9つの「C」を通じて、「身近な人をしあわせにできる会社」を目指す
株式会社C Solutionは、ウェブ系システムの受託開発やSESによる業務支援をメインで行うシステム開発会社。2012年8月に設立され、以来、大手通信会社やインターネットサービス会社などとの取引を中心に事業展開している。
社名になっている「C」とは9つの意味を含んでおり、企業理念としても掲げられている。
Consumer(消費者)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(伝達)の4つは、顧客視点にたったマーケティング用語として使われるもので、この4つの「C」を意識して、日々クライアントと向き合っている。
続く、Curiosity(好奇心)、Courage(勇気)、Confidence(自信)、Constancy(継続)の4つは、ウォルト・ディズニーが残した「夢を叶える4つのC」。社員自らが、自分自身と向き合うための「C」である。
そして最後の一つが「Cooperation(協力)」。クライアントと社員が一丸となって”しあわせ”を創造するという思いが込められた「C」だ。
「1つのソリューションも一人の力では達成できませんし、1つのイノベーションも一人の力では起こせません。結局、我々は一人では何もできないんです。だから、みんなの力を合わせていきたい。その結果、まずは『身近な人を”しあわせ”にできる会社』を目指したい……そんな思いを社名に込めています」(代表取締役・山田鉄也氏)
同社はこの8月に設立3年目を迎えたが、これまでの手探りだった2年間を踏まえて、新たなフェーズに進むべく『仲間』を募集する。
「変な言い方かもしれませんが、私は社員を集めようとは思っていません。欲しいのは『仲間』です。C Solutionが向かう方向と同じベクトルを向いている人を探したいと考えています。現在、私たちは社員3人の小さな会社ですが、今後は社内に仲間を増やすことで外からの刺激を積極的に取り入れ、何かしらの相乗効果を生んでいけたらいいなと思っています」(山田氏)
まだ設立間もない若い会社である一方で、既に安定顧客がいることからも分かる通り、技術力は十分。今後は、「技術職は受け継いでいかないといけない」という発想のもと、新しい人材を積極採用しながら、仕事の進め方などを含めた「技術の伝承」を進めていくことも、今回の募集の背景の一つとなっている。もちろん、彼らの右腕として第一線で活躍してもらったり、今後予定している自社サービスの開発についても任せていくつもりだという。
『身近な人を”しあわせ”にできる会社』を目指し、2012年に同社を設立。
「自分たちから発信していく仕事」にこだわり、自社アプリの開発を計画中
同社の「強み」について、山田氏に聞いた。
「人、そして培ってきた人間関係ではないでしょうか。私は、仕事の報酬はお金ではなく仕事だと考えています。ですから、継続的に仕事を続けられているのは、『人の幸せが自分の幸せ』という発想で必死に取り組んできたことに対する評価だと自負しています。そういった”泥臭い部分”を大切にする会社でありたいと思っています」
言われたことだけをやるのではなく、相手のことを考えながら一歩先回りして取り組む。また、自分のできる範囲内で、与えられた領域以外のことにも挑戦しようと意識する。社員一人ひとりが、そういったことを日頃から意識して働いているからこそ、「C Solutionと仕事がしたい」というクライアントが後を絶たないのだろう。
これまでは、受託開発と業務支援が業務のほとんどを占めていたが、今後は自社サービスを立ち上げ、将来的に業務の4割ほどを占める中核事業として育てていこうと考えている。具体的には、「自社アプリの開発」を計画している。
「ソフトウエア開発の仕事は、完成品が目に見えないので、人に伝えにくいですよね。それに、現場のニーズに応えるといっても、結局は『言われたことをやっているだけなんじゃないか?』という気持ちもどこかにあるわけです。だからこそ、自分たちから発信していくような、自社サービスを立ち上げたいと考えています。そうなったら、社員が開発していくプロセスをカメラやムービーで残しておき、最終的には映画のエンドロールのようなものを作って残したい。技術者にとって、『自分がこれをやった』といえるものをきちんとかたちとして残すことは、とても大事なことだと思うんですよ」(山田氏)
現在、こちらでは新規事業の構想作業が進行中だ。
スキルや経験よりも、「夢を描けるか」を重視したい
今回採用する社員には、受託開発や業務支援などの仕事を任せながら、自社アプリの開発や運用といった部分も担ってもらいたいと考えている。では、どのような人材を求めているのだろうか。
「一つは、コミュニケーション能力があり、協調性を大切に仕事ができること。さらにいえば、受け身の発想ではない人です。仕事である以上、常に自分の頭で考えながら働いてほしいと思っています。一方で、『3度の飯よりパソコンをいじるのが好き』というような、”おたく”資質を持つ人も必要です。いずれにしても、『この部分だけは誰にも負けない』というものを何か持っていることは非常に大事だと思います」(山田氏)
山田氏はエンジニアとしての経験もあるが、本人曰く「営業経験の方が長いので、営業視点で物事を話し、コストや経営の観点で何事も考えてしまう」とのこと。そんな彼のアイデアや好奇心を具体化させるうえで、ITの面から「こんなことをしたらいいのでは?」などと遠慮せずにアドバイスしてくれるような人に、ぜひ来てほしいそうだ。
「たとえば10人の集団を作るとした場合、似たタイプの人が集まるよりは、それぞれ特徴の違った人が集まってものを作った方が、いいものができるはず。そういう意味で、理想としては『僕が持っていないものを持つ人』を歓迎したい。さらに言えば、スキルや経験よりも、『夢を描ける人』であるかは重視したいです。イメージできないことは絶対に実現できませんからね」(山田氏)
お金、家族と過ごす時間、仕事のやりがい・・・仕事を通じて実現できる「しあわせ」の捉え方は、人それぞれ違う。違って当たり前だ。
「だからあまり型にはめて考えず、一人ひとりに合わせて、不公平のないように最適な方法を取り入れていきたい。だから、何でも思ったことがあれば言ってほしい」(山田氏)
そんなフラットさが、何よりもC Solutionらしさだろう。誰よりも、働く社員たちの”しあわせ”を考える……そんなあたたかさにあふれた会社だ。