株式会社ソフテス

株式会社ソフテスは、静岡県浜松市に本社を構えるSAP専業のシステムコンサルティングファームだ。1997年9月、大手輸送機器メーカーでSAP ERPを導入する際に中心的役割を果たしたチームによって設立。国内で最も早い時期からSAPジャパン社とパートナー契約を結び、実績を築いてきた。SAP ERPが日本に上陸したのが1992年。日本国内でSAP導入支援を手掛ける企業の中では、常にパイオニアとして業界を牽引してきた存在である。

同社は設立当初から “Best Use, Best Value―価値、生む活用―” というコンセプトを掲げてきた。システムを導入するだけではなく、運用開始後も継続的に支援を行い、導入したシステムがお客様企業において継続的に価値を生むように支援する。

そのコンセプトを達成するために確立したのが「ユーザダイレクト方式」だ。客先の情報システム部門だけではなく、業務部門とコミュニケーションを取りながら導入を進める。ウィークリーワークショップの中で、SAP ERPのプロトモデルを確認しながら業務に最適な仕様のシステムを構築すると同時に、プロジェクトの初期フェーズからSAP ERPに直接触れるトレーニングを実施し、SAP ERPに熟知した人材の育成を図る。それによって本稼働後はスムーズに活用できる仕組みとなっている。それが「ユーザダイレクト方式」だ。

また、導入後のサポートフェーズでは、単なる問い合わせ対応に留まらない活用支援を行い、経営革新や業務革新といった価値を生み出していく。データとデジタル技術を活用し、経営を抜本的に変える。近年取り沙汰されるDXの概念を、約30年前から先取りして実践してきたのである。

さらに、SAP ERPそのものに対する造詣の深さも、 “Best Use, Best Value―価値、生む活用―” を実現する上での重要な要素だ。SAP ERPに備わった標準機能を組み合わせながらお客様企業の経営課題や業務にきめ細かく対応したシステムを構築。あらかじめ用意されたテンプレートに当てはめていく支援では到達できないビジネス成果をもたらす大きな要因となっている。

SAP ERPに対する知識だけではない。近年、グローバル規模でビジネス環境が変わる中、SAP社からは、サプライチェーンの最適化やコスト削減、SDGsやグローバル化への対応等を目的とした数々の周辺ソリューションが提供されている。同社には、それら周辺ソリューションにも熟知したコンサルタントが多数在籍し、刻一刻と変化する市場のニーズに対応しているのである。

これまでの取引実績は180社以上。運用サポートの定着率は94%に上る。近年はDXの加速や税制改正等を背景に、同社へのニーズはますます高まり、過去5年間で業績は148%の成長を遂げている。今後はさらにSAP ERPの旧バージョン「SAP ERP 6.0 (SAP ECC)」の保守期限切れに伴う、新バージョン「SAP S/4HANA」への移行が加速する等、需要拡大が見込まれることから、事業体制の強化に努めている。

ドイツのSAP社は、2025年時点で世界の時価総額ランキングにおいて30位前後に位置し、盤石な経営基盤を誇る。市場に求められる強力なソリューションを継続的に開発・提供しており、世界の企業活動を支える存在となっている。

SAP社のソリューションは、各国のパートナー企業を通じて多様な業界に展開されている。だが、SAP社の全てのパートナーがソフテスと同じ価値を提供できるわけではない。最新バージョンの「SAP S/4HANA」への移行に対応できるSAPベンダー自体が限られている。その限られた中でも特に、周辺ソリューションを扱えるベンダーはさらに限られてくる。中でも SAP Business Network という調達先との連携を強化するソリューションに関しては、国内トップクラスだ。

同社の強みの源泉は、SAP社の戦略をいち早くキャッチアップし、サービスとして提供できる点にある。小規模なベンダーや兼業ベンダーでは、そのためのリソースを割くことが困難だが、同社は新しい技術を着実に獲得して人材を育ててきた。SAPジャパンが優秀なコンサルタントに贈る『SAPマイスターIQ』では、新技術領域に挑戦した同社のコンサルタントが2023年、2024年と2年連続で受賞している。SAP社の方針を的確に捉え、他社に先んじて技術を磨いてきたこの姿勢は、同社の成長を支える原動力となっている。今後も先進技術の習得とサービス強化を一層進めていく考えだ。

同社のあらゆる強みを支えているのが、人材の採用方針と研修体制である。創業当初から同社は、コンサルタントには、ITやSAP ERPの経験は問わず、各種業務の経験者を採用し、SAP ERPの知識は入社後に自前の研修によって習得させる手法を用いてきた。それにより、業務知識とSAP ERP知識を兼備するコンサルタントが育成される。さらに、顧客企業の実務者と直接対話し協働でシステムを構築する「ユーザダイレクト方式」により、顧客の業種業界を問わずに幅広い実績を築いてきた。

「ソフテスアカデミー」は、その人材育成の取り組みを担う部署である。新卒採用、キャリア採用を問わず、新入社員には3カ月間の研修期間を設けている。また、変化し続ける社会や技術に柔軟に対応できるよう、配属後も部署や職位に合わせた研修を実施して成長を後押しする。2023年度は、90種類の講座をのべ254回開催した実績がある。そのような積み重ねが競合他社にはない強みとなり、顧客からの評価に繋がっているのである。

同社は創業以来、失敗を責めず、挑戦することを良しとする文化を醸成し、独自性を備えた事業を展開してきた。

新しいものに対するチャレンジを促しているのは、若いうちから活躍できる機会を与える人材活用の方針だ。一人ひとりに任される業務範囲は広く、入社後2～3年でグループリーダーに登用されることもある。意欲的な社員には、より難易度が高く挑戦しがいのある業務を任せ、業務の幅や裁量を広げることで成長の機会を提供する。特に新しい技術への対応が必要な場合、IT業界での経験年数や同社での在籍年数は意味を持たない。誰にとっても初めての経験であるため、若い社員にも積極的に重要なポジションを任せる方針だ。

そんな同社が求めているのは、裁量を持って働けることをポジティブに捉えられる人材である。新しいものにチャレンジすることを成長のチャンスと捉え、突き進める人材を歓迎している。ITスキルや業務知識といった基礎はアカデミー等を通じて全面的にバックアップし、実際の業務では経験豊富な先輩社員がサポートする体制が整っている。こうした環境を存分に活かしながら自身の成長に挑戦できる人を求めている。
SAPビジネスに携わる魅力の一つは、お客様と直接コミュニケーションを取り、業務改善にチャレンジするお客様の課題を解決して感謝される点にある。そしてその仕事を通して、技術者として、コンサルタントとしてスキルを高めていけることが大きな魅力である。

“サービスの根幹は社員”という考えの下、教育だけではなく、安心して業務に取り組めるよう、福利厚生や社内制度も充実させてきた。フレックスタイム制や在宅勤務制度も導入し、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を支援。年間休日は120日以上、平均有給休暇取得日数は14.4日とワークライフバランスを重視する社員にとっても働きやすい環境だ。女性の産休・育休制度の取得率や育休明けの復帰率100%という実績は、子育て世代の社員にとっても安心材料だ。

充実した教育体制と、挑戦できる環境、そしてやりがいのある仕事。自身のスキルアップとキャリアアップを実現したい転職者にとって、同社は最適な選択肢となる。