地球環境に配慮した自社ブランドのリサイクルトナーカートリッジを製造・販売
レーザープリンター用リサイクルトナーカートリッジの開発・製造・販売を主力事業として展開している株式会社グラフィック。1993年の設立以来25年以上にわたって、業界のリーディングカンパニーとして成長を続けてきた。
同社は企業を中心とするユーザーに高品質でコストパフォーマンスの高いリサイクルトナーカートリッジを提供すると共に、資源循環型システムの構築に取り組み、環境に配慮した自社ブランド製品の開発・製造・販売を行っている。
代表取締役として同社の成長を牽引してきた船井宝氏は次のように語る。
今やテクノロジーの波はグローバル経済の発展、そしてライフスタイルに変化を引き起こすと共に地球環境にも大きな影響を与えています。経済の発展は無限ととらわれがちですが環境は有限です。
経済規模を大きくするには資源が必要になりますがその資源を環境が生み出しています。
つまり環境が有限である以上、資源も有限で経済は無限の発展を遂げることなどできないのです。
だからこそ経済と環境を調和させる社会づくりが大事だと私たちは考えています。
環境保護への取り組みとして同社が推進しているのが、独自に構築した完結型リサイクルシステム『TOREC System(Toner Cartridge Recycle System)』である。
これは使用済みトナーカートリッジや使用限界部品を再資源化するシステムで、生産工程で廃棄物を一切出さない「ゼロ・エミッション」を実現している。
そして、このシステムに対応した製品として開発・製造・販売しているのが、
自社ブランドのリサイクルトナーカートリッジ『TORECシリーズ』だ。
例えば『TOREC DXシリーズ』は、高機能レーザープリンターの純正品と同等の高印字品位を実現したリサイクルトナーカートリッジ。純正品に対比して約50%のコスト削減を実現し、高い品質と抜群のコストパフォーマンスで、多くのユーザーから高い評価を獲得している。
この『TORECシリーズ』をはじめとするオフィスサプライ用品の売上は好調に推移しており、安定して成長を続けている。主要株主として、AV機器を中心とした電気機器の世界的メーカーとして知られる船井電機が出資しており、経営基盤も万全。また、企業としての活動に加え、業界団体である一般社団法人日本カートリッジリサイクル工業会でも重要な役割を担っており、業界の発展にも大きく貢献している。
環境に配慮した自社ブランド製品の開発・製造・販売を行っているのが特徴だ。
コミュニケーションが活発で部署や役職に関係なく意見を言い合える社風
同社は本社・工場を群馬県太田市に構え、営業拠点として東京支店(東京都千代田区)、関西営業所(大阪市西区)、九州営業所(福岡市城南区)を展開している。
社員は60名強で、そのうち営業に携わっているのは東京支店6名、関西営業所3名、九州営業所2名の計10名。
20代の若手から40代のベテランも活躍している。
社員同士のコミュニケーションは活発で、部署や役職に関係なくフラットに意見を言い合える風通しが良い社風。
そして社員一人ひとりが裁量を持ち、各自が自分で計画や戦略を立てて仕事を進めていく企業カルチャーがある。
また、全員が常に効率を考えて業務を組み立てるようにしており、残業は少なめだ。
既存事業の強化を図ると共に、新規事業立ち上げに積極的に取り組んでいる同社。
単に製品を販売するだけではなく、クライアントのニーズを聞き出して、新しいサービスや事業を提案し、カタチにしていくことができるのが魅力だろう。