NTTソフトウェア株式会社

IT/Web・通信・インターネット系

ユビキタス社会を実現する情報通信技術のプロフェッショナル集団

企業について

NTTグループ内の先端技術開発事業を担う

NTTソフトウェア株式会社は、NTT研究所の最先端の研究成果を元にソフトウェアや情報通信ネットワークシステムの設計、開発、販売、運用・保守を行なうICT（情報通信技術）の専門企業である。品川に本社を構え、横浜、横浜西口、武蔵野、横須賀の4ヶ所に事業所を、名古屋、大阪の2ヶ所にオフィスを開設している。

同社には現在、1,400名を越えるスタッフが勤務しているが、設立当初の1985年はNTT研究所からの移籍及び出向のメンバー23名からという小さなスタートであった。日本電信電話株式会社・NTTグループの前身である電電公社の民営化のタイミングで、グループ内で開発業務を行なっていくことを目的として設立された。

現在のNTTグループ内での位置づけは、先端技術開発を担う会社であり、母体であるNTT研究所で調査・企画された最先端技術のソフトウェア開発を中心に行ない、市場に投下するソリューションの形に落とし込むことをミッションとしている。

そんな同社の掲げるビジョンは「e-Value Creation」。顧客への価値の提供を通じて社会に貢献することを目指している。ビジネスや、私達の生活の様々なシーンに新たな技術を提供することにより、数多くの今までになかったような価値(Value)の創造 (Creation)を実現していく。

NGN、ERP、SaaS、クラウド。次世代の社会インフラを一手に引き受けて

同社が注力する主な事業領域は、「通信(ネットワーク)」、「無線（モバイル）」、「情報（企業アプリケーション）」の三つだ。上記のうちブロードバンドサービス等の「通信」とモバイルネットワーク構築の「無線」に関しては、顧客はNTTグループ各社が中心であり、事業は堅調に推移している。

NTT研究所との密接な関わりの下に行なわれる事業であり、同社は研究機関と市場との「架け橋」として、研究や調査、企画などのフェーズに深く関わることもあって、プロジェクトの上流から携わる機会が多い。

一方、企業アプリケーションの分野においては、NTTグループ内の案件のみならず、金融、航空、教育、流通、公共機関など幅広い業界で顧客を持ち、多様なシステムの開発を行なっている。たとえば、経営の「見える化」に寄与する独自のソリューション、基幹業務マネジメント、セキュリティなどに強みがある。

同社の今後の展望としては、以下の二つが挙げられる。
一つ目が、これまで培ってきた通信・情報事業のノウハウを活かし、新たな分野での展開を目指すこと。具体的には、ERP、SaaS、クラウドコンピューティングといった一般企業向けのソリューションの拡大と強化である。特に現在はERPの導入事例を伸ばしていこうとしているという。

「通信事業におけるシステムや業務に精通していることが、これからの当社の展開にとって、有利に働いてくると考えています」と同社の人事担当は語る。

つまり、通信事業向けの、堅牢で安定したシステムを提供し続けるノウハウを培ってきた同社なら、今後、取り組みを強化していくクラウドコンピューティングなどにおいても信頼性の高い技術を提供していけるということである。

二つ目が、次世代ネットワーク関連の開発プロジェクトにより、NTTグループ内におけるシナジーを生もうという動きである。現在、NTTグループ内において情報を「どこでも」「誰でも」「安心して」利用できるユビキタス社会に向けて次世代ネットワークの構築に注力する動きがある。同社はその中で、様々なシステムの開発経験とノウハウを持つことにより、主導的役割を担っていく。

通信はもちろんのこと、企業活動をも向上させる技術を開発することで世の中に貢献していくことに、同社の社員は大きな意義を感じている。人々の生活に大きな影響を与えるインフラの中核を担う「縁の下の力持ちになれる」ことは、彼らにとって大きなやりがいとなっているようだ。

能力開発優秀企業賞も受賞！社員が長く安心して働ける環境を実現

同社では、すべての社員が安心して長く働ける会社を目指しているという。このため、福利厚生、退職者の再雇用制度、短時間勤務制度、在宅勤務制度などを導入してワークライフバランスを整え、先進的な職場環境を整備している。

また、人材育成については、社員のスキルや業務知識の向上のため、毎年200以上の研修が開催されている。年に数回は外部の講師を招き、200～300人程の社員が集まる企画を実施する。会社側からの推奨もあるが、社員の方にも自主的に集まろうという意識が浸透しており、毎回満席になるようだ。

このように全社が一丸となって、人材育成の意識の浸透を進めた結果、2006年に同社は能力開発優秀企業賞を受賞する。他社への模範となる人材開発の優秀なモデルとして表彰されたのだ。自立と自律に努め、知恵を出し、考え、提案し、実行し続ける人材を育成していることも同社の強みと言えそうだ。

また、社員とトップの距離が近いのも同社の魅力だ。例えば年に数回、社長との懇談の場が設けられる。社員にとって会社の方向性を知る機会にもなり、業務を遂行する上での大きなモチベーションにつながるという。

採用において、同社が中途採用者に求めるものは、即戦力としての活躍はもちろんのこと、「協調性」も重要だという。また、何よりも大切なのは、世の中に貢献するために新しい挑戦をしていく姿勢を持つことだと人事担当者は語る。社会インフラの一つとなった情報ネットワークの最先端をリードする企業として、安定した地位に座することなく、「挑戦」しながらも、和を保つ「協調性」を必要としているところが同社らしいと言えるかもしれない。

同社では、次世代の通信基盤を創造し、「世の中へ向けた新たなサービスの創造に挑戦したい人」「世の中に貢献していく人」を求めている。

企業情報

会社名

NTTソフトウェア株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

IT/Web・通信・インターネット系 > 通信キャリア・データセンター・ISP

IT/Web・通信・インターネット系 > ITコンサルティング

資本金

5億円

設立年月

1985年07月

代表者氏名

代表取締役社長伊土誠一

事業内容

* ソフトウェアの設計、開発、販売、運用・保守および品質管理に関すること。
* 情報通信ネットワークシステムの設計、開発、建設、管理、運用・保守およびシステム評価に関すること。
* 情報通信ネットワークを利用する情報提供、情報処理、決済(代理徴収を含む)、通信販売、通信教育など各種サービスの提供、各種情報制作およびそれらサービス提供に必要なシステムの賃貸・販売に関すること。
* ハードウェアの開発、製造、販売および設置に関すること。
* 前述に係わる新技術の調査、その応用開発、コンサルティング、教育および研修に関すること。

株式公開（証券取引所）

主要株主

日本電信電話株式会社

従業員数

1408人

本社住所

東京都港区港南2-16-2 太陽生命品川ビル（25階～28階）