南都コンピュータサービス株式会社

奈良市に本社を構える南都コンピュータサービス株式会社は、奈良県を本拠とする地方銀行「南都銀行」グループのIT企業。1986年の設立以来、南都銀行におけるシステム開発・運用支援のほか、地域のお客さまへさまざまなITソリューションを提供している。

同社の事業の柱は三つある。

一つ目は、奈良県内外の中小企業向けのシステムインテグレーション事業だ。ERPをはじめとする様々なシステム開発だけでなく、ネットワーク構築やセキュリティ対策など多様化する顧客ニーズにあったソリューションを提供している。

二つ目は、南都銀行の顧客でもある取引先企業向けに、給与計算のアウトソーシングサービスを提供。企業がWebポータルサイト『ナント給ナビ』に労務情報を入力すると、同社が給与計算を実施し、Web給与明細を作成・配布、給与振込手続きまで一貫したサービスを展開している。

三つ目は、南都銀行の業務システムの開発・運用。同行の業務インフラ運用や各部署向けの管理システムの開発を手掛けている。

「南都銀行向けに業務システムを開発してきた知見を生かし、同行の顧客企業へIT化支援を行っています。奈良県を中心とした地域のお客さまに、南都銀行グループの一員として、地域企業の成長や生産性向上をサポートしています。」(代表取締役社長　西岡氏)。

地域企業の成長や南都銀行グループをITの力で支援し続ける同社。その役割は、地域の経済と産業の発展において欠かせない存在となっている。

同社の母体である南都銀行は、奈良県を中心とした地域の経済と産業に大きな影響力を持つ金融機関。帝国データバンクの調査によれば、奈良県内の企業のメインバンクとしてのシェアは60.23%と圧倒的だ。

そんな南都銀行は、顧客企業の成長を支援するため、コンサルティングサービスを通じたIT化支援に取り組んでいる。同社もその一員として、顧客企業に最適なITソリューションの提供と導入に向けたサポートを行う。

「奈良県のGDPをアップさせるため、経済と産業を支える南都銀行は、顧客企業のIT化支援を強化しています。人手不足が深刻化する中で、企業の効率化や生産性向上は、待ったなしの喫緊の課題。地元金融機関として、IT化支援を積極的に推進しています。当社も南都銀行グループの一員としてITソリューション導入支援、システムインテグレーション事業の強化に取り組んでいます。」(統括部長　大石氏)。

これまで同社は、南都銀行のシステム関連会社として堅実な運営を続けてきた。しかし、南都銀行が顧客企業のIT化支援を強化する中、グループ内における同社の役割は大きく変わりつつある。

「南都銀行のお客さまに対するIT化支援において、当社の果たす役割は益々重要になってきています。地域企業の身近なITコンサルタント、頼れるSIerとなって、地域の成長・活性化に貢献したい。南都銀行の“看板”は奈良県内で強い影響力を持ち、多くのお客さまに私達の提供するソリューションをご利用いただいています。」(大石氏)。

同社は南都銀行のIT化支援強化を受け、営業職、技術職の増員に踏み切ることとなった。

「地域のお客さまに対し、IT化支援を強力に推し進めるため、外部から人材を迎え入れます。これまで培ってきた知見や経験・スキルを社内に取り込み、新しい風を吹かせてくれる人材を求めています。IT業界で働きたい皆さんと共に、地域企業のIT化支援を進めてまいります。」(大石氏)。

奈良市内で働きたいと考える人にとって、地域を代表する南都銀行グループの一員となる絶好の機会と言える。南都銀行グループは、従業員の働きやすい環境づくりに力を入れ、「ワークライフバランスの充実」や「ダイバーシティの推進」に取り組むことで、「やりがい」「働きがい」「生きがい」を感じながら働ける職場の実現を目指している。

同社も、グループの方針に倣い、働きやすい環境づくりに注力している。

「長時間労働の抑制、休暇取得の促進、弾力的な勤務形態、出産・育児・介護への支援、さらにはシニア層の活躍等、多様な働き方を支える環境整備をグループ全体で進めています。当社も月間平均残業時間：5時間、年間休日：121日、育休復帰率：100%、役職者に占める女性割合：25%と、ワークライフバランスや多様な働き方を実現しています。」(大石氏)。

男性育休制度の活用実績もあり、子供が満2歳になるまで育児休職が可能、また中学生になるまで時短勤務も選択できる。さらに人間ドックの受診、スポーツジム・宿泊施設の割引利用などの福利厚生や、資格取得に対する支援、階層別研修等、入社後のスキルアップを支援する制度も充実している。そして、社員の平均年収も奈良県内企業の中で高水準にある。

同社が拠点を置く奈良市は、日本有数の古都であり、大阪や京都と比較して人口密度が低く、落ち着いた生活環境が広がる町。大阪や京都方面への通勤者が多い一方、奈良市内への通勤は混雑が少なく、通勤ラッシュとも無縁だ。大阪や京都エリアで働く人、または勤務地を探している人にとって、同社でのキャリアは、魅力的な選択肢となるだろう。