カーティス・インスツルメンツ・パシフィック株式会社

1960年代後半から70年代前半にかけて人類が初めて月面探査を行った「アポロ計画」。この計画に使われた月面着陸船や月面探査車向けにバッテリー残量計などを供給したのが米国カーティス・インスツルメンツです。その後、同社は欧州やアジアでもビジネスを拡大し、車両と機械の制御機器・計器・電源機器のグローバルメーカーとして確かな地位を築いてきました。
1992年に設立されたカーティス・インスツルメンツ・パシフィックは、カーティス・グループの一員として日本国内での販売を一手に担っています。モーター・スピード・コントローラー、アワーメータ、バッテリー残量計、バッテリー充電器などカーティス・グループの製品の他にも関連製品を手掛けており、フォークリフトやゴルフカート、高所作業車、建設機械、農業機械、産業機械、清掃機器などのメーカーに供給しています。
カーティス・ブランドの特長の一つは信頼性の高さ。たとえばバッテリー残量計やアワーメーターに『ソリッド・ステート』、すなわち可動部品のない機構を世界に先駆けて採用し、振動などに対する耐久性を高めた製品をラインナップとして揃えたことで、過酷な環境で使われるフォークリフトを始めとした電動車両などの搭載用として好評を博してきました。
　カーティス・グループはすでに車両と機械の制御機器・計器・電源機器の分野で独立系メーカーとして世界トップクラスのシェアを誇っているが、日本市場においても大手産業車両メーカーや建設機械メーカーなどを主要顧客に取引量を拡大しています。強さの背景にはカーティス・グループとしての技術力に加えて、日本法人独自の対応力があります。「当社は総勢10数名のコンパクトな体制ですが、技術面に精通したメンバーが揃っており、工場や研究開発施設をもたない日本においてもお客様からニーズを吸い上げ、米国などの開発拠点と連携を取りながら最適な商品をいち早く供給する力をもっています。
大手車両メーカーなどでは、自社でカーティス製品に相当する部品を開発・製造する力をもつケースもあります。しかし、高性能・高品質な製品を作り上げるには技術的に複雑な作業が必要となり、自社で内製するには時間やコストがかかりすぎる。カーティス・グループは汎用性の高い製品を豊富に取り揃えており、顧客企業からの細かいニーズに対して最小限のカスタマイズを加えるだけで迅速に供給できる体制を整えています。

同社には、大きな追い風が吹いています。それは、環境保護の観点などから電動車両の需要は拡大しており、当該分野に対して一貫して製品を供給してきた同社に大きなビジネスチャンスが生まれているからです。
いわゆる働くクルマ、高所作業車、産業車両、建設機械、農業機械、芝刈り機などの主たる顧客企業との取引において、中心的な役割を果たすのがアプリケーション・エンジニアです。顧客企業の技術者との対話を通じてニーズを拾い上げつつ、米国などの開発拠点と連携しながら製品のカスタマイズを進め、最適な商品を提案・提供していきます。世界に誇るカーティスブランドと顧客企業を効果的に結びつけることが最大の使命です。
アプリケーション・エンジニアに求められる力は、
「商談の相手も技術者の方になる場合が多く、そうでなくても技術的な内容に立ち入ることが多いため、自社の製品はもちろん、お客様の使用環境などを迅速・適確に把握し消化する必要があります。また、顧客ニーズへの対応スピードを早めるため、海外の開発拠点だけを頼らずに、日本法人内での洞察と検証・判断をもとに迅速に提案を行っていくことも、このエンジニアの役割になっています」
技術的な知識については、実務以外にも海外での技術研修や、特定の技術分野に絞った研修会などで磨く機会が用意されている。また、個人のレベルにあった英語レッスンを自身で選択して学習することもできます。

ゼロ・エミッション、エネルギー・レジリエンスなど世界規模の社会課題に向けて長期的視野で取り組む企業集団が我々です。電動車両の開発拡大、車両ディスプレイの高度化、集約化などを背景に、弊社製品に対する引き合いを継続して多く受け付けており、中長期的な成長の原動力となるアプリケーション・エンジニアを募集しています。
>選考上のポイントについて
「まず、技術の知識を身につけることに熱心で、新しい技術や技術の問題点に関心があること。また、お客様と生きたコミュニケーションを取れることが大前提です。その上で、モーターやその制御を手がけていた人は有利。電気・電子の原理と回路の実際に強く、C言語などでの開発実績がある方は大いに経験を活かせると思います。」
「これはエンジニアに限らず言っていることですが、メンバーには常に『セルフ・スターター』であってほしいと思っています。身の回りに何か問題が起こっていたら黙って見ているのではなく、自らが解決に向けて動いていく。そして、その過程で多くのメンバーと情報を共有し、必要に応じてチームとして対応することを求めています。アプリケーション・エンジニアの仕事は、お客様からニーズを吸い上げ、最適な製品を提案するまで一貫して自分が主人公となって動かせる魅力的な仕事です。会社の歯車となることなく、プロとして主体性を大切にした環境を提供することをお約束します」。