株式会社アールスポーツウェブ

株式会社アールスポーツウェブは、「スポーツを文化に」を企業理念に掲げ、ITとスポーツを融合し、様々なサービスを提供している企業だ。

同社を2003年に立ち上げたのは、現代表の根岸良多氏。1975年生まれの同氏は、東京大学教育学部でスポーツ科学を専攻、主にバイオメカニクスを学び、研究機関に従事して、オリンピック選手などのデータ分析や動作解析を行っていた。

卒業後、日本アイ・ビー・エム社に入社。メインフレームを担当、金融業界の基幹システム（勘定系・情報系）の提案・設計・構築・保守に加え、プロジェクト管理や契約策定にも携わったが、3年後に退職し、アールスポーツウェブを設立した。

このような経歴を持つ同氏は、スポーツとITをこよなく愛し、双方の専門分野において高い付加価値を提供できるような事業を行なうべく、同社を立ち上げた。現在は、中小企業や団体・機関のITシステムやWebサイトのコンサルティングから計画、構築、運用までを一貫して引き受けるIT関連事業のほか、スポーツ関連の様々な事業を行なっている。

同社の事業では、「ＩＴ関連事業」と「スポーツ関連事業」の二つの軸がある。ＩＴ関連事業では、システム開発・導入・運用、Webページ制作・運用、ＩＴコンサルティング、サーバホスティングなどのサービスを提供している。使う人のことを徹底して考えたシステムの提供に定評がある。

スポーツ関連事業では、プロ野球、Jリーグ、フィットネスクラブをはじめ、スポーツ団体・関連協会、スポーツ施設、スポーツチームなどを対象に、競技種目や業界の特徴を反映した各種のシステムを導入したり、その他の多様なサービスを提供する。

例えばチケット販売、施設の予約管理、顧客管理、トレーニング管理システム、チーム・選手の成績やファンクラブの管理、リーグやトーナメントの大会管理、大会・イベント開催でのデータ管理、情報発信など、スポーツ・ウェルネス界に関する様々なシステムを、PC・モバイルの双方で開発、運用。ＩＴになじみの薄い人でも簡単に使えて、成長させていくことができるシステム作りが特徴となっている。システムとスポーツに造詣の深い会社だからこそ、これらを実現することが可能となっているのだ。

大学や研究施設、スポーツ機関と密接に連携し、共同研究を行いながら高度な専門知識をもってこれらのサービスを提供できるのが、同社の強み。システムだけでなく、フィットネスクラブ向けにトレーニングプログラムの開発やトレーナー教育、マニュアル作成、インストラクター・トレーナー派遣、入会促進コンサルティングといった業務支援サービスも行なう。さらには、コーチ派遣、コーチ資格取得講座実施、スポーツ技術や身体能力（フィジカル）の測定・分析、向上支援なども提供。スポーツに関する多様なニーズを一手に引き受けられる。

スポーツ界におけるコネクションや知見を生かしたセミナー、イベント・プロモーションの開催、国内外へのスポーツ観戦旅行、チーム・団体の遠征・研修など、特殊な要望や専門性を持った旅行事業も、同社の得意領域。これまでの実績として、イングランドサッカー・プレミアリーグの名門アーセナルと提携して実現した「アーセナル公式観戦ツアー」、ファンのためだけに企画・実施されたプロ選手との交流会付応援ツアー、ハンディキャップを持つ人たち向けのパラグライダー＆カヌー体験旅行、欧州サッカープロ1部リーグ所属クラブのユースと対戦できるサッカー遠征、海外からの留学生対象のスキーツアーなど、ユニークで魅力的なツアーを多数企画・実行している。

イングランドサッカー協会や、プレミアリーグの名門クラブや選手、監督、コーチなど、トップレベルとのコネクションもあるため、イギリスへのサッカー選手留学、コーチ留学、小中学生向けサッカースクールといった、各種サッカー留学プログラム、スポーツライティング・翻訳請負なども行なっている。

同社の理念は、「スポーツを文化に」。楽しみや喜びにあふれ、あるときは人と人との絆を強め、また多くの感動と興奮を与えてくれるスポーツ。その本来の魅力を引き出し、人々の生活の中にこの魅力を深く伝え、そして世の中に純粋な感動と喜び、そして笑いを提供していくことが、同社のミッションなのだ。

ITの力を利用して、スポーツにまつわる「情報」を発信していくこと。それが、スポーツをもっと親しみやすく、もっと楽しめるものに変えていく。

その実現のためには、スタッフ全員が、この二つのプロフェッショナルになることが必要だと、同社では考えている。

新しい技術を積極的に取り入れ、スキルを社内のノウハウとして共有すること。
また、スポーツをする・見る・読む・知る機会をどんどん作ること。
これらのことが、スタッフ全員に求められている。

今後も積極的に新しいビジネスにチャレンジしていきたいという同社。社員数もどんどん増えているという。今後のスポーツの発展に寄与したい人の参画を待っている。