株式会社バイタリフィ

株式会社バイタリフィはスマートフォンアプリの企画開発を筆頭に、Webサイト制作やWebサービスの受託開発、自社サービス展開と幅広い領域を手掛けるシステム開発会社だ。AIやIoT、AR/VRといった新技術をいち早くキャッチアップして、強みのモバイルアプリ開発と掛け合わせた豊富な実績を持つ。
ベトナムを拠点にする二つのグループ会社では、技術力の高いベトナム人エンジニアを数多く擁する。エンジニア不足が課題となっている中で、潤沢な人材力が強みだ。
DX加速の追い風もあり、ここ数年は高い成長率を継続する。社員の活躍の場を増やし、顧客ニーズに幅広く応えたいと願う同社は、さらなる会社規模と事業領域の拡大を目指す。
第二創業期と呼ぶにふさわしい活況のフェーズで、成長意欲が高い人材を募る。

同社は代表取締役を務める川勝潤治氏が、都市銀行退職後、2社のIT企業立ち上げを経て、2005年に設立した会社だ。
Webサイト制作をメインにスタートした同社は、顧客のニーズに応える形で携帯電話関連の制作や開発を受けるようになる。金融業界出身であり過去にも起業経験を持つ川勝氏は、「真面目に、実直に」を心掛けて事業に取り組んだ。
携帯電話がスマートフォンへとシフトしていく中で、新技術のキャッチアップに努め売上は拡大。大きな成長を遂げる。
2008年末にはエンジニアの増員を目的に、ベトナムの法人をグループ化した。ベトナムでもスマートフォンへのシフトが進み、同社の売上はここでさらに拡大する。社員数がグループ連結で100名を超えたのもこの頃だ。
その後もIT業界の潮流を読み、AIやIoT、AR/VRと先端技術をカバーしながら、ベトナムのオフショア開発会社2社、専門領域に特化した国内2社を含む現在のグループ5社体制へ至った。

エンタメ系からツール系、エンタープライズ系まで、多彩なジャンルでのスマートフォンアプリの企画開発を得意としつつ、大手企業を中心とした直請けでのWebサービスや業務システム開発、自社サービスに至るまで、手掛ける範囲は実に広い。さらなる新規事業、新サービスの立ち上げも進行中だ。
人材採用はもちろんのこと、シナジーが見込まれる企業のM&A、子会社の立ち上げ等によって、グループの拡張を目指す。

川勝氏は組織拡大の目的について、次のとおり話す。
「一番の理由は社員の選択肢を増やしたいからです。今は多様な働き方が増えました。リモートがあればワーケーションもある。リモートと出社のハイブリッドを望む人がいれば、週3日だけ働きたいという人もいます。大きな組織になれば、メンバーのニーズに応える制度もつくれるようになります。仕事においても、地方・海外で働きたい、自社サービスをやりたい、SaaSをやりたい、アプリ開発をやりたい等、色々あるでしょう。多様化するメンバーのニーズに応えられる組織にしたいです」
「続いての理由は顧客ニーズに対して、深く幅広く応えたいからです。顧客が新しいシステムやサービスを必要とする時、自社による内製開発や外部への発注、クラウドソーシングの利用等、様々な選択肢があります。我々はその一部しかカバーできていません。顧客のビジネスを理解して、その大部分に対応できるような商品・サービス・ソリューションを持った組織にしていきたいのです」

現在同社の事業展開を大別すると、受託事業と自社サービス事業の二軸となる。
受託事業においてベトナムのオフショア開発は特徴的ではあるが、顧客から指定がなければ顧客側が開発体制を意識することはない。
要望をヒアリングして、要件に合わせて最適な開発チームをアサインする形だ。「DXパートナーサービス（ラボ型オフショア開発）」では顧客専属の開発チームを構築して、ベトナムのBPM（通訳兼PM）がやりとりを行う。
また日本人PMが間に立ち顧客とBPMの双方とやりとりを進める体制や、国内のみのチーム編成もある。

人的リソースが豊富なため顧客のニーズに応えやすく、営業職は提案がしやすい。そして完全自社内開発で案件のコントロールが利くため、ディレクターやPMはプロジェクトを進めやすいだろう。
エンジニアやデザイナーにとっても客先常駐がない100%内製体制は、休みの取りやすさやコミュニケーション上のストレス軽減等、働きやすさに繋がっている。

キャリアパスの面では、社内に多くいるベトナム人エンジニアやベトナム現地開発チームとのやりとり等、グローバルにキャリアを広げていくことができる。上流から携わることも可能であり、カバーする開発手法や技術幅も広い。キャリアの軸を横にも縦にも、縦横無尽に伸ばしていける環境だ。
まさに「社員の選択肢を広げたい」と話す川勝氏の言葉を体現する事業展開と組織体制である。

働き方は出社とリモートのハイブリッドスタイルを取り入れている。出社した時の快適さや社員間のコミュニケーション活性を目的に、つい先日オフィスの改装を実施。フリーアドレスを導入した。
長時間座っても疲れづらいワークチェアの導入や、息抜き・雑談の場として使える交流スペース等が新たに設けられた。「出社したくなるオフィス」だと社員からの反応は上々だ。

オフィスの心地良さや成長が叶う体制づくり等、社員が長く活躍できる環境整備を進める同社。チームワークを大事にするのも、その一環だ。
これは10年近く前の川勝氏の実感が基になっている。
当時社員同士に距離感が生まれてしまい、あまり良い雰囲気ではなかったそうだ。事態を憂慮した川勝氏は、沖縄への社員旅行を決行する。多くの社員は気が進まない様子を隠そうとしなかった。しかしいざ現地へ着くと、大いに盛り上がった。帰ってきてからもしばらくは沖縄の話題ばかりだったというから、よほど楽しかったのだろう。
以降、社員の関係性は劇的に改善して業績も上がった。
「コミュニケーションの大切さを改めて認識しました。会話することで相手の人となりや考えを知ることができます。社員同士の人間関係が良ければ、会社に来るのも楽しくなりますし、チームワークが発揮できます」（川勝氏）。

一体感への思いを同社らしい言葉で表現した「みんなでおいしいご飯を食べれる会社になります」がビジョンだ。
会社がランチ代を負担して、食事を通した社員同士の交流を促している。
取材に訪れた日は違う部門の女性社員同士で、中華料理を食べに行ったそうだ。「オフィスの周りにはおいしいお店が多いですし、仕事上で接点が少ない人と話せる機会になっているので、ランチ会は楽しいです」と笑顔で話す社員の言葉が印象的だった。

社員同士のコミュニケーションがスムーズなため、社内の雰囲気はとても穏やか。人を攻撃したり厳しく咎めたりすることなく、それぞれが持つ個性とスキルを尊重する文化だ。
「いわゆる『いいやつ』が揃っています。成長意欲が高く、人として素直なメンバーばかりですね」と川勝氏は話す。

勉強会や技術書レビュー会の開催、資格取得のサポート等でスキルアップを後押しする。前述の通り開発の守備範囲が広いため、やりたい意欲を持って手を挙げればどんどん挑戦できる。学習だけでなく、実務を通しても成長が叶う環境だ。
気持ち良い人間関係の中で、主体的に仕事に取り組みたい。そう感じたならば、是非ともコンタクトをとってほしい。