株式会社日本電気通信システム株式会社　/　第三ソリューション開発事業部

2003 年１月にNECグループの通信技術・システム開発の中核を担う７社が統合して新たにスタートした日本電気通信システム株式会社。モバイル、光、IP等、数多くの大規模通信インフラを構築してきた確かな実績と豊富な技術資産で、クライアントとなる国内外の大手通信キャリアから高い信頼を得ている技術者集団だ。そんな同社の中で、コンサルテーションからシステム検討・提案、アプリケーション開発、システム構築までをトータルで提供するのがソリューション 事業である。<br /><br />今回は、第三ソリューション開発事業部 第四ソリューション部長の白岡氏と、計画部エキスパートの先崎氏にお話を伺った。

同社のソリューション事業は、NEC本体と一体となり、国内外大手通信キャリア向けの通信ネットワーク構築において、その「仕掛けづくり」の中核ともいえるVoIP製品開発、通信アプリケーション開発、ネットワークマネジメントシステム開発等、通信サービスを各種サーバ上で実現させるネットワークソフトウェアの開発を主たる担務としている。<br /><br />通信システムに要求されるのは、社会インフラとしての絶対的な安定性と信頼性。同社は交換機のシステム構築から長年にわたり蓄積してきた技術と経験 と、それをベースにした新たな技術力といった点で高い評価を得ている。白岡氏は、「今まで培ってきた経験に、技術や創造力を融合し、ＮＧＮ（ネクストジェ ネレーションネットワーク）においていかに新しいものを生み出していくのか、何を提案すべきなのかを考え続けるのが、当事業部です」と語る。<br /><br />まさに、「ユビキタス社会を支える技術を生み出し、それを支えていく役割を担う」。そんな新しい技術を生活の利便性に還元していく仕事と言える。<br /><br />例えば携帯電話の運用システムであれば、２００６年１０月に予定されている「ナンバーポータビリティ」のバックグラウンドにも同事業部の技術力が生かされているのだ。<br /><br />白岡氏は、「第三ソリューション開発事業部には、通信インフラにおける幅広いミッションにおいて、自分に最適な仕事に取り組みながらキャリアを積める環境がある」と語る。通信系システムにおいて、上流工程から携われるのも魅力といえるだろう。<br /><br />一方、そんな責任のある仕事に取り組める分、「前工程における、きっちりとした提案力と技術力。そして、後工程では、安定運用を踏まえた慎重さ、すばやさが必要となる」と同氏。24時間止まることが許されない通信システムでは、クライアントの要求は常に高い。<br /><br />それはリリース後においても同じで、トラブル発生時は原因の分析及び報告の必要があり、動作上大きな問題がなくても、きめ細かなサポートが必須なのである。 逆に言うとそれに応えてきたからこそ、同事業部の評価があるともいえる。

同事業部のカルチャーについて、事業計画エキスパート先崎氏は「親しみやすくフランクな職場」と表現する。<br /><br />実は、同事業部の売り上げは2年前と比較して昨年度は2倍に伸びているが、対応するメンバーの数はそれほど増えていない。何より通信システムのプロフェッショナル の絶対数が世の中にさほど多くはないことが、同事業が多忙となっている最たる理由ともいえるのだが、同社では社員がよりやりがいを持って働くための施策が きちんと行われている。<br /><br />「プロジェクトが一段落したタイミングでの休暇取得を積極的に推進していますので、働いた分、ちゃんとリフレッシュすることができますよ」と語る両氏。メリハリをつけた生活が、よりよい仕事につながっていることは間違いない。<br /><br />同事業部に求められている人材について伺うと、白岡氏は、「まずはクライアントとの密なコミュニケーションを取りながら調整していけるバランス感覚 を持った人」だという。また、クライアントからの多岐にわたる要望に応えるため、『技術は常に変わる』ことを認識し、エンジニアとしてそれに追随しようと する思考と積極性が何よりも重要だという。<br /><br />「活躍の場はたくさんあります。だから自分でモノを作るだけでなく、チームの一員として積極的に働く人、チームの中心になってマネジメントができる人も大いに歓迎です」と同氏。<br /><br />個々人が成長し、その結果が事業部の成長に結びつく。ゆえに、モチベーションを高める組織になっていると言えるだろう。