株式会社情報と物流のタカスエ

総合物流ソリューション事業を展開する株式会社情報と物流のタカスエ。1902年創業という古い歴史を持つ同社は、長年にわたり蓄積してきたノウハウと、常に新しいことに挑戦する柔軟な企業体質、そして東海、大阪エリアを中心とした確固たる営業基盤を強みに、着実な成長を遂げてきた。
現在は、物流現場に即した仕組み・システムを提案する「物流ソリューションサービス」と、コンサルテーションや不動産情報など、あらゆる物流情報を提供する「物流情報サービス」の２つを主力事業として展開。あらゆる顧客のニーズに応える多彩なサービスを提供している。

まず、同社のメイン事業である「物流ソリューションサービス」では、運送元請、物流センター運営、構内業務請負など物流の基幹サービスや、輸出入業務を一貫してサポートする国際物流サービスを提供。2003年に事業提携した株式会社豊田自動織機から受け継いだトヨタ生産方式のノウハウを物流現場に応用することで、徹底した効率化を追求する「強い現場力」を実現。実物流に強い「タカスエ」ブランドの構築に大きく貢献している。

また、「物流情報サービス」では、これまで積み上げてきた実績とノウハウに基づいた物流コンサルテーションや、トラックの空車情報と集荷情報をマッチングするトラック情報サービス、独自のネットワークを活かした倉庫スペースの情報サービスを提供。「モノ」の流れだけではなく、「情報」の流れを最適化するサービスを展開している。

主要取引先に一流メーカーや大手ホームセンター、ドラッグストアチェーンなどの名前がずらりと並ぶ同社は、グループ全体での連結売上高が140億円超（2011年度）、自己資本比率は74.9％という優良な財務体質を誇る。
常に時代を読み、顧客のニーズに柔軟に対応するサービスを提供することで、顧客との強固な信頼関係を築き上げてきた同社。東海地方の物流業界を牽引する存在として、着実に成長を続けている。

同社は、グループの経営ビジョンとして「進化を続ける人間集団　–考える　挑戦する-」というコンセプトを掲げている。これまで数々の挑戦を積み重ね、新しいサービスを生み出してきた同社であるが、その一つの事例として挙げられるのが、多数の企業との業務提携である。
先にも述べた豊田自動織機との事業提携のほか、全国の港で港湾事業を展開する鈴江コーポレーション株式会社と提携し、全国の主要港における国際一貫物流サービスを提供。また、物流情報サービス事業で全国ネットワークを持つトランコム株式会社と共に、関西地区における物流の営業、請負、外注開発管理（3PL）の事業を展開するなど、多方面におよぶ取り組みを統合させてきた。

他社とのパートナーシップを重要な戦略として捉えている同社。サービス面でのシナジー効果を図るだけはなく、企業風土や物流に対する姿勢に共感を覚える企業と協業体制を築くことにより、経営面、組織面でも、新しい「タカスエ」の姿を生み出していくことを目指す。
今後も、他社との事業提携のほか、新規事業開発や、関東圏への進出など、既存の概念にとらわれない新しい物流ソリューションの構築に意欲的に挑戦していく構えである。

何よりも社員一人ひとりの「考え、挑戦する」力が新たな物流改革のアイデアとなり、事業拡大を支え続けているという同社。
現場では、経営ビジョンのシンボルマークにも記載されているP（Plan：計画）、D（Do：実行）、C（Check：評価）、A（Action：対策）というサイクルが、日々繰り返し実践され、一人ひとりの社員が、地道に、執念を持って品質や生産性の向上に取り組んでいる。

その一つの表れとして、同社は、日本ロジスティクスシステム協会が主催する「全日本物流改善事例大会」において、物流の実務面での特に優れた改善実績に対して贈られる物流合理化賞を、2003年（物流合理化特別賞）、2005年（物流合理化努力賞）、2008年（物流合理化努力賞）にわたって受賞。
同社の１００年という長い歴史は、社員一人ひとりの現場力が築き上げてきたといっても、過言ではないであろう。

社員の多くが、「自分の提案が形になる喜び」、「夢を実現できる企業風土」、「年齢や経験年数など関係なく、意見の言いやすい雰囲気」に魅力を感じながら働いているという同社。
自らが目標・評価基準を決めて取り組み、達成度を自分で評価する「目標管管理制度」、一年間の能力を自分で評価、上司との面談で評価の決定とフィードバックが行われる「人自評価制度」などの評価待遇制度や、様々な教育制度、感謝・表彰制度など、社員一人ひとりが仕事を通して達成感や成長を実感でき、自己実現できるよう、会社としても様々な環境を整えている。

ドライバーや倉庫で働くスタッフなど、様々な立場を持つ数多くの人が関わる物流現場。同社で活躍するには、まず、人が好きであること、そして、相手の気持ちがわかり共感する力を持つことが必要不可欠であるという。しかし、多くの人との連携が仕事の大きな達成感や、やりがいに繋がることは間違いないであろう。

社員の個性や取り組みをバックアップし、自ら手を上げれば、どこまでも任せてくれる社風を持つ同社。そんな同社が求めるのは、「自分自身で何かをやりたい！」という情熱のある人材。そういった人材には、社内で新規事業を立ち上げても構わないし、同社で経験を積んだ後に独立しても構わないという。大きな意欲を気概をもって仕事に取り組み、タカスエの新しい歴史を刻んでいける人財の参画を、同社は待っている。