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株式会社ORPHE(旧:no new folk studio)

  • IT/Web・通信・インターネット系

スマートフットウェア開発の先頭を走る、スポーツテックベンチャー

企業について

「日常を表現にする」をミッションに、スマートフットウェアを開発するハードウェア・スタートアップ、株式会社no new folk studio。センサーやコンピュータを内蔵した「新しい靴」を開発する企業だ。

no new folk studioが新たに生み出したプロダクトが「ORPHE TRACK(オルフェ トラック)」だ。モーションキャプチャシステムやフォースプレートに匹敵する解析力を、小さなセンサーモジュールとスマホアプリだけで実現したハイテクシューズ。着地法やプロネーションといったランニングにおける重要な指標を、これまでのように大がかりなシステムなしで、精確に知ることができる最先端のウェアラブルデバイスだ。

「Orpheのセンサーモジュールは、加速度・角速度・地磁気の9軸センサーを搭載し、無線通信でリアルタイムに足の動きを解析することができます。このセンシング機能をベースにランナー向けシューズの開発を進めました」(菊川氏)

ランナーの30%が、膝に痛みをかかえているというデータがある。ランニングするとき、着地の衝撃で膝を痛めるのだという。正しい着地法を身に付ければ、膝への負担を軽減できる。そのため、足の裏全体で着地する走り方「ミッドフット」やつま先で走る「フォアフット」を習得して走り方を改善したいランナーは増えている。ORPHE TRACKは、走り方を改善するために必要なランニング指標を誰でも計測できるランニングシューズなのだ。

「ORPHE TRACKで得られるデータと従来の計測方法で得られるデータを比べたところ、スピードや周期、歩幅で96%、着地時の角度やひねり具合で98%という高い精度でデータが一致しています」(菊川氏)

ORPHE TRACKの開発には、400mハードル日本記録保持者の為末大氏もアドバイザーとして参加している。現在のno new folk studioのオフィスは、為末氏の会社が入っているコワーキングスペースの一角にあり、今も共同でORPHE TRACKの開発に取り組んでいる。

「ケガの防止だけでなく、タイムを延ばすために、走り方を改善したいというニーズもあります。陸上競技の世界では、コーチによって教え方が異なり、選手とコーチの相性が悪ければ、その選手は伸びないという現実があると為末さんは言っています。ORPHE TRACKでデータを計測して、それを解析すれば、それぞれの選手に合わせたトレーニングプログラムを作ることも可能となるのです」(菊川氏)

話を少し遡り、no new folk studioの原点を見てみよう。

2016年にリリースした「Orphe(オルフェ)」は、約100個のフルカラーLEDを靴の底や側面に配置したスマートフットウェア。リアルタイムのモーションセンサーを搭載し、BluetoothでiPhoneやスマートフォン、PCと同期でき、無料のiOS/Androidアプリを使うことで、光の色やアニメーション、足の動きへの反応を自由にデザインできる。macOS用の無料アプリを使えば、モーションセンサーから得られるデータを記録したり、楽器やVRコントローラーとして利用したりと、アイデア次第でさまざまな使い方が可能となる。

「スマートフォンと連動する“インタラクティブな靴”を開発しています。単に光を発したり音が出たりする靴はこれまでにもありましたが、Orpheは内蔵しているフルカラーLEDをコンピュータで制御し、ディスプレイと同じ要領で、光や音をデザインできます。センサーが内蔵してあり、足の動きに応じた光や音の変化も楽しめます」(CEO/Founder・菊川裕也氏)

2016年7月から9月にかけて行われたAKB48の公演で、10足を超えるOrpheを楽曲と同期する演出が行なわれ、同年12月に開催された「AKB48紅白歌合戦」においても使われたという。そのほかに「水曜日のカンパネラ」もステージで使用し、トヨタ自動車・日産自動車・ソフトバンクといった企業のTVCMでも使われた。さらには、文化庁メディア芸術祭やグッドデザイン賞に入選し、金沢21世紀美術館での展示も行われた実績を持つ。

