SEMエージェンシーの設立背景とその想いは?
私はこれまでの長い大手代理店の経験を通じて、広告主と大手代理店の間にあるゴールのズレのようなものを感じていました。というのも、売上や利益を拡大させたいと思っている広告主に対し、本来その目標に寄り添うべきはずの広告代理店が目先の利益を追求するあまり、効果が望めない広告の追加を提案したり、複雑な広告運用に多くのコストをかけたりする場面を目の当たりにしてきたのです。 正直私は「もっと広告運用はシンプルになる」と思っていました。だからこそ当社の設立にあたっては、リスティング広告を中心とした運用型広告の営業活動で得た知見と経験を生かし、これからはクライアントファーストの姿勢を貫いていきたい、長期スパンでビジネスパートナーになれるサービスと組織を構築していきたいと考えました。
株式会社SEMエージェンシーならではの働く醍醐味はどこにありますか?
会社を設立して以降、私を含めた経営陣、現場が一体となり、トライ&エラーを前向きに楽しめる環境をつくってきました。私も前職の大手Web広告代理店時代、上司から「こうしろ」と言われたことを受け身でこなすのが嫌でした。なぜなら指示されてやる仕事では、失敗しても自分事として捉えられないし、その先の成長にも繋がらないからです。今では一人ひとりが裁量を持って行動し、自分が思ったことに自由にチャレンジしています。 当社では「PM」であっても「セールス」であっても、対クライアントにおいてはコンサルタントです。そこに年齢・社歴は関係ありません。入社1年目の20代メンバーが、誰もが知る大手企業の案件の提案書をつくるのは当社では普通です。前例がない企画であっても、まわりを納得させる根拠があれば、大体のものは自らクライアントに提案し、それを形にすることができます。
ビジネスパーソンとして大切にしている仕事観を教えてください。
こんな言い方をしたら語弊があるかもしれませんが、私は仕事をするのが大嫌いなんです。できれば何もしないで生きていけたらいいと思うくらい。多くの人も同じように思っているのではないでしょうか。だからこそ自分が最も楽しめる仕事がしたいのです。それがまさに今自分が携わっているWeb広告でした。Web広告は競合が激しくてしんどい業界ですが、そんな厳しさを凌駕するだけの「楽しい」が私のパワーの源になっています。 自分は誰がやっても同じ成果しか生まれない、やらされ仕事には興味がありません。自分が考えたものが価値になる。自分がアウトプットしたものがクライアントの売上拡大に繋がる。そんな喜びを今後も現場と一体になって追いかけていきたいと思っています。
今後の事業成長を見据えて力を入れていきたいことは?
一つ目はWebマーケティング領域における一気通貫の体制をより一層強化させること。現在はまだ広告運用のプロセスに人員が偏っており、SEOに関しては外部業者と提携しなければならない状況にあります。私たちの業界は需要に対して採用が追いついていない課題もあるため、今後はM&A戦略によって新たな武器を追加することも視野に入れています。 もう一つは「コンサルティング」のさらなる強化です。これからはAI等の活用によって、単純な運用オペレーションをお金に変えていく事業は成立しづらくなるはずです。PM体制を敷いたのも、クライアントの懐にブレーンとして踏み込み、戦略立案のプロセスから価値を提供するため。「目指せコンサルファーム」を掲げてチャレンジしていきます。
自分なりのオフの過ごし方を教えてください。
実は会社員として働いていた頃、仕事を張り切りすぎて体を壊してしまった経験がありました。それ以来心がけているのが、会社では全力を注ぎ、休日になったら「いかに仕事を忘れるか」を考えながら過ごすこと。私はWeb広告が好きすぎるせいか、気がつくと仕事のことで頭がいっぱいになっているのです。だから休日になると、住まいの近くの吉祥寺を食べ歩いたり、家でゲームをしたりしています。今はオンとオフのバランスが上手い具合に取れて、心身ともにフレッシュな状態で仕事にのぞむことができています。