Rekoo Japan株式会社

Rekoo Japan 株式会社は、mixiアプリ『サンシャイン牧場』をはじめとするソーシャル・ネットワーク・ゲームを運営する会社だ。

『サンシャイン牧場』は、中国・北京のRekoo Media社が開発したソーシャル・ネットワーク・ゲームである。2008年12月、中国SNS『51.com』『人人網』などへの提供が開始された。
当時は農場経営シミュレーションゲームというジャンルが確立した時期で、中国のみならず米国も含め、競合がひしめく状況であった。
その中で『サンシャイン牧場』は、ユーザーが、「知り合いが経営する農場の作物を取る機能」や、「虫を入れる機能」など、イタズラ的な要素を実装して個性を発揮。後発ながら、トッププレーヤーへと踊り出た。現在までに世界で2千万人のアクティブユーザーが存在する。

日本においては、2009年8月26日から、mixiアプリとして正式に登録、運営が開始された。
その後急速にユーザー数を増やし、3か月で250万人を獲得。同年11月11日に発表されたmixiのソーシャルアプリケーションアワードではグランプリを受賞している。さらに2010年6月にはユーザー数500万人を達成。現在は、mixiモバイル、モバゲータウンでもサービスを提供している。

Rekoo Japan社は2009年11月10日、Rekoo Media社と日本のインフィニティー・ベンチャーズLLP（IVL）の出資により設立された。

代表取締役CEOにはRekoo Media社の創設者であるパトリック・リュー氏が就任。IVL社からは小野裕史氏が取締役に就任している。

パトリック氏は、北京大学を卒業後、米・イリノイ大学アーバナシャンペーン校でコンピュータサイエンスの修士号を取得し、ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院でMBAを取得。帰国後、SNS『億友網』を立ち上げ登録者数1,000万人まで成長させた（現在はフランス企業へ売却）。その後、再び米国へ渡り、Facebookのオープンプラットフォーム構想を知り、大きなビジネスチャンスの到来を予見した。そしてミニゲームの開発に着手するようになる。とりわけ力を入れたのが、“友達と一緒にプレイできる”フラッシュゲームの開発だ。そしてその要素は、現在のRekoo Media社の基本理念へと繋がっている。
現在同社は、世界11か国でサービスを提供するソーシャルゲームのリーディングカンパニーへと成長した。

一方、IVL社は爆発的な成長を見せる中国のインターネット市場に注目し、市場を牽引するソーシャルゲームのプロバイダにコンタクトをとっていた。その中で目に留まったのがSNSで成功を収めた経歴を持つパトリック氏が率いるRekoo Media社だった。

「特に注目したのは、開発のスピード。中国でも、日本でも後発だったが、ナンバーワンになるまでの期間も驚くほど短かった。その最大の要因は、チームのスキルセットと開発スピードの早さにある。
今後、特にアジア圏では、モバイルSNS、モバイル・ソーシャルゲームの著しい成長が見込まれている。Rekoo Japanは、まず日本でのモバイル・ソーシャルゲームの企画、ユーザインターフェースの開発などキーとなる役割を担っていきたい」と小野氏は語っている。

2010年09月、Rekoo Media社とRekoo Japan社は、KDDI社との提携を発表。KDDIが提携先に同社を選んだ理由として、“世界11か国でサービスを提供するソーシャルゲームの最大手であること”とともに“圧倒的な開発スピード”が挙げられている。

この提携によって同年10月より提供され始めたのは、携帯電話のアドレス帳を活用した3キャリア共通のソーシャルゲーム『サンシャイン王国』だ。従来のSNS上で展開されるソーシャルゲームとの大きな違いは、携帯電話のアドレス帳と連携することで、よりリアルなソーシャルグラフを活用できる点である。アドレス帳のバックアップを行なうオンライン上のアドレス帳サービスに登録すれば、そのアドレス帳を元にサンシャイン王国を利用している知人を見つけ、お互いにゲームの進行をサポートしあうことができる。
今後は、2010年冬を目途にAndroid搭載スマートフォンやPC向けにもサービスを提供するなど、マルチキャリア、マルチデバイスに対応するとともに、グローバルな展開をも視野に入れる。


ソーシャルゲーム業界の競争がますます激化する中、スピード感のあるビジネス展開を行なうRekooグループ。すでに組織の規模は400名を超えている。世界をリードする“モバイル・ソーシャルゲームカンパニー”として進化し続ける背景には、エンジニアの個性と創造性を重視する社風がある。国際的な開発環境の中、エンジニアとしての能力を最大限に発揮できる会社だ。