元請け、一次請け中心のシステム開発で創業以来10期連続黒字化を達成
株式会社ユニトラストは、Web・オープン系の全領域をカバーする技術者が集まり、業務システムからWebサービスまで、幅広い分野のシステム開発に携わるベンチャー企業である。
2010年4月に設立し、初年度から黒字化を達成。毎期売り上げ成長率は前年比130%の伸び率で成長している。
現時点において収益の核となっているのは、システムインテグレーター事業である。同社が携わるプロジェクトは、元請け、または一次請けの案件が殆どで、常駐型、受託型問わず、コンサルティング、要件定義、基本設計、詳細設計、開発、運用、保守に至るまで全工程に対応している。これまでの実績で多いのは、大手企業向けの業務システムに関する案件だ。金融会社、セキュリティ会社、製造業など、幅広い業種のシステムに関わっている。現在は、これらの業務システムに加え、音楽・動画配信サービスやソーシャルゲーム、広告配信などWebサービスの分野や、スマートフォンアプリの分野など積極的に進出している。
その一方で、同社は設立直後から自社サービスの企画を開始しており、これまでに2つのWebサービスをリリース。現在も新サービスの企画、開発を進めている。
2017年度はIoT分野にも進出し、新ブランド「breakfast」を立ち上げ、自社製のウェアラブルデバイスを製造、展示会に出展するなど、これからの事業の柱にすべく自社サービス・製品の開発・リリースにも挑戦している。
この他に同社は、ウェブデザインなどの案件を請け負うなど、システム開発を軸としながらも、顧客のニーズに応えながら、自社が保有するリソースやネットワークを活かして事業ドメインに拘らない展開を行っている。
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景気に左右されない、技術者が安定して働ける環境作りに向け設立
同社の強みは、Web・オープン系に関する幅広い技術を身に付けた社員達である。同社で働く中堅以上の社員は、各々が企業の幅広いニーズに応えられる技術を身に付けており、最低でも基本設計段階からプロジェクトに携わることが出来るレベルの技術者だ。
また同社は、彼ら技術者達が景気動向に左右されずに安定して働ける環境を整備するために設立された。創業者は、代表取締役・野田敦幹、取締役・石山拓の2人だ。
「景気の良い時代にはフリーランスの方が高い給料が取れました。しかし、不景気になると進行中のプロジェクトが中断して、収入が途絶える技術者も現れました。そのような状況に直面した時、技術者をマネジメントする者としてきちんと責任が取れる体制を作らなければいけないと考えました」(野田)
ユニトラスト社を設立する前、野田と石山はともに、自らエンジニアとして客先に常駐してプロジェクトに参加しつつ、フリーのエンジニアと契約し客先に派遣する会社を経営していた。それらの会社を始めたのは2007年、リーマンショック以前のエンジニアに対するニーズが多かった時期である。ところがリーマンショックを境に、多くの企業で情報システムの構築や運用にかける予算を削減し始めた影響で、技術者のニーズは激減して行った。そこで野田と石山は、そのような状況に危機感を強め、当時契約していたフリーのエンジニアを正社員として雇用することが出来る会社の設立を検討しはじめた。当時2人が運営していた会社は、親会社の影響力が強くこれまでの流れとは全く違う独立した会社を設立する必要があったのである。そして2010年4月、それぞれの会社が契約していた技術者達が合流しユニトラスト社が誕生したのである。
不況が長引き、多くの開発会社やエンジニア派遣会社が技術者を抱えることに消極的な姿勢を見せる中、同社はその状況を逆手に取る形でスタートダッシュに成功している。スペックの高い技術者を正規雇用することが、同社が初年度から黒字化を達成する原動力となったのである。さらに、その技術者を武器に積極的な営業展開をすることで取引先が広がり、同社を次の成長へと導き始めているのである。
一人ひとりが会社を動かす仲間。自分の能力をフルに活かせる会社
設立から2年間は創業メンバーの10名で業務を切り盛りしてきた同社だが、新規案件や既存プロジェクトへの増員要請が相次ぎ、現メンバーだけでは応えきれない状況となっている。そこで同社は、事業理念を現行メンバーと共有し、共に会社を動かしていく人材を積極的に受け入れている。現在はシステムインテグレーターとしての地歩を固めつつあり、次のステップである新規事業へと進みたい考えだ。
同社が社員に求めるのは、技術者の枠にとらわれない広い視野を持ったビジネスマンとしての姿勢だ。
「自分で物事を考て判断を下せる自立したビジネスマンとしての視点を持っているのと、単に指示された通りに動けば良いと思って仕事に取り組むのとでは、書くプログラムの内容や顧客と話す内容に大きな違いが生じてくるはず。当社の社員には、そのような視点を持って欲しいと考え、営業活動にも参加してもらっています」(野田)
現在、営業活動の中心は野田と石山が担っているが、数名の技術者は営業に同行してノウハウを学び始めている。技術者が自身のプロジェクトでその経験を活かすなど、一部では成果が現れ始めており、客層が広がる一要因となった。
同社では、社員全員が会社の運営について意見を持ち、自由に発言する。客先に常駐する社員もいるため、全員でコミュニケーションを取る機会として月に一度の帰社日を設けている。その際には経営陣も混ざり、全てのメンバーが同じ目線で議論を戦わせる。このようなコミュニケーションを通して、一人ひとりの社員が会社運営に関わっている自覚を持ち、そこから日々の業務や新サービスに活かされるアイデアが生まれる。そしてそれが、会社の成長を促す。同社では、そのような会社作りが進められている。
社員の平均年齢は29歳。比較的近い世代が集まっており、プライベートな時間を共有することが多いほど仲が良い。自社サービスの開発も、そのような関係性の中で各社員が持つ技術を持ち寄りながら進められており、互いに研鑽し合っているのである。
自立した技術者が集まる小規模かつフラットな組織だからこそ、個々の社員に任される範囲は広い。その経験を通して自分が着実に成長している感覚を得る事が出来る。それもユニトラスト社に参画する魅力だ。同社は、自分が持つノウハウ、技術、アイデアを活かし、ビジネス全体に関わりたいと思っている技術者の希望が適う会社である。
株式会社 ユニトラストの社員の声

20代後半
2016年01月入社
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20代後半
2014年05月入社

20代後半
2014年05月入社