設立42年目、受託開発事業と自社商品事業の二本柱で安定成長
設立42年目を迎える日本システムクリエイト株式会社は、JR蒲田駅至近の「ニッセイアロマスクエア」に本社を構える。社員数140名と決して大きくない規模ながら、NTTグループ、富士通グループおよび大手銀行各社からシステム開発案件を安定的に受託し、「金融」と「社会インフラ」という得意分野を確立してきた、真面目で堅実な独立系ソフトハウスだ。
設立当時は、特殊な大型ハードウェアの制御ソフト(ダムゲートの開閉制御、原子力発電所の監視、信号切り替え制御、病院処方箋システム等)の開発でノウハウと実績を蓄積してきた。その後、時代のニーズに対応する形で事業を選択・集中させてきた。
受託開発の主要顧客はNTTグループ、富士通グループ各社や大手銀行
同社が扱う案件は、ほとんどがNTTや富士通グループ各社との大型受託案件だ。情報通信分野には、自動車電話の時代から携わっている。移動体通信の国際化・高度化に伴い、通信コアシステム開発、各種アプリシステムの開発を行ってきた。
また、大手都銀・地銀との直接取引もある。ATM、窓口システムなどの銀行営業店システム、合併時のシステム統合などに深く関わってきた実績を持つ。
いずれの分野においても上流工程志向が強い。同社のエンジニアは、単なるプログラマーとしてだけでなく、プロジェクトのマネジメントや要望のヒアリング、要件定義などに大いに関わることができる。
ニッチなマーケットに向けた自社商品の開発
もう一つの事業が、自社製パッケージの企画・開発・販売だ。整骨院向け総合システム「ブースター」、幼稚園向け総合システム「ブースター学校法人」など、特化したマーケットにおけるヒット商品を生んでいる。
自社ソフト開発部門のオフィスは本社から徒歩3分の場所にあり、落着いた静かな環境で、エンジニア一人ひとりに広いデスクと開発機が貸与され、業務に集中することができる。
これらの商品は、全国の営業所(東京、仙台、名古屋、大阪、福岡)で販売されており、順調に売上を伸ばしている。コンセプトの企画から、要件定義、仕様決定、開発、販売、アフターフォローまで、一貫して同社が手がけている。
厚待遇の働きやすい環境でエンジニアをサポート
「信頼と技術と魅力」
これが同社の根幹だ。これまで着実に社会システムに寄与してきた実績からくる信頼。大型案件を手がけ、最新技術と業務知識の吸収に余念のないエンジニアが持つ技術力。そして、その社員のモチベーションを上げる職場の魅力だ。
「福利厚生は、大手企業に負けないくらいのメニューを用意しています。また、情報処理関連の各種資格に対し、一時金ではなく毎月の形で、手当を支給しています。」と採用担当者は説明する。資格の難易度によって、毎月給与に1万円から2万円までの手当がプラスされる。やればやるほど、収入も上がっていく。
また、受託開発と自社パッケージ開発のどちらの仕事も、エンジニアの希望があれば異動することができ、幅広い分野でのキャリアパスの可能性がある。
社内の雰囲気はといえば、「真面目で、仲が良く、上司とも話しやすくて意見を言いやすい関係」とのこと。仕事は厳しく、そのほかは楽しくというのがモットーのようだ。社長とも月2回の朝礼で顔を合わせることができ、かしこまった雰囲気はない。また、仕事に男女の垣根はない。エンジニアとして、またリーダーとして活躍中の女性もおり、育児休暇の稼動実績もある。長く勤めやすい環境といえるだろう。