株式会社ナニラニ

ブランド戦略が企業経営の将来を左右すると言われる今、経営戦略に深く関わるブランドコンサルティング会社の存在が脚光を浴びている。デザイナー、編集者のコンビによって設立された株式会社ナニラニもそんな会社の一つだ。戦略、デザイン、プロデュースの三本柱で、企業や商品・サービスのブランド構築に貢献する“ブランドアーキテクトカンパニー”として高い評価を受けている。

2005年、「デザイナーの社会的地位を上げたい」という代表取締役・村瀬氏の熱い思いをもとに設立された同社。デザインの受託業務からスタートを切り、順調に組織を拡大してきた。今ではストラテジスト、プロデューサー、デザイナー、エンジニアがチーム一丸となり、コア事業のマーケティング支援やデザインに留まらず、商品開発、採用戦略、irコミュニケーションまで手掛けている。

そんな同社がこだわり続けているのは企業におけるブランド戦略の重要性だ。「消費者が成熟したこの時代、“ブランドの本質的な提供価値”がこれまで以上に大切になってきます。そして、それをマーケットに対して表現するデザインの力も必要不可欠になっています。企業経営者の右脳となり、戦略的なクリエイティブ提案ができるスペシャリストの数はまだまだ不足しています。我々はクライアントの潜在価値を発見、育成、定義して本質的な変化をもたらし、長期的なブランド価値の最大化に貢献していきたいと考えています。ナニラニのミッションは、企業の”未来を描くこと”です」（代表取締役　村瀬氏）。太い顧客を軸に毎年売上を伸ばし、着実に成長を続けてきた同社。今後もブランドアーキテクトのプロ集団として躍進を続けていく。

ナニラニの事業の中心を担うのは、ブランドコンサルティング、グラフィック、WEB制作である。大手広告会社やブランドコンサルティング会社ではカバーできない中小企業や大手企業をターゲットとし、デザイン、戦略、プロデュースの専門家たちがソリューションを提供している。そんな同社が様々な業界から支持を集めている理由の一つは、小さな組織の強みをいかしたフットワークのよさである。「小規模な組織ならではのスピード、リーズナブルな価格設定、かつ柔軟なサービスが我々の武器です。また、リクルートや大手広告代理店などで戦略やアカウント経験を積んだ強力なプロデューサー陣も大きな強みです。というのは、ブランド戦略の提案にはクライアント企業のトップとの関係づくりが不可欠です。メンバーは経営者や幹部社員とのコミュニケーションに長けているので、課題やビジョンを浮き彫りにし、組織のあらゆる部署を横断的にサポートすることができます。それが長期的で本質的な成長を目指すための質の高いソリューションにつながります」（代表取締役　村瀬氏）。

実際に取引窓口の多くは経営者、創業者であることが日常茶飯事だという。ある大手製造小売業のクライアントに至っては、創業社長以下、ほぼ全ての部署と何かしらの取引が発生しているほどその業務領域は広い。そして顧客との強固な関係を築いているため、創業10年の歴史で、飛び込み営業をした実績は皆無だという。ナニラニの丁寧で真摯な仕事ぶりは徐々に評判を集め、売上は2005年から10年で10倍まで拡大した。手掛けた仕事は、メガネの販売本数日本一のJINSのリブランディング、ミシュランで星を獲得している割烹料理店”くろぎ”のサイトリニューアル、ファッションブランドのサイトフルリニューアル、GLAYのツアーロゴ、横浜国際映像祭イベントアートワークなど業種・内容ともに非常に多彩であり、その実力を物語っている。

「今後は海外事業展開のサポートをできるスタッフや、より高度な戦略思考を持ったコンサルタント、IT分野のスペシャリストなどをチームに加え、これまで以上に包括的なソリューションをクライアントに提供できる体制を整えていきます」（代表取締役　村瀬氏）。創業11年目となる2015年、ナニラニは世界市場を視野に更なる進化を遂げようとしている。

様々な経歴を持つメンバーが集うオフィスは、自由闊達な空気にあふれている。何より社員同士の仲が非常に良いのが印象的だ。「代表の人柄もあり、社員はみんな楽しいことが大好きなユニークな人ばかりです。飲み会は規模を問わず多いですね。家族的な雰囲気で、仕事中も呑み会でも笑い声が絶えません。うちの会社の魅力の一つは、社員が主体的に取り組むプロジェクトには決してNOと言わないことです。一人ひとりの個性を尊重する風土が根付いています。そのため、音楽レーベルを作ったり、新しいサービスを立ち上げたり、NPOを支援しているメンバーもいますよ」。会社の魅力について語る社員の表情からは、毎日が楽しいといった雰囲気が伝わってくる。少人数の会社でフラットな組織なので、社員の提案も通りやすい。新境地で新しいことに挑戦したい方におすすめしたい環境である。また、共同創業者の一人は二児の母でもある。子育て中の社員にとっても働きやすい環境が整っていることにも注目したい。

実務では、クライアントとのやりとりは基本プロデューサーが行うが、デザイナーやエンジニアが打ち合わせに参加するのも日常茶飯事。「打ち合わせではクライアントと直接やり取りができる面白みや難しさを学べると思います。長いお付き合いのある顧客もいるので、ミーティング中の雑談から提案が実施になったりするケースもあります。ナニラニの仕事を学ぶためにも、入社したらぜひ積極的に参加してほしいですね」（代表取締役　村瀬氏）。

そんな同社ではどのような人材を求めているのだろうか。「協調性はもちろん、デザインや作ることが好きな方、ブランディングに興味のある方、楽しいことが大好きな方にぜひ来ていただきたいと思っています。今回は経験以上に熱意を重視しています。やる気次第でどんどん仕事をお任せしたいと考えています。フロントエンジニアになりたい、WEBディレクターになりたいなど、あらゆる希望を叶えられる土壌は揃っています。あとはあなた次第。まずは私たちのWEBチームを引っ張っていく人材になってほしいですね」(同氏)。共に努力し、励まし合い、そして笑いながら、成長していける。ナニラニではそんな熱い仲間を心待ちにしている。