株式会社ゲームエイジ総研

ゲームビジネスに特化したマーケティングサービスを展開する株式会社ゲームエイジ総研。

設立者はエンタテインメントビジネスに数多く携わってきた業界の先駆者とも言える存在。同氏は大手広告代理店にて、ゲーム会社や映画配給会社などのマーケティングを手がけ実績を残したのち、大手ゲームソフトメーカーのマーケティング部門の責任者としてその手腕を振るう。2003年に独立しゲームビジネスに特化したマーケティングサポート事業を開始。2005年には同事業を分社化、株式会社ゲームエイジ総研を設立した。2008年には大手ゲームソフトメーカーの営業責任者の経歴を持つ人間を代表者に迎え、現在に至る。

ゲームの先進国、日本。しかし、それは過去の話。日本のゲーム業界は、クリエイターやコンテンツに依存している部分が多く、他業界では当たり前に行われているマーケティングの視点が欠けていたため、マーケティング力を伴う欧米のゲーム会社が台頭、形勢逆転されたのだ。同社はこの日本の現状に危機感を抱き、日本のゲーム産業にパワーを取り戻したいと強く願う。

2009年6月にはゲームメディア大手の株式会社エンターブレインと業務提携。エンターブレイン社の持つ市場調査のノウハウと販売実績データベースを活用することでさらに価値の高いサービスを提供し、ゆくゆくはゲーム業界のマーケティングにおけるデファクト・スタンダードとなることが同社の目標だ。

ゲーム開発のマーケティングをサポートし、ゲームビジネスをプロデュースするのが同社の役割。具体的には、マーケティング戦略に関するコンサルティング、事業戦略に関するコンサルティング、クオリティアップに関するコンサルティング、開発マネジメントに関するコンサルティングの4つのサービスを展開している。

これらのサービスを実現するのが独自のマーケティングツールだ。

その一つが4万名を超える自社＆提携モニター。
インターネットアンケートのインフラとして、中学生から44歳までの8,000名を超える男女のゲームユーザーを自社モニターとして抱えているほか、業務提携しているエンターブレイン社の「ファミ通ゲーム白書」の基データとなる10～69歳までの2万名以上のモニターも活用可能。
また、より定性的な情報を得ることのできるゲーム評価のインフラとして、一般ユーザーの視点でゲーム評価を行うゲームユーザーのネットワーク「GUNS」と、マーケティングと開発それぞれを理解し、ユーザー志向のゲーム開発を提案するゲームプレイのプロフェッショナルチーム「GRIPs」を保持している。

もう一つが独自のデータベースと分析ノウハウ。
日本人全体からゲームユーザーを抽出し、価値観・ライフスタイルを解析したデータ「ライフスタイルDB」と、ウォンツ・価値観・ライフスタイルによってデータを解析し、ユーザーを分類する独自のノウハウ「ゲームユーザーセグメンテーション」だ。

従来のマーケティングフローで見落とされがちなウォンツの発掘と分析、そしてそこで得た情報を開発に生かし、商品化につなげること。この理想的なマーケティグサイクルの実現が、パネル調査と「ライフスタイルDB」、「ゲームユーザーセグメンテーション」を組み合わせることで可能となるのだ。

平均年齢37歳、社員13名は全員が中途入社という同社には、お互いの個性を尊重する社員が集まっている。社員と社長との距離も近く、気軽に言葉を交わす風景も見られる。また、経営視点を持った社員が多く、積極的にサービスの改善や新規企画の提案を行なっているという。

日本のゲーム業界におけるマーケティングを強化し、業界全体のステージを上げること、そして、再びゲーム大国として世界にインパクﾄを与えること。この目標の実現に向け同社はまい進する。マーケティングビジネスの醍醐味を知っている人であればきっとこの業務の魅力を体感してもらえることだろう。