サイバーステップは2000年からJavaやOpenGLといった技術を活用し、独自のプラットフォームの開発を行いながら、ネットワーク技術、3G技術、ゲームタイトルの開発を進めてきた。そして、2002年9月、ついに本格的ネットワークアクションゲーム『GetAmped』をリリース。<br /><br />ネットワークゲーム先進国である韓国をはじめとして、中国、台湾、タイ、インドネシアのアジア5地域に戦略的にライセンス供与され、すでに1600万人以上の登録数を誇る爆発的なヒットを実現した。<br /><br />『GetAmped』の大きな特徴はネットワークゲームでは即時性という点で難しいとされてきた格闘アクションゲームを高い技術力で実現したということ。そしてサイバーステップはその成功を通じて、サーバー、システムを含めたネットワークゲームが安定運用できるプラットフォームを作ることに成功したのだ。『GetAmped』の成功により、同社はネットワークゲーム作りのノウハウという貴重な財産を手に入れることができた。<br /><br />ネットワークゲームの一番の特徴は、パッケージゲームと異なり『作ったら終わり』というわけではないこと。リリース後もゲーム自体が進化していくのである。『鬼ごっこ』のゲームをリリースしたら、プレイヤーはチームを組んでプレイするようになった。それなら通信手段があったらもっと面白いんじゃないか?じゃあ、トランシーバーの機能を付けてみよう!・・・そんなイメージでゲームが進化するのだ。<br /><br />大手ゲームソフトメーカーからサイバーステップへ転職した製品開発部マネージャーの齊藤氏は言う。ネットワークゲームは、人間同士の交流が大きなポイントであり、それゆえに常に展開が移り変わっていきます。全く同じ展開というのは2度とないのです。だから開発にあたっても既存のゲーム開発とは大きく異なり、『遊んでもらう』というスタンスではなく、 『遊ぶ場を提供する』という視点が非常に大事なのです。」<br /><br />ゲーム業界では、過去にファミリーコンピューター世代からプレイステーション世代の移行によって2Dから3Dへの大きな変化が起きた。今回それがネットワーク化へ進むという大きなパラダイムシフトの中で、サイバーステップはすでに支持されるネットワークゲームのノウハウ、アジアでの実績という点で一歩優位に立っている。