どのような背景で『LOGILESS』が生まれたのですか?
LOGILESSの原型が生まれたのは、2012年に創業した会社です。当時EC事業者だった私たちは、梱包や出荷業務といったECのバックヤード業務に追われる毎日を送っていました。「この煩雑なオペレーションは何とかならないものか」と考えた私たちは、社内ツールを自前で開発して業務の効率化を図っていました。つまり私たち自身がユーザーとしてLOGILESSを使っていたのです。 やがてEC界隈から「そのシステムを使わせてくれないか?」という声をもらうようになり、それであれば日本全国のEC事業者・倉庫事業者にシステムを外販し、ECロジスティクスが抱える課題を解決しようと考えたのです。 LOGILESSは2015年からSaaSプロダクトとして提供を開始し、2017年にサービス名を社名にして再スタートを切りました。
今後はどのような事業構想を描いていますか?
まずはプロダクトの継続的な改善を図り、ユーザー体験を向上させていきたいと考えています。そのためには共にトライ&エラーをしていける同志の存在が必要です。 また新規事業にも力を入れていく予定です。2024年にはANAとの協業により、国内便の空いた貨物スペースを使ってラスト1マイルの合理化を実現する『ロジレス便』をスタートさせました。皆さんも「注文した商品がなかなか届かない」「配達費が高い」と感じたことがあるのではないでしょうか。これは物流の2024年問題によるトラックドライバーの不足も大きく影響しています。 意外にも国内便の貨物スペースは今も8割は空いており、国内便(空輸)という手段を使うことで、こうした物流課題を根本から解決できるのです。
事業をスケールさせる上で乗り越えるべき課題は何ですか?
SaaSのサービスはインターネットのブラウザのみで完結するものではありません。現在のECロジスティクスを支えているのは、バックヤードで泥臭くオペレーションを行っているEC事業者・倉庫事業者の方々です。例えば倉庫のオペレーション一つをとっても、Web上やZoomのやりとりだけでは改善できないのです。 だからこそ、カスタマーサクセスを強く意識しながらプロダクトに向き合える人材や、ECロジスティクス現場のナレッジを持った人材の採用・育成強化が、今後より一層大切になってくると思います。 また新規事業の『ロジレス便』においては、「悪天候だと飛行機が運行しない」という根本的なリスクがあります。どのような状況においても、サービス品質を担保するスキームを構築することも必要になってきます。
技術面ではどのようなチャレンジをしていますか?
現場の省力化・自動化を目指している会社だけに、生成AIの活用は技術面における重要なチャレンジだと認識しています。現在は「いかにAIと仲良くするか?」をテーマとし、様々な種類の生成AIツールを積極的に社内業務に取り入れています。 例えば開発チームでは、「1週間は手でコードを書くのはNG!もし自分で書いてしまったらSlackでみんなに懺悔する」というルールを設け、すべてのコードをAIに書かせたことも。やってみると効果は絶大で、チームの生産性が2~3倍にアップしました。このほか、カスタマーサポートのチームでも生成AI活用を推進し、現在は問合せ回答の50%以上は自動化しています。 今後は生成AIで社内業務を改善したノウハウをプロダクト開発にも反映させていきたいと考えています。
これからジョインする方に期待することは何ですか?
先ほどの生成AIの話にもあるように、当社は人の手を無駄に増やさず、少数精鋭のチームで生産性をアップさせる働き方を理想としています。自ら手を挙げれば何でもできる。そんなマルチタスクの環境だからこそ、好奇心を持ち、新しいことにも前向きにチャレンジできる方にぜひ来てほしいですね。 当社には優秀なメンバーが集まり、日々知恵とアイデアを出しながらより良いプロダクトづくりに励んでいます。私たちが目指しているのは、国内市場への『LOGILESS』や『ロジレス便』の提供を通じて、AmazonクオリティーのECロジスティクスを実現すること。 「プロダクトの向こうにいる人たちを笑顔にしたい!」「業界に変革を起こすプロダクトを開発したい」と思う方は、ぜひ私たちと一緒に頑張りましょう。
