株式会社セントラボ

株式会社セントラボは2017年に設立して以来、IT・人事・業務の3本柱でコンサルティング事業を展開している会社である。「やりたいことを、やりたいようにやることで、最高の結果を出し続ける」をミッションに、「楽しく挑戦できる社会をつくる。」をビジョンに掲げ、クライアントと社員の挑戦とに伴走しながら着実に業績を伸ばしている。2025年8月現在で16名のコンサルタントが所属する組織となっている。

代表取締役の飯田幸寿氏は中堅SIで勤務し、コンサルタント兼部長として、コンサルティング畑のど真ん中を歩んできた人物。現場の最前線で活動する中、次第に「指示されたことをやっているだけではつまらない！」「楽しめる仕事に自由に挑戦できる場所をつくりたい！」という想いに。前会社（SI）の創業者から起業を奨められたこともあって、一念発起して同社を設立した。

「私は自分が“こう”と思ったらじっとしていられないタイプなんです。SI勤務時代にも、上司の承認を得ないで取引先の経営者に会いに行き、勝手に動くなと叱られることもよくありました。とにかく人に使われたくない、自分を含め社員一人ひとりが自走できる場所をつくりたいという気持ちが起業のスタートラインになっています」（飯田氏）。

飯田氏と想いを共にするメンバーの精力的な活動もあり、5期目までは毎年売上を倍増させるなど順調な立ち上がりを見せている。クライアントのほとんどは誰もが知る上場企業。大手コンサルファームでは手が届きにくい小規模案件を数多く受注し、クライアントが抱える経営課題の解決や事業をスムーズに推進させるための支援を行っている。

クライアントとはひざを突き合わせて会話する。目の前にある課題から逃げない。これは同社が重要視しているスタンス。外部から物を言うだけではない、超実践型コンサルティングが支持されている。こうしたスタンスは、飯田氏を含め、同社の経営幹部がSIの現場で多くの炎上プロジェクトを鎮静化してきた経験も土台になっている。

さらなる事業成長を見据える同社は、ここ数年でポテンシャル層（コンサルタント未経験または経験浅め）の採用・教育に力を入れてきた。今後の展望について飯田氏に尋ねたところ、キーワードとして「組織体制の底上げ」を挙げている。

「短期的にはできるだけ人材教育に投資し、土台となるコンサルティング事業を伸ばしたいと考えています。それでどこに行っても通用するレベルのコンサルタントが育ってくれば、会社としても新規事業や新規サービス、新会社の設立など、次のステップに進むことができます」（飯田氏）。

同社が描く中長期的なゴールは、有能な人材が集まる現場から次々と新しいものが生まれる「事業創発型」のコンサルティング会社だ。

このような未来を切り開くエンジンとなるのは、現在活躍している人材を含め、これからジョインする人材の伸びシロにほかならない。同社は中途採用の選考においても、「仕事で結果を出すために必死になれるか？」「コンサルタントとして価値を生み出し、プロとして食べていけるだけの力をつけていきたいのか？」「こうしていきたい！と主張して自らアクションを起こせるか？」といった部分を重視している。ビジネスパーソンとしての一定の素養は見ているものの、基本的には人物・ポテンシャル重視の採用だ。実際、元自衛隊や講師、ファストフードチェーンの店長等、様々な経歴の人材がコンサルティング業界未経験からスタートしている。

先に「超実践型コンサルティング」と述べたように、同社は人材育成においても「超実践型」を掲げている。経験がないからといって、無駄に長い見習い期間はない。まずは先輩コンサルタントのアシスタントからスタートし、できる人であれば1年目からコンサルティング案件のメイン担当を任される。主体的に物事を考え、自ら困難や壁を乗り越える仕事ができるからこそ、独立できるレベルの実力を早くから身につけたい人には成長機会が多い会社だといえる。