目の前の“1”を大切にしながら、最大限の価値を提供していく
ROSCA株式会社(ROSCA, Inc.)は、エンジニアに特化した人材事業(正社員紹介、フリーランス支援)を主な事業とする会社だ。2020年1月に設立され、東京・新宿に本社オフィスを置く。
【事業内容】
・SES事業
・人材紹介事業
・採用コンサルティング事業
・RPAコンサルティング事業
エンジニアに特化することにより、専門性(知識量およびマッチング精度)の部分で、他エージェントとの差別化を図っているROSCA。また、ユーザー側、クライアント側の双方を一気通貫で手がけている点も大きな強みだ。
代表取締役を務める田原貴一氏は、新卒でエンジニア専門エージェント企業に入社し、クラウドサービスの営業や、エンジニアエージェントのマネージャーとして事業立ち上げを経験した。そして、群馬県にある実家が営む製造業の会社を取締役として、立て直した後、「自分の提供できる介在価値の最大化を目指したい」という想いからROSCAを創業した。
同じく創業メンバーでROSCA取締役を務める鈴木昂志氏は、社会人としての1社目でWebシステムやWeb広告の営業、2社目で転職エージェントおよびフリーランスエージェント組織のマネージャーを経験し、ROSCAにジョインした。これまでの「HR×エンジニア」の経験を活かし、現在は主にエージェントとしてエンジニアのキャリア支援にあたる。同時に、経営戦略や事業企画、マーケティング戦略にも大きく関わっている。
「エンジニアに寄り添い、結果としてユーザーへ高付加価値のサービスを提供する」が、ROSCAが掲げる理念だ。目下のところ「プロダクトで世界を変える」といった壮大な未来像を描ける段階ではないが、目の前の「1」に対して最大限の価値を提供し、それを大きく広げていくことを目指す。現代社会には、インターネットやサービスだけでは最適な答えを導き出すことができない、さまざまな課題が存在する。ROSCAはそれに対し、情報やサービスなどをさまざまに組み合わせ、効果を考え抜きながら真摯に提供していく。
エンジニア×人材という領域に特化し、「希望条件の奥」を見抜く
ROSCAは、人と人、人と企業、人とシステムをつなげる事業をおこなっている。
「エンジニアとしてスキルアップを望んでいるのに、現状のスキルで内定が出そうな企業ばかり紹介される」、「業種も技術も異なる企業を50社近く勧められた」、「早く内定を決めて、無理やり承諾を迫るような印象を受けた」など、人材エージェントの中には「数字こそ第一」のような実態が散見される。ただ、現状の人材事業の仕組みの中では、そのようなエージェントが存在することも仕方のないことなのかもしれない。
目の前の「1」を大切にするROSCAは、一人ひとりのエンジニアに最も適したキャリア選択をサポートする。ジュニア層からハイキャリアまで、正社員、顧問、業務委託などの就業形態にとらわれず幅広く対応。社内の仕組みや価値観、評価方法などにも目を配り、エンジニアを第一に考えたキャリア支援をおこなう。
また、クライアント側とユーザー側、双方に向けた業務を社内で一貫対応しているため、人材支援に関する幅広い経験を積むことができる。双方の希望を的確にとらえ、現実的なマッチングにこだわり、エンジニアが保有するスキルはもちろん、案件に参画した後にどのようなキャリアを描けるか。具体的かつ現実的なキャリアプランについて、双方の希望条件を深くヒアリングする。
その「希望条件」の奥には、言葉では語りつくせない事情があることも多い。エンジニアの立場からすると、「もっとお金を稼ぎたい」、「いずれ田舎に戻ってリモートで働きたい」といった個々の事情があるかもしれず、家族があるかないか、現状の生活に支障があるかどうかも大きな問題だ。ROSCAは「希望条件の奥にあるもの」を重視し、より実現可能性の高いマッチングを心がけ、妥協しなければならない条件などがあれば明確に提示する。
今後は、早期に事業領域の土台を固め、その後は、新しいHRサービスのリリースを目指す。まずはHR領域を軸に、将来的にはHR以外への展開も見据えている。
社会人としての1社目でWebシステムやWeb広告の営業、2社目で転職エージェントおよびフリーランスエージェント組織のマネージャーを経験し、ROSCAにジョインした。
3人目のメンバーとして、会社の立ち上げから関わることができる
2020年10月時点で、メンバーは代表の田原氏と取締役の鈴木氏の2名のみ。平均年齢は28歳と若い。2人は「X」-「X」の間をつなげる架け橋として一つひとつの物事を考え抜き、「ユーザー満足度と介在価値」を日々、徹底的に追求している。
ROSCAは、以下の2つのミッションを掲げる。1つは「関わった人すべてを幸せにする」で、誰か一人だけが得をするようなビジネスではなく、クライアント、ユーザー、そしてROSCAで働く全員を幸せにするような仕事をする。言うまでもないが、その先には会社の繁栄がある。
2つ目は、田原氏の創業理念でもある「介在価値の最大化」だ。事業を通じて世の中に提供する価値にこだわり、顧客企業や個々のエンジニアに介在する意味を最大化する。現代は、インターネットを通じて、いろいろなことが人の手を介さなくても実現できる。その中でROSCAは介在価値を追求し、人と人、人と企業、人とシステムの間に介入する価値を磨く。
働き方や福利厚生だが、月平均の残業時間は20時間程度。入社後の教育は主にOJTで、評価は実績主義によっておこなわれる。社内行事としては達成会などが予定されている。
今回の採用では、エンジニアを想定している。学歴はできれば情報系卒が望ましく、2年以上の実務経験があり、1つの仕事において明確な成果を出したことがあれば歓迎だ。求める人物像は、ベンチャーマインドにあふれ、問題に対して課題を設定し、それをクリアしていける人物。まだ小さな組織なので、営業、企画、採用、広告運用など何でもやるという心構えも必要だろう。
田原・鈴木の両氏によれば、「採用したエンジニアは、どの会社よりも手厚く迎え、幸せにします」とのこと。ちなみに給与水準は業界最高峰だ。現在のエージェント事業がしっかりと固まれば、その後は新規事業や社内でのポジションチェンジなどもありえるという。立ち上げメンバーとして会社運営に関わりたい人にとっては、明確な成長を望める会社だ。