株式会社南山堂

調剤薬局チェーン「南山堂薬局」と「箔山堂薬局」を展開する、株式会社南山堂。1989年に薬剤師として活躍してきた小池 孝芳氏（現代表取締役社長）が独立開業し、20年余、「地域密着」をモットーに着実に成長してきた会社である。

1992年に設立以来、売上高は毎年右肩上がりの成長を続けている。2009年現在、茨城県を中心に関東近県、東海、北陸など1都8県で39店舗を展開。病気のときほど、人は、“人のやさしさ”を温かく感じるもの--ハード面のみでなく、ソフト面からも、地域の健康を見守っていくために、店舗を展開するそれぞれの地域で、急激に拡大をするのではなく、年間数店の着実なペースで成長している。

「やさしさ」をキーワードにした同社の事業。これは、小池氏が直接患者と接してきた経験から、「やさしくなければ、真の薬剤サービスを提供することはできない」との信念を持つに至ったことが影響している。

患者もその時々によって多様なニーズを抱えている。例えば、急いでいて速やかに薬を受け取りたい、医師には話せないようなことを薬剤師とじっくり相談したい、他の人に病気のことを知られたくないなど。こういった患者の声を受けて、同社の“やさしさ”から生まれたユニークな店舗が、南山堂薬局　龍ヶ崎店（茨城県龍ヶ崎市）と南山堂薬局　福井本店（福井県福井市）である。

両店舗ともに県内最大規模の調剤薬局であり、「ドライブスルー」システムを採用して、スピーディーな対応を行い、好評を得ている。店内は、ゆとりのある快適な空間とプライバシーに配慮した設備が整っており、きめ細やかなサービスを受けられる。

また、昨今は特に複合医療施設（医療モール）事業に注力している同社。医療モール開業に伴う医師の新規開業支援業務と併せて、保険調剤薬局の経営コンサルティング業務なども行っている。
アクロスモール守谷店（茨城県守谷市）は、2006年にオープンした大型ショッピングモールだが、その中にある各種クリニックと共に、地域への医療サービスを提供している。口コミで近隣の住民が訪れることもあると言い、コミュニケーションを重視した地域密着型の調剤薬局であることは、ここでも変わらないようだ。

このように、本業である調剤薬局を軸として、医療モール、在宅訪問介護、ドラッグストアといった、幅広い薬剤サービスへの展開を続けていく。

「医薬分業」が進み、同社のような院外処方箋の取り扱いをする業者には、ますます専門性を高め、サービスレベルを向上させると同時に、高齢化の進む地域社会の中で、調剤を通じた医療、保健、介護の分野までも担当することが期待されている。

そのような中で、まじめに仕事に取り組む姿勢はもちろんのこと、誇りと責任感を持ち、「やさしさ」を持つ人を採用したいと、同社では考えている。また、常に高い学習意欲と向上心を持ち、医薬の技術の進化や制度面での変更などをキャッチアップできるように自己研鑽を続けられる態度も重要だ。
これらの同社の方針に共感する人の応募を、同社では心待ちにしている。