株式会社ヴイワン

近年めざましい発展を遂げる、モバイルコンテンツ関連市場。携帯電話でモノを買うことに対して、消費者の壁が取り払われつつある時流に伴い、2006年以降は、モバイルコンテンツよりモバイルコマースの伸び率が格段にアップしているという。<br />そうした動向を受けて、多くの企業はPCのみならず、携帯サイトによる顧客獲得や販売促進をめざしている。

2004年4月、4名の技術者が結集し、スタートを切った株式会社ヴイワン。携帯サイトの企画・開発・運営から、モバイルソリューションの提供やモバイル広告、自社携帯サイトの運営などをおこなう、モバイルに特化した企業である。

「以前立ち上げた会社で、ITを含めた数々の事業に取り組んでいました。その中で、とりわけ成長性の高いモバイルを専門に独立させたのがヴイワンです。日本は、モバイル・アプリケーションの分野で最先端にいます。モバイル市場において、わが国の製品やサービス、コンテンツを世界に発信し、新しいビジネスモデルを作ろうという思いで始めました」　と代表取締役の面来氏は語る。<br /><br />同社は、携帯サイト作成プロ（ASP）という、高機能な携帯サイト管理システムを独自に開発、モバイルSEO対応やアフィリエイト対応を含めた、集客サポート全般をおこなっている。<br />サイト運営は、長期的かつ継続的に、獲得した顧客を維持・拡大したり、商品やサービスの販売力を上げなければならない。<br />携帯サイトではPCサイトとは別個に独自の開発プロセスがあり、PCより手間がかかるという。また、成功と失敗の差が極端にあらわれるのが特徴だ。<br />「携帯の物販サイトでは、爆発的に売れるか、全く売れないかに二極化しているのが現状です。たとえば、着うたや公式系コンテンツ、健康食品や化粧品などが売れているものの代表例です。こうした売れ筋は、競争が激しいだけに、一歩間違えると競合に大差をつけられてしまうんです。ところが携帯サイトの戦略についてはノウハウが出回っていないため、こういったことに悩むお客様からの相談は多く、コンサルティングの需要が高まっています。

さらに同社は、クライアントの目的を明確にした上で、個々のスタイルに合わせた広告戦略を提案する。<br />「特に、検索エンジンからの連動によるプロモーションは、当社の得意とするところです。クライアントがアプローチしたい年齢層や、商材に対してモチベーションの高い人を多数サイトへ誘導し、資料請求や販売につなげており、評価をいただいています。これまで蓄積してきた実績を、集客効果の裏付けデータとしてお客様にお見せできるように準備しています」。<br /><br />2006年以降、携帯電話3大キャリアのトップページに検索エンジンが入った。ここからいかにサイトに呼び込めるかが、各社の戦略上の大きな鍵になっている。<br />検索連動型広告のほか、メール広告、雑誌、チラシなどを効果的に組み合わせるクロスメディア広告なども同社でなら対応可能だ。同社はいわば「モバイル・コンサルタント」として、クライアントにとって最適な広告戦略を提案するのだ。

同社は少数精鋭集団ゆえ、若い人でも責任ある仕事に携われる。やる気があれば、着実に伸びていけるフィールドだ。<br />新たに参画するメンバーには、スキル面のみならず、広い視野と人間的な資質も求められる。
取締役の橋本氏は、「モバイルエンジニアなら、プログラムを組む技術を大前提として、携帯サイトの企画・開発を含め、プロジェクトマネージャーとしてまとめる力量が欲しいですね。またモバイル・コンサルタントであれば、クライアントの要望を踏まえて、プラスアルファの発想を加えた提案ができる人が望ましいです」と言う。今後仕事の幅を広げ、総合力を高めていきたい人には、絶好のチャンスといえる。また社風について、橋本氏はこう続けた。<br />「人を大事にし、ひとりひとりの個性を伸ばそうとしてくれる会社です。だから自由に伸びのびと働けるし、仕事を通して自分が成長したり、達成する喜びを味わえる場ではないでしょうか」。<br /><br />　社員がそう実感できる背景には、面来氏の確固たる信念が秘められている。<br />「 当社の基本的な考え方は、“技術より人”です。我々のビジョンに賛同してくれる人と一緒に、その人のキャリアの可能性を探って行きたい。当社は、モバイルを通して夢を実現できる会社です。数人で生み出したものが、100万人の利用する仕組みになったりする。世の中を変えたい、社会に貢献したい、あるいは自分の夢を成し遂げたいという人は、ぜひ当社でチャレンジしてください」。