株式会社アイアイ・ネットワーク

株式会社アイアイ・ネットワーク（Intelligence & Information Network）は、2006年に設立されたソフトウェア開発会社だ。社員数は約25名と小さな組織だが、精鋭が集まり、毎年売上を右肩上がりに伸ばしている。リーマンショック後の不況においても、案件数が減ることはなく、順調に成長を続けている。

親会社は株式会社　シーシー・ネットワーク。大手・中堅企業向けに業務改革・戦略会計コンサルティングおよびERP導入を手がける、実績のある企業だ。アイアイ・ネットワークは、親会社と深いリレーションを持つ顧客企業からの案件なども請け負うことがあり、ERPパッケージソフト（SAP/R3）の導入も手がけている。パッケージ導入に伴って発生するフロントやワークフロー等の開発（Fit&Gap分析、要件定義、アドオン設計、カスタマイズなど）に対応している。

しかし、同社が事業のメインとしているのは、それらの顧客から依頼を受けるオープン系・汎用系システム開発である。特に会計系、金融系（クレジットカード）が得意ゾーンであり、東証一部上場企業をメインとして様々なシステムに携わっている。
シーシー・ネットワークで培った顧客との深い関係が、現在の同社のビジネスにおける基盤となり、それがそのまま同社の大きな強みとなっているといえるだろう。

常駐型のプロジェクトが多いことから、同社では、特にエンジニアの社員が会社に対する帰属意識をベースに安心してはたらけるような環境を整えている。同時に、業務を遂行するための技術力はもとより、ITサービスを提供する際に欠かせない「コミュニケーション力」を中心としたヒューマンスキルの向上を重視しており、教育に力を入れる。

「レベルアップ講習会」においては、スキルの高いベテラン社員が持ち回りで様々なテーマの講習会を開催している。また「スキルシェア」と呼ばれる仕組みでは、社員が個々のレベルに合わせた外部のセミナーを受講し、それを社内において講習会の形式で発表・共有するというもの。他の社員も新しい知識を得られると同時に、本人にとってもスキルの定着につながるというメリットがあるものだ。

さらに、月に1度の帰社日には外部の講師を招き、「会計の知識」や「コミュニケーション力」などをテーマにした勉強会を開催。幅広い内容を共に学ぶことで、会社全体のスキルの底上げを図る。

成長の機会を与えられた社員たちは、誰もが向上心を持って業務に取り組んでおり、その結果、現場でも活躍し、さらにレベルの高い仕事に挑戦するチャンスを得るという良い循環ができているのだろう。

安心して働ける環境づくりについては、営業の人数が多く、一人ひとりがきめ細かく顧客先に対応できる体制であること、また顧客の中でもキーマンとの関係構築を成功させていることが挙げられる。前線で働くエンジニアを支えることが同社のビジネスの生命線。顧客と営業とのコミュニケーションは、もっとも大事な活動として位置づけているという。

また、“仲間意識”を持つことで帰属感を強め、楽しく過ごすことができるように気を配っている。例えば、帰社日の飲み会のほか、社員旅行やサークル活動などもあり、「ファミリーの一員」として在籍していることを感じられるだろう。社員同士だけでなく、経営陣と社員の関係もフラットで、グループウェアの掲示板では、お互いにスケジュールやコメントなどを確認できるようになっているという。

会社の雰囲気は非常に「アットホーム」。親会社も雰囲気の良さを誇るが、そこから生まれた同社も同様のようだ。社員の年齢層も上から下までバランス良く、また、親会社ともすぐ近くのオフィスで協力し合って事業を展開していること、行事などを一緒に行なうケースもあることなどから、刺激を受ける場面も多いようだ。

会社ができて間もないからこそ、チャンスが豊富にあり、やる気次第で色々なことを吸収できる環境である。また、自分たちの手でつくる会社として主体的に意見を述べたり、仕組みを作り上げたりできることも魅力だ。

たとえ失敗しても再び立ち上がることができるようにバックアップをしてくれる会社だ。モチベーションを高く持ち、積極的に挑戦する気持ちで臨んでほしい。