株式会社手嶋屋

株式会社手嶋屋は、国内3万の組織、300万人のユーザに利用されているオープンソースSNSエンジン「OpenPNE（オープンピーネ）」を開発するベンチャー企業だ。「人と人をつなぐ」ことを自らの使命とし、21名の若いメンバーがOpenPNEプロジェクトを推進している。

日本におけるSNSは、「mixi」や「GREE」等が有名だ。しかし、OpenPNEを利用して構築されたSNSは、実は3万サイトあり、これは国内で最多だという。6万行を超えるソースコードをすべて開示しオープンソース方式で開発を行なっているため、サイト運営者やユーザが欲する機能が凝縮されているという強みがある。また、PCとモバイルのハイブリッドなプラットフォームに、日記・メッセージ・あしあと・コミュニティなどの基本的なSNS機能を搭載するほか、豊富な管理機能、高負荷対応、高汎用性、他システムとの連携など多くのアドバンテージがある。さらにはそれを無償で利用することが可能となっているため、中小規模の企業のグルーウェアや、地域コミュニティ、趣味サークルなどのほか、大手企業などの大規模ユーザも、OpenPNEを活用して専用のコミュニケーションツールを立ち上げている。

手嶋屋では、OpenPNEの開発のほか、大規模SNSのホスティングサービス、技術サポート、カスタマイズ開発、管理ソフトウェアの開発・提供などといったビジネスモデルで収益をあげている。

2009年には、社内SNSに特化したASPバージョンである「OpenPNE Office」が「Interop2009」ベンチャー部門特別賞を受賞したほか、多くのメディアでも取り上げられており、注目度が高まっている。また、同年リリースしたバージョン3.0では、OpenPNEの「プラットフォーム化」をコンセプトに、外国語対応、多彩なAPIの搭載など、「自在に変化するSNS」への実現の一歩を果たした。

同社では今後も、世界中の人にOpenPNEを提供し、組織の運営に貢献したいと考えている。「ソーシャルコンピューティング時代の最良のコミュニケーションツール」としてOpenPNEをさらに進化させ、提供していく方針だ。