自分達の力で社会をよりよく変えていきたい
株式会社イージフは、2006年2月に設立されたコンサルティング会社だ。
経営コンサルタント、公認会計士、ITアーキテクトなど各分野のプロフェッショナルが集い、日本を代表する企業に対して質の高いサービスを提供。ビジネスコンサルティング、会計コンサルティング、オープンソースコンサルティング等の事業を展開している。
同社を立ち上げたのは、PWCコンサルティングで同期だった3人。代表取締役社長藤井氏、取締役副社長(CTO)石井氏、取締役(CMO)加納氏だ。3人はそれぞれ別の道を歩んでいたが2005年に再会、「もっと社会の役に立ちたい」という想いで一致し、その後、藤井氏の監査法人時代の同僚であった野口氏(CFO)も加わり、能力を最大限に発揮し、自らの裁量で、責任を感じながら仕事が出来る環境を目指し会社を立ち上げた。
目先の利益よりもメンバーの質を重視する採用方針のもと、好況不況の波に振り回されずに、毎年順調に成長している。メンバーは皆、高学歴で大手企業で活躍してきた者ばかりだが、彼らがイージフにやってきたのは、自分達の力で社会をよりよく変えていきたいという強い想い、そしてそれを共有する仲間の魅力にひかれたからに他ならない。
Mind Share Leader
同社が目指すのは、単に規模を大きくしマーケットのシェアを拡大するというものではない。クライアントに先進的なサービスを提供し、社会に新しいパラダイムをもたらすこと。そして、人々がまっさきに頭に思い描く会社、つまり、Mind Shareのリーダーとなることである。既に、国際会計基準対応やオープンソースソフトウェアのコンサルティングなど他社に先駆けて新しいサービスを提供している。
国際会計基準対応の分野では、会計コンサルティング部門の公認会計士が中心となりサービスを提供しているが、コンサルティングだけでなく、実務書の出版や、大学での講演なども行っており、多くの実績をあげている。
ビジネスコンサルティング部門では業務改革サービスを中心に幅広いサービスを提供している。同社に相談がくる案件は、一般的なサービスありきのコンサルティングではなく、どこから手をつけて良いのかわからない、といった難度の高いものが多い。クライアントと深く関わっていくため、同じ会社やグループ会社から他の案件も依頼され、リピート率が高いのが特徴だ。
オープンソース事業の中心となるのが、オープンソースのECM(文書管理)ソフトウェア「Alfresco」である。これまでECM分野では高価な製品しか存在しなかったが、世界初のオープンソースで作られたECMである「Alfresco」は、他のハイエンドECM製品と同等の機能を無償で提供している。また、オープンソースのポータル製品「Liferay」に関しては日本におけるパートナーとして、製品サポート、トレーニングの提供やイベントや講演などを行い普及を図っている。この他には、オープンソースBI「Pentaho」やオープンソースBPM「Activiti」など、エンタープライズレベルの製品を中心に展開している。
「エンタープライズソフトウェアの人材には、パッケージと業務の知識を担うコンサルタントとカスタマイズ作業などを担当する技術者が存在します。この両者が揃ってはじめて有効なシステムが実現できるわけです。しかし、オープンソースの製品群を見渡してみると、まだ、そこにコミットしている人たちのほとんどすべてが技術者であるということがわかります。我々は、エンタープライズ×オープンソースを考えたときに、そこに空いている空白を埋めるコンサルティングファームとして認知度を上げていきたいと考えています。」と石井氏は説明する。
今後、オープンソースソリューションの分野で新しい価値を生み出すために、同社の若さ・チャレンジ精神・スピード感が発揮されるだろう。そしてそれは、メンバーそれぞれが極めてきた専門性が基礎にあるからこそ実現される。
将来的には、独自のエンタープライズ向けオープンソースソフトウェアをリリースすることも目指している。
「会計コンサルタントの方にとっては、監査法人などでは経験できない新しい事業に挑戦できることは魅力ではないでしょうか。ビジネスコンサルタントの方は、比較的若い時からでリーダーやプロジェクトマネージャとして活躍できること、そして、クライアントと深く関わっている案件が多いので、プロジェクトを行いながら、次の課題をみつけ経営層に提案していくなど、よりマネジメントに近い経験を得ることができます。また、ITコンサルタントとして活躍している方には、新しい分野のコンサルティングはもちろんのこと、オープンソース開発でモノ作りに携わることで技術面でより深い専門スキルを身につけてもらうことも可能です。」と加納氏が語るとおり、これまで積み重ねてきたものを最大限に活かしながら、今までの自分の範囲を飛び越えて新しいことに挑戦できるのが、同社で働く最大の面白さだといえる。
ワークライフバランスを取りながら高度な仕事
これまでにないサービスを提供するということは、事例を流用するだけのコンサルティングと異なり、本当の頭の良さが求められる。メンバーのスキル・経験そのものが、会社の価値となるため、優秀な人々を惹きつけ続け、彼らの力が発揮できる場を提供することが、同社の強みといえる。
やりがいのある仕事を提供すると同時にワークライフバランスを重視しており、無理な働き方を強いることはなく、クライアント先で仕事をする場合でも夜遅くまで残業しないように調整を行っているという。もちろん、仕事の成果を出すからこそ、それが認められるのは言うまでもない。細かい規則はなく、自由な雰囲気の中で仕事ができる。
会社の制度等はまだまだ未整備なため、会社の仕組み作りの作業が随時発生する。例えば、女性メンバーが出産休暇に入ったが、それに伴って育児休暇制度が作られた。決められたものに合わせる必要はない。必要なシステムを自分達の思うとおりに作っていけるのだ。
「そのために、色々な議論を重ねています。メンバーの距離は近いですし、堅い雰囲気はありません。自分達の会社を一緒に作っていきたいという気持ちのある方、共感していただける方に来ていただければと思います。」と加納氏は語る。
専門分野で実績を積み、もっとワークライフバランスを考えて働きたいプロフェッショナルや、高度な仕事を通して成長したい若手にとって魅力的な環境だといえるだろう。
パーティーが行われます。