株式会社ガーラジャパン

“Global Online Community”の実現を標榜しているガーラグループ。その主力会社が株式会社ガーラジャパンだ。現在は、PC向けオンラインゲームのポータルサイト『gポテト』およびPC向けオンラインゲーム2タイトルと、スマートフォン版ゲームアプリ1タイトル（累計運営実績3タイトル）の運営を手がけている。

2006年にスタートした『gポテト』やオンラインゲームは、10年以上運営している実績を持つ。しかし、スマートフォンがますます普及する中で、ガーラジャパンはスマートフォン版アプリにシフト。目下、新規タイトルの国内リリースの準備を始めており、その新作の運営を手がける責任者やスタッフを求めている。

同社が現在運営しているスマートフォン版ゲームアプリは、第一世代のMMORPGの雰囲気を感じる『ARCANE』（アーケイン）。韓国のPlayWorksというゲームディベロッパーが開発した同タイトルの英語版をグループの中核会社である株式会社ガーラが、その日本語版をガーラジャパンがそれぞれ運営している。これまで、全世界で併せて100万DLを突破しているタイトルだ。

そして2作目のアプリとなる新タイトルは、『Flyff Legacy』。全世界で累計約5,000万人という登録ユーザー数を誇るPC向けオンラインゲーム『Flyff Online』を題材にしたMMORPGだ。開発したのは、韓国を本拠地とするゲームディベロッパーであるグループ会社のGala Lab Corp.。ガーラジャパンは、その日本語版を2017年の上半期中にリリースする予定だ。ちなみに、同社は以前、『Flyff All Stars』というシリーズタイトルをリリースし（運営終了）、AKB48のメンバー3名をプロモーションキャラクターに起用してTV-CMを打つなどの実績も有する。

さらに、2018年には『Flyff STOMP RUN』および『Rappelz Mobile』という新タイトルのリリースも計画されている。いずれも、ディベロッパーはGala Lab。来年以降は、PC向けオンラインゲーム2タイトル、スマートフォンアプリ4タイトルを運営していくことになるという、楽しみな状況にある。

ガーラジャパンのミッションは、Gala Labや他ディベロッパーが開発したタイトルを世界展開する中で日本語版の提供をすること。その狙いについて、ガーラジャパン採用担当者は次のように説明する。
「韓国はオンラインゲームをはじめ、ゲーム開発の先進国です。ゲームを開発する優秀な人材が集まり、競い合っている環境があります。ですから、その環境にあるGala Labなどに開発は集約し、運営は当社が担うという役割分担を明確にすることで、パフォーマンスを最大化させようというグループ戦略を策定しています。」（採用担当者）


GALAグループの始まりは、1993年9月、創業者の菊川 曉氏（株式会社ガーラ代表取締役グループCEO）が株式会社ガーラを設立したことにさかのぼる。インターネットがまだ存在していない時代にネット社会を先読みし、“Global Online Community”の実現と、グローバルにビジネスを行うことを目指してのスタートであった。そして、インターネット黎明期の96年8月、日本初の学生向け会員制コミュニティサイト『キャンパスネット』を開始。97年3月には、ゲームのコミュニティサイト『ゲームネクスト』をスタート。98年7月には、『キャンパスネット』『ゲームネクスト』を統合した総合コミュニティサイト『ガーラフレンド』をローンチさせた。2000年にはナスダック・ジャパンに上場する。

PC向けオンラインゲームに乗り出したのは2004年で、たまたま縁があって『Flyff Online』の運営をスタートする。当時、アメリカにも「F2P」がほとんどなかった時代、その嚆矢となった『Flyff Online』はヒット。結果的に、オンラインゲームを通じて約5,000万人の“Global Online Community”を実現させたことになる。その後、ガーラジャパンは、2007年に設立された。

「当グループは“ゲーム会社”とカテゴライズしているわけではありません。あくまでも“Global Online Community”にコンセプトを置いています。当社も今後別の事業などを手掛ける可能性がゼロとは言えません」と採用担当者は話す。

ガーラジャパンのオフィスは東京・渋谷のオフィスはガーラと一緒になっており、併せて15名程度が働いている。女性比率が比較的高いのが特徴的だ。もう一つの特徴は社員の自主性に任せる環境にあるということ。

採用担当者は、次のように打ち明ける。
「ガーラジャパンのスタッフは、基本的に黙々と仕事をこなす物静かなタイプが揃っています。しかし、それぞれが業務の役割を理解し自主的に仕事を進めています。
今求めている人材は、ゲームの立ち上げという非常に膨大なタスクに負けることなく、周りに流されず責任と自覚をもって自主的に業務進められる人です。
ユーザーに楽しんでもらうゲーム運営のために、時を忘れて仕事に打ち込む熱意を発揮してほしいとも思います。
また、ゲームの運営はリリース直前やリリース後の障害や大きなトラブルの発生等非常に過酷な一面もあります。そのような過酷な状況にも負けず責任をもって意欲的に運営に当たる人材に、ぜひ来ていただきたいと願っています。」（採用担当者）

新しいゲームタイトルの日本語版を作成し、運営して収益を得ていく業務は一筋縄ではいかない。強い責任感と、「絶対にヒットさせる！」という熱意が問われる仕事だ。また、グローバル展開をコンセプトにしている同グループにあっては、海外とのやり取りも頻発する。「特に韓国のディベロッパーとはデイリーでコミュニケーションが発生している」（採用担当者）という環境でもある。

「新タイトル運営の責任者とスタッフを募集していますが、運営のすべてをお任せしたいと思っています。部分的に役割を分担するようなローカライズだけ、マーケティングだけというパーツではありません。ある一定の権限や予算等もお任せできる方ではあれば可能な限り託します。業務範囲は広い分タスクも多く大変かもしれませんが、チャレンジすることが評価につながる環境なので失敗したとしても咎められることはほとんどありません。ですから、他社の数倍のスピードで成長できると思います。幅広く視野を広げたい方、いろいろな経験を積みたい方には最適な環境ではないかと自負しています。」（採用担当者）

オフィスがあるのは、渋谷から恵比寿方面に向かう明治通り沿い。渋谷駅から徒歩5分というロケーションも、魅力の一つといえる。新タイトルのローンチとともに、企業風土を変えるキーマンとなる。自分の実力を試したい人や、トラックレコードをつくりたい人にとっては、またとないチャンスといえるだろう。