株式会社HOWS

Ajaxを利用したWebコンポーネント技術の開発･販売を行っている、株式会社HOWS。<br /><br />国産ソフトウェア部品メーカーとして世界を目指す同社は、そのユニークな視点と遊びゴコロに溢れる製品により、IT業界の枠を超え、あらゆる企業から熱い視線を注がれている。

HOWS社が注目されている理由について、「会長、社長、副社長の合計年齢が180歳とオジサンばかりで、設立時から資金がたっぷりあって融資を必要としなかったのが、おもしろかったみたいですよ」と笑みをこぼすのは、代表取締役副社長の庄司氏。<br /><br />同氏をはじめ、会長の加山氏、社長の大塚氏の３名は、それぞれがソフトウェア会社を創業した経験を持ち、同氏と加山氏は上場を経験。ここで得たノウハウと体力が、同社を支える大きな基盤となっているのだ。<br /><br />「各メンバーが世界一の技術力を持っているという自負があり、自分はもともと“Ajax”に似た技術を使っていたので、『これなら世界を目指せる』と信念を持てた」とも同氏。<br /><br />10年前にすでに、グーグルマップやグーグルアースに近いシステムを開発していた庄司氏。当時は、先取りをしすぎて時代がついてこられなかった技術が多々あったが、社会と個人におけるWebのインフラが整ってきた現在、“１歩先を行くシステム”として、同社のWebコンポーネント技術は、多くの企業から注目されている。

「人にやさしく、そして楽しいシステムの開発を心がけている」と庄司氏が見せてくれたのは、クリックした瞬間に、トスされたコインのようにクルッと回転してから詳細データを表示するリストや、数字を打ち込むと同時に、若芽のようにニョニョキと伸びる棒グラフなど、見やすく遊びゴコロにあふれるシステムばかり。<br /><br />「Ajaxを利用すれば、ユーザーが使いやすくて面白みを感じることができるユーザインターフェイスを作り出せる」と同氏。幅広い用途と可能性を持つ Ajaxだが、HOWS社が注目しているのはこの点。アメリカ主導の従来のソフトウェアなどに対し、自由な発想とユニークなスタイルで勝負していくことができるのだ。<br /><br />「車でもオーディオでも、相手の立場を考えながら、どれだけ“人にやさしいモノづくり”ができるかが、世界を目指すキーポイント。ソフトウェアにおいても同様で、人にやさしいインターフェイスを作れば、必ず世界に支持される。それらを実現するのがＡｊａｘという開発手法。そのAjaxを用いたコンポーネントをつくるのがHOWS」と同氏。<br /><br />同社のこだわりは、「そこまでやるか」という部分にとことん徹すること。「おいしい料理を作るためには、いい素材を使うだけでなく、どこまで手間隙をかけられるかが勝負なんです」と子供のように無邪気に語る。

「HOWS の『世界一を目指す』という目標に感銘を受けて参画しました」とは、技術部の中司さん。「前職はフリーターで、自分のパソコンすら持っていなかった」という同氏だが、庄司氏をはじめとする先輩技術者からノウハウを学ぶことで、知識とスキルを高め、キャリア１年にして、第一線で活躍している。<br /><br />「大手企業のエンジニアの前で開発技術を発表し、彼らが驚いている姿を見ると、世界一へ向かっている実感が強くなる」と中司さん。HOWS社は自由な就業スタイルが特徴で、在宅勤務や兼業、休日の取り方など、すべて自分次第。中司さんのように参画意識を高く持てば、世界最先端の技術をリアルタイムに習得しながら、仕事に臨めるのだ。<br /><br />「『彼女とケンカをしました』と正直に言えば、きちんと休みをとらせてあげられる企業」と笑いながらエピソードを語る庄司氏。技術者の創造性やモチベーションを最重要視しているＨＯＷＳ。無意味な強制力やストレスではなく、自主的なチームワークから成り立っている会社なのだ。

「2-3年後に上場し、5年くらいで日本一になり、10年で世界のトップになる」と熱っぽく語る庄司氏。「『ソフトはアメリカだ』という人がいるが、かつて『車はアメリカだ』といわれていた」と、日本企業の可能性とHOWS社の実力に、絶対の自信を持つ。<br /><br />参画者について、「キャリアや年齢はまったく問わないので、『世界一になりたい』という志の高い人に来て欲しい」と同氏。しかし同時に、「いちばん大事なのはパートナーを想うこと。そこをおざなりにする人は向いていない」と添える。<br /><br />相手の立場を考えた“人にやさしいモノづくり”にこだわるHOWS社。世界一になりたいという“熱い気持ち”と同時に、すべてのユーザーに楽しく便利なものを伝えたいという“優しい想い”にあふれた、ハートフルな人材が渇望されているのだ。