そんな大注目のスマートフットウェアの開発を指揮する創業者の菊川氏は、大学院で芸術工学を学び、新しい楽器の開発に携わってきた人物。研究の一環で電子音楽を奏でる楽器であるシーケンサー「PocoPoco」を製作したほか、ウイスキーメーカーのプロジェクトで触れたり傾けたりすると音を奏でるウイスキーグラスを作るなど、新しい楽器を作ってきた。

「Orpheの原型は、研究室で作った電子版タップダンスシューズ。ダンスの動きが音楽に返還される仕組みを作れば、画期的な楽器になると考えました。ダンサーなら音だけでなく、光もあれば表現手段が広がると思い、Orpheが完成しました」(菊川氏)

誰も見たことがない楽器を作りたいと思っていた菊川氏だが、Orpheを作り上げるなかで、発想を逆転させる。日常生活に存在するあらゆるものを楽器にすればみんなを表現者にさせられる、と。こうしてno new folk studioのミッション「日常を表現にする」が誕生したのだ。

Orpheをスタート地点にスマートフットウェアの可能性を探りはじめたno new folk studio。デンソーの共創プロジェクト「アルカル」では、「アルカルツアーズ」という散歩体験アプリと専用サンダル「アルカルサンダル」を製作。「アルカルツアーズ」は誰でもキュレーターとなって独自の散歩コースをつくり、他のユーザーが追体験できるアプリだ。

「アルカルは『歩くをカルチャーする』をコンセプトにしたプロジェクト。歩くということを考え直して新たな価値を付与しようという試みです。フットウェアから各種のデータを取ることで『歩くを価値付けする』という当社の次の展開につながりました」(菊川氏)

スマートヒールプロジェクトは、ハイヒールにセンサーを付けて美しく歩くためのシステムを開発する試み。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「先進的IoTプロジェクト支援事業」に採択されたプロジェクトで、Japan Healthcareと共同で行われた「歩行指導を行うスマートヒール及びサービス」の開発研究。パンプスに内蔵されたセンサーが歩き方をリアルタイムに捉え、スマホアプリで歩行指導を行う実証テストといえる。

「Orpheを使って新しいスポーツを作るなどいろいろ試しています。Orpheの用途をファッションやダンスのみならず、楽器やヘルスケア、スポーツ、AR・VRなどへと拡張していきます。自社でプロダクトからサービスまで提供するだけでなく、ほかの事業者とも組んで、技術提供をしてスマートフットウェアの可能性を広げていきたいと考えています」(菊川氏)

no new folk studioでは、プロダクトの開発だけでなく、歩くデータをいかに有効活用できるかにもチャレンジ中だ。三菱UFJフィナンシャル・グループのアクセラレーターに採択され、三菱信託銀行が進めている「情報信託プラットフォーム」いわゆる「情報銀行」の実証実験に参加。Orpheの開発で培った技術で、歩行データを提供している。歩行データは健康の維持・促進を証明するためのデータとして活用が期待されている。

「東京オリンピックの際に、東京に来た外国人に東京発の新しいテクノロジーを体験して帰ってほしいと思っています。シューズからデータを収集してAIで解析し、効率的に走れるようになる『スポーツテックの根幹となる技術』や『歩行データを活用するプラットフォーム』の開発を目指しています。テクノロジーで新しい世界を一緒に切り開きましょう!」(菊川氏)

企業情報

会社名

株式会社ORPHE(旧:no new folk studio)

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

資本金

3億4532万円(資本準備金を含む)

設立年月

2014年10月

代表者氏名

菊川 裕也

事業内容

no new folk studio では「日常を表現にする」をミッションに、ウェアラブルデバイスを軸とした新しいプロダクト・サービス/プラットフォームを創っています。

スマートフットウェアOrpheを開発するほか、Orpheの開発で培った高度なLEDの操演技術を利用しての演出協力

株式公開(証券取引所)

従業員数

10人

本社住所

東京都渋谷区神南1-12-16 アジアビル6F Deportare Complex

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