ゼネコン業界特有の複雑な見積り作成を概算見積システムにて早期化
■業界 建築業界 ■課題 大手ゼネコンでは大規模な建設プロジェクトが多く、見積り作成には、人や機械、資材のリソース配分、スケジュール、関係者の調整など、多くの要因を考慮する必要があります。 そのため、見積作業は経験豊富な専任担当者でも、1ヵ月ほど期間を要する作業でした。 見積りに時間がかかる事で受注のチャンスを逃す事もあり、見積作成業務の改善が課題となっておりました。 ■支援 短期間、小工数での見積作成を目的に、簡易な情報入力で概算見積りを出力するシステムの開発を行いました。 業務要件の整理と情報の簡略化を行った上で、概算見積りシステムを開発。その際、直感的なUIと効率的な内部ロジックの設計に注力しました。 一例として、 ・ユーザーが迷わず操作できる画面設計 ・データ入力効率化のため、プリセットと自動計算の導入 ・見積りプロセスを段階表示し、進行段階のガイダンス表示 ・エラーチェックとバリデーションによる誤入力の修正 ・過去の見積りデータを活用した再作成機能の導入 などの対応を行っております。 ■結果 概算見積りシステムの導入により、数日で概算見積りが作成できるようになりました。 また、属人的であった見積作成ですが、より多くのスタッフが担当できるようになったため、複数プロジェクトの見積作成が並行して進められるようになりました。 その他、システムのよる見積作成では、作成者の経験値に依存する部分が少なくなり、内容の一貫性が保ちやすくなりました。 本システムの導入により、作業期間、作業工数の両方が削減となり ・提案機会の拡大 ・従業員の労働環境の改善 など、クライアントの事業に大きく貢献出来た案件となりました。
IoT機器を活用した位置情報による人流管理システムのプロトタイプ開発
■業界 建築業界 ■課題 クライアントは、化学プラントや石油精製プラントなどのプラント開発に強みを持っている企業です。プロジェクトにおいて設計から建設までを手掛けており、世界各国で事業を展開しております。 プラント開発では、複雑な構造物と敷地の広さにより、「作業員の作業状況が正しく把握できない。」という事が課題となっておりました。 この課題に対処するため、GPSを活用した位置情報システムに強みを持つ弊社に相談がありました。 内容は通信環境が不十分な状況下でも正確な位置を記録し、人流を把握する仕組みをつくれないか。というものです。 この要望に応えるために、プロトタイプシステムの開発を行いました。 ■支援 プロトタイプ開発に際して、GPSだけでなく、Wi-Fi、Bluetooth、赤外線センサーなど、複数のIoT機器のセンサー技術を組み合わせることで位置情報の精度を向上させるマルチモーダルセンサーを構築しました。 これにより、単一のセンサーでは得られない情報を補完し、より正確な位置情報を記録することができます。 また、メッシュネットワークを利用することで、デバイス間の信号を中継し、不安定な通信環境でも接続を保持できるようにしました。 そして、これらの対策の有効性を確かめるため、国内のプラントにて実証実験を行いました。 ■結果 プラント内での作業員の行動を想定し、水平や垂直の移動、遮蔽物が存在する状況での移動など、様々な条件下で検証を行いました。 検証を通じて、 ・信号が遮蔽物に反射することにより生じる誤差 ・上下階のセンサーに反応してしまう事により生じる誤差 ・IoT機器のバッテリー消耗の考慮 など、プロトタイプを通じて、実用化にむけた多くの知見を得る事ができました。 これらの検証結果を基に、さらなる開発を進めていきます。
スマホGPSを利用した滑走記録アプリ!数万人の位置情報をリアルタイムに共有
