株式会社オオバ

株式会社オオバは、東証二部上場の総合建設コンサルタントだ。東京都目黒区に本社を構えるほか、東北から沖縄まで広範に支店・営業所を展開。上海にも事務所を有している。従業員470余人のうち、技術系が410人超。年商105億円（2009年5月）の事業規模の企業だ。

総合建設コンサルタントとして87年の歴史を持つ同社。鉱山鉄道、港湾等の測量設計、全国の私鉄建設のための測量設計業務から事業を開始した。その後、宅地分譲や「戸越ニュータウン開発」といったニュータウン開発にいち早く着手、戦後は東京復興、水道幹線、大型団地開発、区画整理と、今日の都市の基盤作りに貢献してきた。

環境アセスメントやGISにも積極的に取り組み、阪神淡路大震災の復興には、GISなどの分野で協力。現在では、全国各地で蓄積してきた技術を駆使し、多彩な建設事業に貢献して存在感をあらわしている。

まちづくりに関する同社の知見・ノウハウは、近年の数々の受賞という結果にも結びついている。「美しい景観・まちづくりに役立つ景観55事例」に同社の手がけた事例が6件掲載された実績もある。

まちづくりに対するニーズは、「安全で美しいまちづくり、既成市街地の再生、地球環境の保全、既存施設の更新・維持管理」といったポイントが重視されるようになってきているという。同社では、これらのニーズに対応し、まちづくりに貢献する技術者集団として、4つの機能を持ち、「現場主義のまちづくりのソリューション企業」を目指している。

「まちづくり」の分野では、都市基本計画、地域計画、防災計画、区画整理事業や交付金事業など、まちづくりに関わる多様な情報を集約し、地域風土を活かして、安心して快適に暮らすことができるまちづくりを、企画提案・コンサルティングしている。また、ファイナンスやＰＦＩなど事業化に関する技術的導入をサポートするだけでなく、保留地取得などを通して自らもまちづくりに貢献している。実績も多数あり、中国での業務経験も有している。

「設計」分野では、施設単体の設計から、ハザードマップや交通最適化などの情報技術を採り入れた道路・橋梁等の設計、まちづくり事業や環境対策等と連携した広域複合型設計の提案などを得意分野としたコンサルティングで評価を受けている。最近では、施設や構造物の診断・予測技術や、地震・風水害などの防災関連技術にも積極的に取り組んでいる。

創業以来、もっとも長い間取り組みを続けている「調査測量・情報」分野においては、ＧＩＳ（地理情報システム）を活用した下水道管理システムの提供や、土地・建物等の管理システム防災シミュレーションなど、新規システムの開発も推進。多くの政令指定都市に導入された実績を誇る。

昨今もっとも注目される「環境」分野においては、土壌汚染対策、水質改善や廃棄物処理等に配慮した環境施設計画、水・エネルギーの循環計画など、問題解決のための技術を培い、対応している。また、地球環境に配慮した都市環境マスタープランなども手がけている。

四つの分野で積み上げてきた実績を基に、さらなる発展・成長を目指す同社。2011年までの中期経営計画では、「発展のための飛躍」のスローガンを掲げ、技術力を継続的に高めながら、環境問題に対するソリューションや事業マネジメントを含む事業コンサルティングにも対応できる「まちづくりのソリューション企業」としての位置づけの確立を目指し、取り組んでいる。

80年以上の歴史にあぐらをかくことなく、常に成長の道筋を示し、努力するオオバ。自分のスキルや経験を生かし、活躍するフィールドを求めて積極的に動ける人材を求めている。