ネスレ日本株式会社

ネスレ日本株式会社は、飲料、食料品、菓子、ペットフード等を製造・販売している世界的企業の日本法人だ。日本では大正時代の1913年に創業し、1933年（昭和8年）に法人化した。事業所は、神戸市中央区に本社、東京・東品川に東京コマーシャルオフィスを置くほか、北海道から九州まで全国に工場や営業拠点がある。

親会社のネスレは、世界最大級の食品飲料会社だ。本社はスイスにあり、歴史は150年以上ある。グローバルブランドからローカルブランドまで、展開するブランド数は2,000以上。2020年の売上高は843億スイスフラン、グローバル社員数30万人、販売国186カ国、工場数376工場（81カ国）とケタ違いのグローバル企業だ。

研究開発には毎年17億スイスフランを投資。さらに、健康的で持続可能な食生活を支援するおいしい植物性食品の開発、パッケージごみ問題への対策、全ての人に手頃な価格で栄養を提供する取り組み、個々人に合わせた栄養を提供するパーソナライズニュートリション等、ネスレは常に製品とサービスを改善し、新しい製品とサービスを生み出すために革新を続けている。

主な製品は以下の通り。
・飲料／ネスカフェ、コーヒーマシン・カプセル、ネスプレッソ、スターバックス家庭用コーヒー製品、ギフトセット、コーヒークリーミング（ブライト・クレマトップ）
・菓子／キットカット、エアロ・クランチ
・食品／調理食品（マギーブイヨン）、インターナショナルフーズ
・栄養補助食品／アイソカル100、ペプタメン、アイソカル（ジェリー製品）
・ペットフード／ピュリナブランドのネコ用・イヌ用

ネスレはこれからも創業者アンリ・ネスレの精神を受け継ぎ、栄養を中心とした価値観の下、食の持つ力で、現在そして未来のあらゆる世代の人々の生活の質を高める製品、サービス、知識を送り出し続けるだろう。企業文化である「Creating Shared Value：共通価値の創造」の実現を目指し、社会に価値を創造し続け、企業としての長期的な成功に繋げていくだろう。

ネスレ日本のEC事業はEコマース本部「ECデジタルシステム」という部署が担当し、ECシステムや関連デジタルサービスの構築・保守・運用全般を担っている。ネスレ日本におけるデジタル変革をリードするポジションだ。

具体的には、複数のブランドのためのECサイト、ブランドサイト、モバイルアプリケーション、コーヒーマシンのユーザーインターフェース等、全てのデジタルタッチポイントで最高のエクスペリエンスを実現する。次世代のデジタルサービスの提供を通じて、健康・栄養・ウェルネスの新しいビジネスモデルを探究する部署だ。

部署内のチームでは、購入データやWebアクセスデータ等の分析結果に基づき、CMS/MAツール/CDP等のデジタルソリューションを活用して顧客体験の向上に取り組んだり、デジタルソリューションのビジネス要件定義/UAT等を通じてシステム導入をサポートしたりする。

また、ネスレのコーヒーマシンとアプリを接続し、決済機能を付ける/ポイント貯められるようにする、あるいは、様々なインターフェイスを通したマーケティング自働化ソリューション等、ネスレ日本における新しいITビジネスのプロジェクトに取り組んでいる。

しかし、ネスレ日本はやみくもにEC比率を上げようとしている訳ではない。『ネスカフェ ドルチェ グスト』、『ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ』、『ネスプレッソ』等、一杯抽出型のマシンシステムのカプセルやカートリッジ等ECチャネルに相性が良い製品を持ち、かつてEC比率20%という目標を掲げたこともあるが、この先、ECに適した製品開発を進めてEC化率を30%、40%に上げる戦略は採らない。

なぜなら、「ECで売れる商材と、店頭で売れる商材は明らかに異なる」という哲学があるからだ。ポートフォリオでECに向く製品があれば伸ばせばいいし、そうでなければ小売業と力を合わせて売っていく。その判断の下、ネスレのEC事業は明確な目的と方向性を持ち、「最高のエクスペリエンス」に集中することができる。

2020年12月時点の従業員数は約2,400人（グループ各社含む）。2008年から男女バランス比の改善に取り組み、組織内のあらゆるレベルで女性を増やしてきた。今後も職場環境の整備を進め、より男女比のバランスの取れた組織を目指すほか、女性管理職の割合も増やしていく。

テレワークを活用したフレキシブルな労働環境や育児支援サポ―トにも、感染症の影響拡大前から取り組んでいる。2010年、ネスレ日本の1人あたりの年間時間外労働は100時間超だったが、2017年には1/3以下に減少。時間や場所を気にせず働ける環境なので、共働きの奥さんと協力し、仕事と四人の子育ての両立を実践している男性社員もいる。

育児支援サポートの取り組みとしては、育児休業の最大10日間の有給化、年次有給休暇の積立（最大50日）等が制度化されている。これらの環境整備により、ネスレ日本は2015年に兵庫県内で初めて「プラチナくるみん」の認定を受けた。

今回の採用では、
（1）ECプラットフォームマネジャー
（2）ECシステムプロジェクトリーダー（IoT/モバイル）

の二つのポジションを想定している。

それぞれ求められる経験やスキルは異なるが、共通する点は（ネイティブレベルの日本語能力以外では）英語力だ。いずれもビジネスレベルの「読む・書く・話す」が必須で、目安はTOEIC800点以上が求められる。IT系資格は必須ではない。

関西圏外からのリモートワークも応相談で可能だが、業務によっては神戸への出張が可能でなければならない。

求める人物像は、日々変化する顧客の課題解決に応えるため、新たな“イノベーション”を起こせる人、そして、チームの中で“リーダーシップ”を発揮できる人だ。

中途採用で入社した社員の中には、これまでの経験・スキルを活かし、即戦力として活躍する人、より専門性を高める人、新たな仕事にチャレンジする人等、様々な活躍をしている。一人ひとりが将来のキャリアについて考える機会も定期的に設けられ、長期的なキャリア形成を実現できる。