ポイント・アット株式会社

ポイント・アット株式会社はアドビシステムズ株式会社の技術者であった荒木氏によって2007年に設立されたITベンチャーだ。

前職の業務においてクライアントとの接点はほとんど無く、営業を通じてたまに評価や感想を聞く程度。開発エンジニアとして「作ること」に専念していた同氏は「クライアントが何を求めているのか」をヒアリングする機会が無かった。そのような環境で業務を行うことに対し、物足りなさを感じていたという。そこで、クライアントと直接コミュニケーションを取りつつ、クライアントのニーズに適うサービスを自らの手で開発することを目指し、起業に至った。

「今までに無い、新しいコンセプトのものを創造する」という理念に基づき、様々な受託開発等を行いながら、同氏は自社の核となる独自サービスの開発を進めてきた。

荒木氏が約1年の開発期間を経て完成させたのが、SNSサイト構築パッケージ「Point-SNS（ポイント エスエヌエス）」。100%自社開発のオリジナルサービスだ。

「Point-SNS」の開発にあたり、荒木氏はWebアプリケーションプラットフォームであるAdobe AIRに着目。2008年にリリースされたAdobe AIRは、かつてAdobe PDFがそうであったように、IT環境におけるスタンダードになる可能性は非常に高いと同氏は語る。前職においてAdobe PDFが社会に浸透していく過程をリアルタイムで体感していた同氏はこのAdobe AIRを使用したサービスが今後着実に拡大し、定着することを予測する。

Adobe AIRを使うことで、ブラウザの枠に留まらない自由なインターフェースを実現したことと、オフラインでのデータ入力が可能であることが「Point-SNS」 の特徴。外出時などのネットワーク接続のできない環境であってもメッセージの表示や作成が行え、モバイルにも対応している。また、ソースコードを含んでいることから、クライアントは自身で内容をカスタマイズすることもできる。「今までのサイトとは違う、独自性の高いSNSサイトを作りたい！」といった要求の高い企業にはぴったりのサービスだ。中小企業、特にベンチャー企業や“エッジの効いた”企業にお薦めだという。

技術動向、クライアントニーズ、そして次に“来る”時代の波を見極めた独自サービスの展開を進める同社。今後は「Point-SNS」の進化型であるパッケージ開発や、アンドロイド（googleの携帯向けOSプラットフォーム）やiPhoneにおける利用を念頭においたシステム開発を進めていくという。荒木氏の頭の中には次なるサービスのアイデアが数々と控えているのだ。

自社サービスを開発・リリースし、会社としての成長はこれからが本番という同社。荒木氏にこれから参画する人への想いを聞いてみた。

「開発などの準備期間を経て、本格的なサービス展開は今まさに始まったばかりです。当社サービスの価値を多くのクライアントに体感してもらうためにも、ぜひ力を貸してほしいと思っています。また、現時点で参画していただく方は、いわば当社の創業メンバーです。自分自身の業務だけでなく、会社の今後の事業展開などにもどんどん発言してもらえればと思っています。意見を共有し、話し合い、理想の課会社を一緒に創っていきましょう」

創業期真っただ中の同社が求めるのは、自分で企画を立て、行動に移せるような「自立心」と、新しいサービスを世に広める「意欲」を兼ね備えた人。同社サービスの魅力を多くのクライアントに伝え、いち早くその利便性を取り入れてもらうためにも、あなたの力が今、必要だ。新しい技術を活用したサービスを世に広めることに興味を持っている人、そして、会社の成長をリードしていきたいと考える人にぜひ参画してもらいたい。