- 経歴概要 -
2008年にGoogleへ入社しAdMob やYouTube のプロダクトマーケティングなどを担当。 2014年に代表取締役CEOとしてスマートフォン動画広告プラットフォームを開発・提供するFIVE を創業。 2017年にLINEによるM&Aで同社グループ入りし、2021年までカンパニーエグゼクティブとして広告事業を管掌。 2021年10月にグッズを創業。
社会の中でのgoooodsの立ち位置
グッズは多くの人がビジネスを通じて自信を持って挑戦ができる "Everyone, entrepreneur" の世界を作ることをミッションとして掲げています。 いま捉えようとしているB2Bコマースの領域も、顧客基盤ができると様々な切り口での事業のモデルが成立しうる裾野の広さを感じます。 産業構造や文化に影響を与えるような、世界的な事業を作る挑戦をしていく会社にしたいです。 日本の経済は長らく低迷していて成長実感がない。 そしてOECD加盟国の幸福度ランキングのうち、日本の主観的幸福度はG7で最下位、全体で54位に位置しています。 長らく続く経済低迷による閉塞感はその一因とされていますが、私は実は因果が逆で「経済が成長しないから幸福度が低い」のではなく、「幸福ではないから経済も成長しない」のではないかと考えています。 主観的幸福につながる因子は複雑に存在していますが、「社会における自由度」「自信」「自己肯定感」が日本は非常に低いことが統計からも分かります。 高校生に「自分は価値がある人間だと思うか」と問うと、米中韓の80%以上が肯定的な回答をしたなかで、日本では半数を割る44.9%しか自分が価値があると思っていない衝撃的なデータも存在しています。 まず自信を持って幸せになる、これが経済を成長させるためのキー・ドライバーなのではないかなと。 情熱を傾けて自らのブランドを立ち上げること。 ショップオーナーとして商品を仕入れて販売すること。 オンラインクリエイターとしてライフスタイルを発信すること。 副業で好きな商品をセレクトして販売すること。 こうした経済活動は、自らの意思で収入を得て、選択肢を持ち、自信を深め、将来を楽観し、有益なつながりの中で「幸せ」に寄与します。 その結果として、経済の成長が実現されるのではないでしょうか。 作り手も売り手も、それぞれの情熱を追い求める挑戦者(アントレプレナー)であり、グッズはこうした人々が自信や有益な繋がりを育むための基盤になりたいですね。
goooodsという組織やその文化
事業を成長させるためには色んな視点を持った人の力が必要だと思っていて、それは出身業界もそうですし、国籍、性別、性的嗜好など多様な価値観の人が集まっていたほうが結果的に強いチームになれると信じています。 どんな立場の人でも疎外感を感じない心理的安全性の高い組織を作りたいですね。 殊更「ダイバーシティ」を主張するのではなくて、実態として多様な人達がいるし、ただ組織内の比率をどうこうという話ではなく、社会の制度上マイノリティな立場になってしまう人たちもベネフィットを感じられる社内制度があったり、そういうのを当たり前にやっていきたいです。 文化の話でいうと、情報の透明性を大事にしたいですね。 誰もが同じ情報にアクセスできる状態が好ましいと思っていて、情報の非対称性がない前提で議論ができるとそれだけで共有のコストが省けますし、一人ひとりが積極的に判断したり意見を出したりすることができます。 そういう自律性は組織の規模が大きくなるほど差を生むようになっていきますよね。 ドキュメント化するのは大変ですが、そのコストを上回るメリットがあると思います。 あとは、お互いを承認する文化は大切にしたいなと思っていて、何かのアウトプットに対して建設的な議論ができるようにしたいですね。 仮にそのアウトプットの完成度が低かったとしても、責めるのではなくクオリティを高めるためにはどうしたらいいか建設的に議論をすべきであって、どのようなアウトプットであってもそれ自体は承認されるような組織文化を築いていきたいですね。
