株式会社ROKAI

株式会社ROKAIは、システム導入におけるさまざまな場面で、クライアントをサポートするIT企業。業務コンサルティングからシステム開発、運用サポートまで、幅広いIT領域に対して、ROKAIは強力なサポートが可能だ。

とりわけ、ROKAIが得意にしている領域は、ITシステムコンサルティングとプロジェクトマネジメント。クライアントの業務内容を深いレベルで理解し、ビジネスをスケールさせるために必要な業務支援サービスを手掛けている。

「システム導入は開発だけではありません。パッケージの導入やクラウドサービスの利用など、クライアントの課題に合わせて、柔軟な対応が必要です。当社はITエンジニアの豊富な知識を活用して、クライアントの課題を抽出するフェーズから、システムやサービスの導入プロジェクトの推進まで幅広く手掛けています」（代表取締役・原田大介氏）

ROKAIがクライアントのビジネスに沿ったコンサルティングをする中で、システム開発へのニーズも高い。しかし、同社ではシステム開発を手掛けるチームを持たず、必要に応じて外部の協力会社に依頼して開発を進めてもらうスタイルを取っている。

「当社のビジネスは、システムの開発ではなく、システムコンサルティングとプロジェクトマネジメントです。SIerのように要件に沿ってシステムを開発するのではなく、クライアントと要件を練る上流のポジションです。時には、システム開発会社に開発を依頼してベンダーコントロールをすることもあります。クライアントに寄り添ってシステム導入を一緒に推進する役割です」（原田氏）

同社の強みは、システムコンサルだけでなく、システム導入をスムーズに進めるためにプロジェクトマネジメントも担当する点だ。

「社内にエンジニアを抱えている企業でも、プロジェクトマネジメントをできる人材が不足しているために、システム導入がうまく進まないところもあります。当社のエンジニアはクライアント企業の各部署とコミュニケーションを取りながら、システム導入が成功するようにプロジェクトを進めていきます。エンドユーザーを常に意識し、ユーザーが使って期待した効果が得られるかを大事にしています」（原田氏）

システム導入のプロジェクトマネジメントをしていると、開発へのニーズもあるという。自社エンジニアを増やして開発や運用・保守も受託すれば、会社として売り上げや利益を最大化できる。しかし、ROKAIでは当面自社で開発チームを持つ予定はないと、原田代表は語る。

「エンジニアが集まる会社ですから、将来的には自社の開発チームを持つかもしれませんが、現段階ではプロジェクトコントロールができる人材の育成に力を入れたいと考えています。やみくもにエンジニアを増やして開発現場に送り込み、売上・利益を挙げるスタイルではなく、クライアントのことを考えて動ける人材が在籍する会社にしたいと考えています」（原田氏）

原田氏は、システム開発会社でキャリアを積み上げてきたエンジニア。SI業界の会社経営や利益の出し方は理解している。ただ、従業員の労働時間を切り売りする薄利多売なビジネスモデルでは長く続かないと考える。

「クライアントに対して価値提供ができる人材を育成して、彼らを中心にプロジェクトに参加する開発エンジニアを組織すれば、クライアントにとってなくてはならない存在になれます。ROKAIはまだ誕生して間もない組織。企業カルチャーが定着しない段階で人数を増やせば、会社の価値観がバラけてしまいます。現段階では、少数精鋭のコアメンバーを育て、それぞれが個性や特性を生かした働き方をして、組織を徐々に拡大させていく方針です」（原田氏）

2022年5月現在、ROKAIには、5名のエンジニアが在籍している。それぞれが異なる現場に入って、PMあるいはPMOの役割をこなしている。SI業界出身のエンジニアが多く、クライアント寄りのポジションで全体を俯瞰して見られる仕事をしたいと考えているエンジニアが大半だということからも、エンジニアが上流工程でキャリアアップするには最適な会社だといえる。

「ROKAIを立ち上げた理由の一つが若手エンジニアの育成です。積極的にスキルアップを志すエンジニアは大歓迎です。ROKAIに入ったら何ができるではなく、何かをするためにROKAIに入ってほしいです。チャレンジは推奨しますし、キャリアアップのためのアドバイスやサポートも惜しみません。自分はこんなエンジニアになりたい！将来こんな仕事がしたい！といった自分の将来像を実現するためにROKAIを利用してください」（原田氏）

システムコンサルティングとプロジェクトマネジメントという、ITエンジニアのキャリアとしては“最上流”が経験できるROKAIでの仕事。クライアントの要望に従うだけでなく、自ら価値提供ができる市場価値の高いエンジニアを目指してキャリアを積める。

「ROKAIは独立志向が強い人に向いている会社だと考えています。組織の中で安定を求めるよりも、自分がやってみたいことにチャレンジする人なら、存分に活躍できます。フリーランスのエンジニアを目指す人が経験を積むのにも最適な会社です。フリーランスになりたいと思っていても、いきなり独立するのはハードルが高いので、ROKAIに入って自分から動くワークスタイルを学んでもらえれば独立もしやすくなるのではないかと思います」（原田氏）

いわば、ROKAIでの働き方は、フリーランスと組織のハイブリッド型。組織に所属していれば、自ら考えて動く人材として活躍しながらも、会社からのサポートやバックアップを受けることができ、切磋琢磨する仲間もいる。やりたいことが一人で実現するのが難しいなら、ROKAIを使って実現する道もある。

「ROKAIから独立しても、それで縁が切れるわけではありません。パートナー企業のようにお互いに支え合う関係になれば、つながりは維持され、いつかそのつながりが実を結ぶかも。当社はまだ小さな組織ですが、エンジニアがキャリアアップのために、上手く活用できる会社にしていきたいです」（原田氏）

ようやく芽吹き始めたばかりの会社で、ここから本格的に人材を増やして事業拡大を目指すフェーズ。まだ何も定まっておらず、“色のない会社”だと原田氏は感じている。

「一人ではなにもできません。周囲のメンバーに助けられて、支え合って初めてコトが成せます。だから、会社のメンバーにはいろんな形で還元したいと思っています。福利厚生には力を入れており、これからもどんどん充実させていきます。給与テーブルや等級も時代に合わせて変えていく予定です。新しく入ってくる仲間にも、エンジニアが働きやすい組織をつくるためにアイデアを出してほしいと願っています」（原田氏）

SESではないがクライアント先に常駐して働くスタイルのため、ROKAIはまだオフィスを持っていない。それでも、週に一度はメンバー同士で交流する時間をオンラインで設け、社内のコミュニケーションは活発だ。

「週に一回、オンラインで1on1のミーティングをしています。一人30分、すべての社員がすべての社員と話す総当たり戦のようなミーティングです。話す内容は自由。単なる雑談でも、仕事の話でもOK。社員がお互いのことを知る良いきっかけになっています。オフィスがあれば自然に発生する雑談の時間も大切。そこからアイデアが生まれることもありますから、社員間でどんどん雑談してほしいです」（原田氏）