「我々にしかできないこと」で社会に貢献する
2021年、創立50周年を迎える株式会社エヌデーデー。特定のハードウェアやソフトウェアに縛られることなく、より良いシステムプランにこだわり自由に設計・開発できる、独立系ならではの強みを持つSI企業だ。エンドユーザーとの直接取引が約70%を占め、受注の大半がリピートオーダーにつながっているという。また、自己資本比率は70%以上の高率で、無借金経営を貫いており、財務基盤も安定している。無数にあるSIerの中で、優良申告法人として表敬され続けていることは信頼の証だろう。
2020年には健康保険組合連合会東京連合会より「健康優良企業」に認定され、「銀の認定」を取得、社員の健康づくりのための取り組みにも積極的だ。
同社は専門性の高さにおいても、揺るぎない地位を確立している。現在、「金融システム」「医療システム」「公益システム」「解析・制御システム」の4つの専門分野で事業展開しており、エンドユーザーに深く入り込むことによって、その専門性の高さに磨きをかけている。分野をまたがる異動も少なく、個々人の目指す専門分野を追求できることもエンジニアにとっては魅力といえる。
また、自社ソリューションの開発にも積極的だ。これまで自社に蓄積された専門分野のノウハウを結集し、10年を超える実績を持つN-BiT(輸血・細胞管理システム)をはじめとする医療関連パッケージソフトの開発や同社が選定したアライアンス製品をコーディネートして業務効率化、コスト削減、短期開発を実現するソリューションを展開。スクラッチ開発に精通する同社ならではのノウハウが詰め込まれた製品やソリューションに対する評価は高く、引き合いが後を絶たないそうだ。
エンドユーザーの要求に真摯に応えるのがエヌデーデースタイル。営業スタッフだけでなくお客様と接する機会の多いSEも一丸となってユーザーニーズを吸い上げ、一歩先行く提案を実現している。チームワークの良さも見逃せないポイントだ。
自然と笑顔で溢れている
“笑顔”の多さが物語る従業員満足度の高さ
「当社のキーワードは“Smile”。とにかく、笑顔が多い会社なんですよ。」
こう語るのは、総務部部長の村上氏だ。仕事にやりがいがある上に、自分の成長が実感できるので、そうした想いが自然と笑みに表われるという。
離職率の低さにも注目したい。ここ5年間でみると、中途採用者を含めて退職率は3%程度。業界内においても、かなり低い数値だと言えるだろう。
残業は少なく、有給も取得しやすい雰囲気だ。社員のスケジュールは全てイントラネットで公開されているので、個人のペースでオンオフのメリハリをつけながら、仕事に取り組むことができる。
社風は至ってアットホームで、社員同士の仲がとても良い。クラブ活動も盛んで、過去に草野球チームは健保組合の2部大会で優勝した経験を持つ。また、毎年開催されるフットサルの社内大会には、応援も含めて100人が集まるという。この結束力の強さが、仕事面でもチームワーク力として表われているのだろう。
2020年6月に本社を完全リニューアル。ABW(Activity Based Working:自席を持ちながら、仕事の内容や目的に合わせてオフィスの中で作業する場所を多様な環境から選んで働けるスタイル)を実現したオフィスに生まれ変わった。
また、2020年10月よりNNN(NDD New Normal)を施行。ウイズコロナ時代の新しい働き方として週2日の自宅勤務と4パターンの時差出勤を認める制度だ。リスクを減らしつつ、社員同士の仲が良という社風を崩さないことを目指した新しい働き方が始まっている。
転職者に対する対応も手厚い。採用を担当する前出の村上氏は、面接時に給与体系を含めた人事制度の一切を説明し、意識のギャップをなくすよう努めている。同社では実力主義を貫いており、がんばりが給与にそのまま反映されるシステムだ。中途入社者は全体の約2割を占めており、ハンディも全くない。
入社前はもちろん、入社後のフォローも欠かさない村上氏はこう語る。
「まずは、私と知り合いになるところからスタートしてほしいと思っています。知り合いのいない職場に入社するのは、誰だって勇気が要りますよね。そんなとき、私を頼ってもらえればと思っています」
田村氏も、村上氏を頼りにするひとりだ。
「前職は社内SEでしたので、SIerでどのくらい通用するのか不安でした。しかし、入社前から会社の様子を事細かに説明してもらったおかげで、不安を払拭することができました。入社して改めて、あたたかい会社だと実感します。」
社内は気さくに声をかけてくれる人ばかりなので、会社に慣れるまでに時間もかからなかったそうだ。専門性の高い仕事柄、業務上は事業部内の人間と接することがほとんどだが、それ以外の場所では事業部の枠を超えて交流が図られている。
総務部では季刊の社内報を発行して、社内の風通しをよくするための努力を怠らない。工夫が凝らされた社内報の誌面も、社員の笑顔で溢れている。
社員の3分の1が一堂に会することも
“独自性”を発揮して更なる成長へ。若手の意見を積極的に取り入れる会社です
今後の展開について、村上氏はこう語る。
「特に新しいことに着手するのではなく、我々にしかできない“独自性”を発揮した戦略を、着実に遂行していくというのが方針です。そこには無限の可能性がありますから、それを実現していく人材をいかにバックアップしていくかが、私たちスタッフ部門の永遠のテーマですね。」
同社はより一層の飛躍を目指し、2021年の創業50年を見据えて、社長自らが旗振り役となって様々な施策を行う。その中のひとつが、10年以上にわたって実施されているプロジェクトイノベーションレビューである。これは、ビジネスの最小単位であるプロジェクトに着目し、社長と常務が若手技術者と共にプロジェクトの方向性の確認を行うという取り組みだ。今後どのようにしてお客様を拡げていくのか、メンバーは慎重に検討を重ねている。これからの面白い展開が期待できそうだ。
やる気さえあれば、ボトムアップでやりたいことを実現できる風土がここにある。若手の意見に積極的に耳を傾けて経営陣が支援をしているため、社員のモチベーションも高い。同社は、チームの総合力で大きな仕事を成し遂げる、そんなパワーが漲った会社である。
積極的に意見が飛び交い、活気に満ちている。
あちこちでミーティングが。