株式会社オール

セールス組織のアウトソーシングという要望に応えるセールスレップ事業、自社・店舗における集客や販売促進を目的としたセールスプロモーションを担うデジタルサイネージ事業の二つの軸で、自社ビジネスを展開する株式会社オール。営業代行を行うセールスレップ事業を皮切りに、企業としての活動を2003年にスタートさせた同社は、時代の流れの中で発生するニーズに応えながら発展を遂げてきた。2013年前後に新規事業としての取り組みを始めたデジタルサイネージ事業も、将来的なニーズの高まりを先読みした、同社の先見性を表す一つの事例と言えるだろう。

設立当初からのメイン事業であるセールスレップ事業については、現在も新たな人材を獲得しながら進化し続けている。その事業責任者である営業部長・大澤智文氏は、営業代行の市場における同社の強みについて、次のように説明している。

「営業代行という広い事業領域の中でも、当社は小売店を対象としたセールスレップに特化している部分に特徴があり、メーカーや商社、問屋といったクライアント企業のご要望に対し、ノウハウを発揮できるのが強みと言えるでしょう。小売店の販売活動に関しては、必要とされる作業が多いにもかかわらず、商品を提供する側は営業スタッフを十分に確保できずにいる現実があります。その結果、商品を出せない、販促物が効果的に使えないことも起こるのですが、そうした小売店に対する販売活動のマイナス面を補うのが、当社の役割だと思っています」（大澤氏）。

商品を提供する企業としては、自社の戦略に沿った形での商品の陳列や販売促進活動等を必要とし、店舗における売場づくりも含めた営業活動の重要性が高くなっている。その取り組みにおいて、クライアント企業の意向を理解し、そして長年にわたり小売業に特化してきた自社のノウハウを生かせることこそ、同社の営業代行に対する依頼が継続している要因となっているのである。

「売場づくりにおいて重要な、消費者の目線位置のスペースを確保すること等、当社には長年の知見を生かせる強みがあります。販売スペースの獲得や、販売促進に関する戦略をクライアントと共に立てながら“モノを売る”ために必要なことを実行できるのが、当社における最大の特徴です」（大澤氏）。

様々なクライアント企業の商材を取り扱いながら、販売戦略に関する幅広い知見を得られる。そして、その知見を蓄積することで自社の強みを最大化できる。それこそが同社のビジネスにおける優位性を生み、クライアントと共に販売戦略成功というゴールを目指せる面白味にもなっていると、大澤氏は語っている。今後の取り組みについては、小売業に特化してきたこれまでの活動実績をベースにしながら、BtoBの分野における営業アウトソーシングの仕組みづくりにも注力していく予定だ。

「小売業界のお客様を対象とするこれまでの活動を充実させ、その強み・ノウハウを生かしながら新規顧客を獲得することで収益増大を目指すのが一つの目標。それに加え、法人を対象とした営業活動にもノウハウを発揮することで、より多くのクライアント企業のビジネスを支援していきたいという目標も、当社では掲げています。営業組織の確立がまだ完了していないスタートアップ企業や、採用難の課題によって人材不足となっている中小企業等、当社の力を生かせる領域に積極的に進出していきたいと、私達は考えています」（大澤氏）。

商品を販売する小売業、サービスを展開する法人等、活動の対象を問わずセールスに求められるのは「あるモノをどのようにすれば売れるのか」を具現化する力。その営業活動の根本を理解している同社には、新たな領域においてもその強みを発揮し、自社の事業拡大を実現できるチャンスがあると言えるだろう。「何度も足を運んで」「靴の底をすり減らして」といった姿勢のみならず、“売るモノ”を深く理解し、エンドユーザーや対象企業にいかに魅力を伝えられるかという営業の本質を極めていることこそ、今後の同社の事業展開の原動力となるのである。

「これまで当社では、小売業の店舗の方々に“この商品はいいね”と言ってもらえるような営業活動を心掛け、事業を続けてきました。重要なのはコミュニケーション能力であり、関係性の構築といったスキルに加え、モノを売るために必要なことをしっかりと実行する本質的な営業力です。その力を有する当社のスタッフであれば、新たな事業領域においても多くのクライアントに満足いただける結果を生み出せるはずだと、私は考えています」（大澤氏）。

小売店に対してセールス活動を行うルート営業の業務においては、相手の状況を理解しながら対話をするコミュニケーション能力、短い時間で商材をアピールする提案力が必要となる。実績ある同社で営業職を担うことにより、未経験からでもそうした力を身に付けながらステップアップするチャンスを手に入れられると、大澤氏は語っている。現在は約100名の営業スタッフが活躍する同社では、多くの未経験者が業務にチャレンジしながら成長を目指し、管理職としてキャリアアップを果たす人材も輩出してきているという。

「これまでも未経験者を積極的に採用してきた当社では、スタッフ達がとにかく多種多様なバックグランドを持っているという特徴があります。飲食店の元店長や元俳優といったメンバーもいますし、20～30代の若いスタッフが経歴を問わず、成長のチャンスを手にしているのが当社の現在の姿です」（大澤氏）。

様々な経歴を持つ多様な人材達がチャンスを得ながら、大きな権限を持って自ら考え行動している。そして、失敗を恐れずに前へ進み続けることに価値を見出す文化があるからこそ、未経験スタートでもスピーディーに成長を果たすことができると、大澤氏は語る。同社の社員達が共通して持っているのは、成長に向けた熱意である。

「とにかく成長を目指してほしいですし、社員達もそう考えてくれているでしょう。当社の環境でステップアップした後に、別の環境で新たなチャレンジをすることも歓迎したいと、私自身は考えています。成長を目指していれば、どんな取り組みも次のステップへの糧になるはずなので、そのサポートを積極的に行っていきたいです」（大澤氏）。

自社の強みを発揮できる事業領域で未経験から営業職にチャレンジし、結果を出しながら一人の人材として成長する。そんなチャンスに溢れる同社では、意欲を持って事業に取り組める人材を広く採用したいと考えている。

「営業の業務や当社に対して少しでも興味を持っていただけた方には、ぜひ面接でお会いしたいと思っています。面接で行うのは、その方のスキルや知見を“見極める”ことではなく、当社の環境にマッチするかどうか。ぜひご自身の言葉で思いを表してみてほしいですし、大きなチャレンジを当社で成功させてほしいと心から願っています」（大澤氏）。