株式会社CLON Lab

IT/Web・通信・インターネット系

次世代の検索技術に挑戦するインフォテイメント企業

企業について

モバイルの中に誕生するもう一人の“ジブン”

株式会社CLON Labの設立は2007年11月。CLON Lab代表取締役社長の中山氏が、前職であるレッド・エンタテインメント社からスピンアウトして設立した会社だ。

同社が展開してきたのは、ユーザーの嗜好性を反映した分身「クロン」を生成する携帯電話向けコミュニティサービス「CLON」。自分の呼び名をもとに生まれる分身であるクロンと様々な会話を交わしていくことで、クロンはユーザーの嗜好性や好み、行動特性を学習し、それによってユーザーに本当にマッチした情報を自律的に収集・提供してくれるというサービスだ。学習によってユーザーに関する情報精度を高め、よりユーザー自身に近い存在へと近づいていけることが最大の特徴。

「CLON」には様々な機能が搭載されており、見た目をカスタマイズできることはもちろんのこと、クロンが日記を書いたり、嗜好に合わせた情報をくれたり、話し相手になってくれたりする。さらには、他人のクロンと仮想空間の中で出会うこともでき、他のユーザーとのコミュニケーションも可能。携帯電話の中でもう一人の自分が新しい世界を作り上げ、ユーザーはその中に新しい自分を発見していくことができるという新感覚の知的エンターテインメントを体験できるのだ。

サービスインから約2か月で総PV数は500万PV、会員数も15万人を突破するなど好スタートを切った同社。2009年には「NCMアワード2009」※モバイル部門を受賞するなどそのサービスが各界の注目を集めている。

※NCMアワード：次世代コミュニケーション＆マーケティングをリードする可能性のある製品やサービスを支援するアワード。2009年スタート。

モバイルビジネスに変革をもたらす“情報のコンシェルジュ”

“手のなかで広がる、新しいアイデンティティ”をコンセプトとした「CLON」が目指すのは、科学的な裏付けのある最新技術を搭載し、“もっと楽しい”と“もっと便利”を極めたモバイルにおける「情報のコンシェルジュ」だ。

情報が氾濫する現代においては、ユーザー一人ひとりに合わせた情報配信が必要となると考えた同社が開発したのがプッシュ型で最適な情報を配信するソリューションである「対話エージェント」。これは、対話からユーザーの趣味、嗜好性を取得できる「人工対話エンジン」と、把握した情報を分析しユーザーにマッチした情報を提供する「嗜好学習型レコメンドエンジン」を組み合わせたもので、「CLON」の核となる技術だ。

その他にも様々な最新技術が搭載されており、「CLON」は新しいコミュニケーションを実現するエンターテインメントというだけでなく、楽しみながら先進技術に触れることのできる知的体験の場ともなっている。クロンの作成時や語感相性診断（芸能人や好きな人の名前を入力して相性を診断する機能）に使用されている語感分析技術や、クロンとの会話内容を解析し類似文章を抽出するための類似文章解析エンジン、ユーザーの行動履歴からクロンが自動的に日記を書くという機能に使用されている学習型CGM自動生成エンジンなどが代表的な技術だ。

2009年7月現在同社が新たに取り組んでいるのが、「CLON」で培ったノウハウを生かした「コンシェルジュサービス」。これは「CLON」に使用されていたコア技術である「対話エージェント」機能を取り出し、企業向けのソリューションとして独自に開発したもの。情報提供プラットフォームとしての活用が期待されており、製品情報・ニュース・企業情報・エンタメ情報など様々な情報ソースに対応が可能。「CLON」ユーザー向けに実施された6か月にわたるクリックレート計測でも、ランダム表示された情報とコンシェルジュとの対話結果表示された情報では、ランダム表示6.8％に対しコンシェルジュ表示は59％と、8.6倍もの閲覧満足率が得られており、対話エージェント機能の有効性が実証されている。

「Tech Venture2009」※でも応募総数106社のうちからファイナリスト15社に選ばれるなど、その技術力は高い評価を受けており、今後どのような企業とのコラボレーションが生まれるのか楽しみだ。

※Tech Venture：シーネットネットワークスジャパン株式会社主催で年に1度開催。テクノロジーを駆使してビジネスを生み出す優れたベンチャー企業を決めるコンテストと、それを表彰する式典。

チャレンジ精神と参画意識を併せ持つ人材を募集中！

同社を設立する以前、一度起業した経験を持つという中山氏。当時在籍していたプラザクリエイト社で、写真とコミュニティをキーワードにした新規事業を立ち上げ、100％出資の子会社としてリクリ株式会社を設立し、代表取締役に就任した。業績も初年度に売上7,700万円、2年目には9,100万円と推移しており、先行投資で赤字を計上するものの売上は順調に伸びていたが、親会社の吸収合併という形で会社を閉めることになった。

断腸の思いで会社をたたんだ経験を持つ中山氏だからこそ、CLON Labにかける思いは深い。そんな中山氏が中途入社者に求めるのは、「チャレンジ精神」と「参画意識」だ。
新しい技術・新しいサービスを扱う同社で活躍するには、臆することなく新しいことにチャレンジし、イノベーションに対し敏感になれる人材であることが不可欠なのだ。また、まだまだ創業期ともいえるフェーズであり社員数も3名と少数精鋭の同社では、与えられたことをこなすだけではなく、当事者意識を持って仕事に取り組み共に会社を成長させていきたいと考えられる情熱を持った人材であることも大切だ。

何よりもマインドを重視したいという中山氏。最先端の技術に触れながら、未知のサービスを創りあげていくというのは、やりがいに満ちた仕事であるに違いない。向上心と意欲あふれる人材に、ぜひ挑戦してほしい会社だ。