株式会社未来少年

名古屋に本拠地を置き、インターネット、モバイル、コンシューマゲーム機などプラットフォームを問わずに様々なエンターテイメント・コンテンツを提供している未来少年。設立5年目にして、次々と新たな商品を生み出し日本国内はもちろん海外からも高い評価を受けている。

GREEで月間3000万PV、会員数15万人というヒットコンテンツ「みんなの英雄オンライン」など、RPG系に強みを持ち、GREEやモバゲーなどへのゲームコンテンツの提供を主軸としているため、同社のゲームをプレイした人も多いのではないだろうか。

未来少年という社名には、「大人」としての責任を持ちながらも、夢を持った「子供の心」を持ち続ける「立派な子供」でありたいという思いと、そんな子供心を大切にする企業でありたいという思いが込められている。エンターテイメントを通して、人に夢を、未来に夢を与え、明るい未来を創るのが“未来少年”なのだ。

同社代表の米倉氏は、「クリエイターはみんな、夢を持っています。でも仕事にしたとたん夢を失ってしまう人が少なくありません。未来少年は、クリエイターが夢を持ち続けられる会社にしたいのです」と言う。クリエイターが夢を見失ったら、人に、未来に、夢を提供することはできないということだろう。

夢があふれたコンテンツを多数手がける同社が、満を持して2011年3月に東京オフィスを開設。立ち上げから関わるメンバーを募集している。場所は渋谷のマークシティー。ここを拠点に優秀なクリエイターを集め、新たなヒットを産み出そうとしているのだ。

同社の事業は、エンターテイメントというキーワードでつながりながら多岐にわたっている。GREEやモバゲーといったモバイル環境へのゲームコンテンツの提供はもちろんのこと、ニンテンドーDSといったコンシューマゲームの開発実績もある。

さらに、スマートフォンアプリやFacebookなどに向けたソーシャルアプリの開発にも挑戦しているほか、クリエイターとファン双方にとって「本当に求められる作品」を生み出すためのゲーム統合情報サイト「ゲームマーケット」の構想といったインターネットを通じたメディア戦略やゲーム以外のエンターテイメント・コンテンツの提供も行っている。

そればかりか、雑誌やコミック誌、電子書籍の企画・出版およびアニメや映像作品の制作も行うなど、活躍の場に制約はない。

また、同社では豊富な自社製品の開発経験を活かし、受託開発も行っている。スマートフォン、モバイル、ソーシャル、コンシューマ機など様々なプラットフォームに向け、MMOや3DSといった高度な技術を要する開発から、SNSゲームのようにスピードを優先する開発まで幅広く、企画から開発・運営まで一貫して提供しいている。

そのクオリティは、日本でもトップクラスの大手ゲームメーカーやWebサービスの企業にも認められており、自分の力を試す上でも、スキルを磨く上でも最高の環境といえそうだ。

同社の特徴は、代表である米倉氏自らが根っからのクリエイターであり、クリエイターであることに誇りを持っていることにある。だからこそ作品作りに妥協はなく、今でも自らプランナーとして、またグラフィッカーとしてゲーム制作に携わっている。

そんな米倉氏の口癖は「みんな天才」。「人の持つ可能性に蓋をしなければ、誰もがスキルの幅を広げ、天才になれる」と考えているのだ。

そして、エンターテイメントに関わる仕事を選んだクリエイターにとって「人に夢を与える」ことこそ大切な役割であり、そんな夢を与えうるクリエイターがその使命を全うできるような環境を築くことこそが同社の存在意義であると捉えている。

「何百万人もの人を、自分の手がけたコンテンツで楽しませてみたいと考えるクリエイターに実現のチャンスを与えたい」これが同氏の思いである。

多くの人が自分で自分を枠にはめて、可能性の芽を摘んでいる現代社会にあって、同社の社員の仕事に決められた枠はない。例えば、プログラマーであっても商品を作るプロセスに携わり、売り方を知り、共に考えるし、グラフィックデザイナーは、自分の持てる最大限のアイデアを、企画からリリースするまで全てに盛り込むことができるのだ。

このように同社の社員は、自分自身に枠をはめたり、自らの可能性に蓋をしたりすることがないため、スキルの幅が急激に広がっていく。これこそ同社が、不況の中で急成長を遂げている理由に他ならない。クリエイターにとって理想の環境が、同社に整っているといっていいだろう。