様々な手法で企業の”コミュニケーションをデザインする” 大阪発のデザインカンパニー
株式会社アラダスは、デザイン事務所での勤務後、フリーのデザイナーとして活躍していた代表取締役の荒川めぐみ氏が、仲間と2005年に立ち上げたところからスタートする。以来紆余曲折を経ながら今年で15年目を迎えた現在は、東京渋谷にもオフィスを構え、全国に広がるお客様に2拠点で応える体制となっている。
「お客さまは幅広く、特にこの業界に強いというのはないのですが、うちの特徴はお客さまからの紹介が多いこと。また、一度お付き合いさせていただいたお客さまから再度ご指名いただくことが多いんです。企業さまから直接発注もらうこともあれば、代理店経由の仕事もあり、仕事内容は多岐に渡っています。積極的な営業活動を行っていないのですが、あらゆる業界の仕事に声をかけてもらっています。ありがたいですよね。」(荒川氏)
仕事の進め方について、荒川氏は「みんなに自由にやってもらっている」と話す。荒川氏自身がメンバーに仕事を振ることは当然あるが、やりたいことに手を上げてもらったり、自分から企画を出したいというメンバーがいたら、どんどんやってもらおうと考えている。
「結局、会社とは箱だと思っています。そこに関わる人が会社を作るというか。そっちの方が楽しいし、やらされている感を持ちながら働いてほしくないんです。やりたい仕事があれば、新規事業であっても提案してほしいし、なりたい将来像があれば全力で応援します。会社のため、社長のためでなく、『自分のため』に仕事してほしいというのが本望です」(荒川氏)
「最近は特に、比較的大きな企業からの案件依頼が多くなっているので、幅広く、いろいろな仕事に関われると思います。お客さんのお客さんが誰か、その部分を真剣に考えながら、成果の出る、必要だと思われる仕事をしていきたい」(荒川氏)
プロフェッショナルとして突き詰めることも大事だが、逆にいろんな役割を持つ社員の中で揉まれながら、いろんな仕事に興味を持っていける、そんな社風が一つの強みといえそうだ。
芸大を卒業後、デザイン会社勤務を経、フリーに転身。2005年仲間とともにaradasを立ち上げる。
影響力のある仕事を。「Communication design company」に込められた思い。
会社のロゴには、ある一文が併記されている。「Communication design company」というタグラインだ。
「企業のコミュニケーションを最適化する仕事をしていきたい、そういう思いで考えました。これまでできていないかというと、決してそうではないのですが、やはり大きなお客さまとの仕事の中でそうした文化に触れるときがあると、あらためて面白いなあと思うんです」(荒川氏)
ウェブ、グラフィック、SNS、イベント等々・・・。いろいろなメディアが総合的に機能するコミュニケーションができたら、制作の可能性はぐっと広がる。それだけでなく、単純に楽しい仕事ができる。そうした自由な発想は、アラダスの根底にある企業文化と共通するものだ。
「新しいことを仕掛けるって、おもしろいじゃないですか。世の中を動かせるというか、新しいニーズが生まれたり、なかったものに新しい価値が生まれる。そういうことをどんどんやっていきたいですね」(荒川氏)
制作会社といっても、一生同じことをし続けるわけにはいかない。個人が会社という箱を通じて可能性を広げていくことが求められるように、会社自身も成長していかないといけないーー。
「だから、私についてきてほしいです。思いを持って仕事をしていますから、積極的に関わってもらえれば、成長できるチャンスはいくらでもあると思います」(荒川氏)
少人数ならではの素早い動きや裁量と、制作物へのこだわりが両立する同社。
新たな挑戦をしたい人にとって、これ以上ないやりがいのある環境が整っている。