■業界 ・スキー・スノーボード業界 ・スノーリゾート・観光業界 ■実績URL https://www.yuki-yama.com/ ■課題 YukiyamaはスマホのGPSを利用し、自身の滑走を記録するアプリです。滑走距離、速度等の自動記録、マップ上での位置情報の共有、仲間とのコミュニケーションなど、多様な機能を提供しております。 ダウンロード数は60万に達成し、ウィンタースポーツ業界でNo1のユーザー数を誇るアプリとなっております。 ウィンタースポーツ用のアプリはトップシーズンとオフシーズン、デイタイムとナイター利用、平日と週末などで全く利用者数が変わるという特徴があります。 そのため、特定の時期になると利用者が急増することでシステムの遅延が発生することがありました。 この問題解決のためのシステム、インフラの改善が大きな課題としてありました。 ■支援 常時ピークタイムに対応出来るスペックのサーバーを用意すればシステムは安定しますが、この方法では多大なサーバー費用が必要になります。 安定稼働とコストを両立させるため、アプリケーション改修からインフラの設計変更まで、様々な対応を行ないました。下記はその一例になります。 ・非同期処理 ボタン応答などユーザーと直接関わるタスクを優先的に 処理し、リアルタイムでの反応を必要としないデータ処理や計算などをバックグラウンドで非同期に行うことでリソースを効率的に使用。ユーザーは、システムのパフォーマンスの低下を感じることなく、スムーズな操作感を維持できます。 ・スケーラビリティ AWSによるクラウドベースのインフラストラクチャの採用しており、データ量に応じてリソースを自動的にスケールアップ・ダウンする機能で運用し、過剰なリソースの投入を防ぎます。 ・ロードバランサー 複数のサーバーにトラフィックを分散させる負荷分散器(ロードバランサー)を利用し、ピーク時のトラフィックに対応することでパフォーマンスを維持します。 ■結果 利用者の急増に対応できるシステムの構築ができ、遅延の発生頻度を大幅に減らす事ができました。 今後もユーザー数が増加していく事が予想されます。 ユーザー数に合わせてアプリケーション、インフラを最適化し、安定したサービスを提供できるように運用を強化していきます。
商品導入実績の「社内共有アプリ」
■業界 建材メーカー ■課題 クライアントの営業担当の業務の1つに資材導入先の施工写真を撮影する。というものがありました。 ただ、これらの写真は記録として保存されているものの、その後の業務で利用される事はあまりありませんでした。 「これらの写真は重要な情報資産のはず。何か活用する方法はないものか。」という相談から本案件はスタートしました。 DXコンサルティングとして、施工現場の写真について「こういう使い方があるのでは?」という提案からスタートし、最終的には基本思想の設計など上流工程から開発・運用までを全面的にサポートをさせていただく事になりました。 ■支援 まずは、 ・現状分析と将来のビジョンの定義 ・目標達成に向けた段階的な実行計画の提供 などDX化のロードマップの提案を行いました。 そして、 ・営業担当の提案力向上による売上拡大効果 ・業務プロセスのデジタル化による効率化 ・社員教育とスキルアップの支援 これらの点を視野にいれた社内アプリを開発しました。 開発したアプリは、営業担当が施工実例をスマホで簡単に登録出来る。というものになります。 ■結果 アプリは単に施工実例を登録するだけではなく、登録された施工実例が社内SNSとして他の営業担当に共有される仕様としました。 また、場所、用途、素材、利用商品、フリーワードなど、様々な条件を用いて、施工実例を検索する機能も実装しました。 例えば、「会議室」というキーワードで検索すると、会議室の施工実例の写真が多数表示されます。その中から気になる写真を選ぶと、そこで導入されている商品の詳細情報が確認できます。 そのため、従来はカタログや営業担当個人が保持する写真など、限られた情報の中から顧客へ提案をおこなっていましたが、アプリを使う事で導入先やシチュエーションに応じて最適な施工実績を検索し、それらを元に提案をおこなえるようになりました。 今後、アプリに投稿される施工実例が増える程、提案につながる情報が増え、営業担当の提案力が向上していきます。 また、社内の共有ツールとして活用されるほど、知識の共有化が進みし、社員教育とスキルアップの支援に役割を果します。 このようにして、単なる記録として保管されていた写真が、アプリの導入により情報資産として活用されるようになりました。 これらの提案・開発がクライアントに高く評価され、別システムに関するご相談も承りました。 今後も長期的なデジタル戦略に基づき、DXコンサルタントとして引き続き業務効率化の推進をサポートしてまいります。
