株式会社コーセツコンサルタント

株式会社コーセツコンサルタントは、上下水道・工業用水道および一般土木の調査計画・設計のコンサルティングを行なう企業だ。同社は、東北・甲信越・関東を中心に10の支店・営業所を置き、各地域に特有のニーズに応える体制を整えている。

2009年が創立47年に当たるという同社。建設コンサルタント登録第11号と、業界の中でも長い歴史において培ってきた高い技術力と、顧客との信頼関係をもとに、今後の発展のためにまい進している。

同社では主に、水に関わる環境、すなわち下水道・上水道・河川の整備に強みを持っている。人々の生活環境を左右する「水」。この社会的な基盤を担うためには、企画から調査、計画、設計、施工管理、維持管理支援までを一貫して行うことが不可欠であると考える同社では、上下水道の専門家として、経済性・施工性・安全性・環境に十分配慮した業務を行っている。

同社の業務は、ほとんどすべての案件において自治体が発注元となっている。中心となっているのは、神奈川県、静岡県、埼玉県、千葉県などの市区町村や下水道事務所などだ。

これまでに各都県の下水道管渠設計・再整備、下水道・施設計画設計、上水道設計、沈殿地設計、河川設計、護岸、流量調整、道路・土木設計、施工管理など幅広く手がけている同社。

昨今の社会基盤整備に欠かせない視点となった環境についても専門部署を設置して対応している。農薬や有機塩素系溶剤などの有害な化学物質による土壌・地下水汚染環境調査、浄化計画、浄化工法のコンサルティングなどに対応している。2004年には環境省より「土壌汚染対策法」に基づく指定調査機関の指定を受けた。

社内各部署のチームワークの良さで、着実に発注者のニーズに応えるのが同社の強みだ。営業担当者は常に情報感度を高め、市場のニーズや変化に敏感で、「訪問回数では他社に負けない」を基本に日々、官公庁を訪問し、安定的な受注を目指している。また、営業と技術者の間で定期的に情報交換を行なっており、それぞれの現場での思いや状況などを確認しあうことで、プロジェクトを円滑に進められるようにしているという。

また、企画開発部門においては、これまでのノウハウを生かし、官公庁の顧客のニーズに合致するシステムの開発なども行なっている。たとえば、下水道台帳システム。従来は紙情報として保管・管理されてきた下水道台帳がコンピュータで管理する手法に置き換えられる中、官公庁の負担を少しでも軽くするために、市販CADを使用したシステムを独自に開発、提供している。

景気が低迷する中でも、快適な国民生活へのニーズは高まる一方。建設事業に対する関心も、機能面の充実は当然のこと、経済的で、長期間にわたり効率よく、安全かつ快適な環境を保持することが求められる。これに伴って、建設コンサルタントの業務内容もますます拡大し、変化していく。

同社では、今後も継続的に成長し、社会から求められる技術を提供していくために、全国の技術者を集めて研修会を行なっている。そこで最新の技術動向やケーススタディなどを共有し、検証することで、今後の方向性の策定や意識あわせを行なっているのだ。

各事務所は少人数であり、雰囲気もとても良いため、自分の意見を出しやすい職場だという。技術者に関しては、それぞれが一委託を任されるので、普段は別々に業務を行なっているが、難しい案件の場合などは、全員で知恵を出し合い、協力し合って勧めているという。また、分からないことがあれば先輩が丁寧に指導をしてくれる。

すべての人や生き物にとって必要な水の整備の担い手として、社会的意義の高い仕事に携わりながら、自分の力も伸ばしていくことができる仕事。それだけに同社では、やる気に満ちた人の応募を待っている。