新聞などの紙のメディアは長期凋落傾向にあるものの、IT化の進展により誰もが容易にコンテンツ制作ができるようになった今、オウンドメディアやWebカタログや映像コンテンツなど一般企業に向けたサービスは、今後大きく伸びる可能性が高い。そして、それはもちろん国内だけの話ではない。今は、主に開発拠点として海外に進出しているVPJだが、今後はサービス提供の拠点としても活用していく考えだ。常に海外の最先端の技術との懸け橋となり、外国籍のメンバーも多い同社だけに、海外進出への抵抗はない。既にグローバル展開も視野に入っている。
会社の自立とプライドを持って仕事に臨むことを重視。志高き少数精鋭集団
VPJのソリューションは、業務のフローをすべて見直し、最適化する一大プロジェクトとなるので、受注まで3~5年ほどかかるケースも決して珍しくない。社風としても、目先の売上ではなく、長くつきあうなかで価値を実感してもらい、その後も発展させてくような関係を重視する。その姿勢を貫くためには体制を拡充する必要があり、新たな人材を求めることとなった。
対クライアントと同様、社員に対しても長いスパンで成長を促し、いずれは会社の中核となることを期待する。三村氏は言う。「外資ITでバリバリ売っていたようなベテランでも、当社のプロダクトについては素人。難しい製品なので、すぐに成果が出なくてもへこまないでください。ITのベースのある人なら必ずキャッチアップして、成果を出せるでしょう」。
採用にあたって重視するのは、会社の姿勢や価値観への共感だ。「成長ではなく自立」とは、折にふれ、三村氏が口にする言葉だ。そもそも三村氏の起業のきっかけは、長く外資の企業に身を置き、成果を出しても、最終的には本国の意向に左右されてきた経験だ。透明な天井のようなものを常々感じ、仕事に打ち込むならば誰かのためではなく自分のために、プライドを持って仕事をしようと誓った。それがVPJの根幹に流れる価値観となった。自らの信念に従って事業を展開し、成功も失敗も自己完結できるためには、闇雲に組織を大きくすることはない。少数精鋭で持続的に成長することが、VPJが目指す道だ。
株式の公開も考えない。社員持株会が3割の株を保有する、社員みんなの会社でもあるので、四半期ごとの全従業員を集めての事業報告会や、オープンスペースで行う傍聴自由の取締役会など、みんながごく自然な形で経営に参加する。リーダーシップある人材は抜擢し、より直接的に経営を担っていく。
社員を大事にする会社でもあり、週2回のノー残業デーや有給休暇取得時に手当を出すユニークな制度もある。毎週金曜日にはハッピーフライデーと称してラウンジで自由な飲み会がある。
良き環境で、独自性の高い優れたサービスを、名だたるクライアントの数々に提供する。やりがい、働きやすさともに申し分のない会社だろう。
株式会社 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンの社員の声

30代前半
2005年04月入社
下請けで...続きを読む

30代前半
2010年04月入社
仕事を通...続きを読む

20代前半
2014年04月入社