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株式会社エムネス

  • サービス系
  • IT/Web・通信・インターネット系

遠隔画像診断を軸にITを駆使したクラウド型総合医療情報プラットフォームを構築

自社サービス製品あり
グローバルに活動
残業少なめ

企業について

株式会社エムネスは、広島市に本社を置き、遠隔画像診断をベースに、医療技術とITを融合させた医療ネットワークを構築し、様々な医療支援サービスを展開するベンチャー企業である。同社が構築する医療ネットワークは、Google Cloud Platform(以下、GCP)上に構築されており、ヘルスケア分野でパブリッククラウドを活用した先進事例として、大手検索サイトやウェブメディアからも注目されている。

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(2018/06)GoogleCloudPlatformの導入事例として、取材を受けました!
(2018/07)Google Cloud Next'18 San Franciscoに弊社代表が登壇しました!
(2018/08)Google Cloud Platform テクノロジーパートナーに認定されました!
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画像診断とは、CTやMRIなどの画像診断装置で撮影した画像データを放射線科医が診断することである。現在CTやMRIを導入する病院や診療所は珍しくなくなってきているが、放射線科医の数が圧倒的に不足している状態が長年続いており、今後も増える見込みはない。そこで1990年代末に登場したのが、放射線科医不在の病院で、撮影した画像を送ってもらい、それを放射線科の専門医が診断し、レポートを依頼元の病院に返す、という遠隔画像診断サービスだ。エムネス社は2000年10月、広島県に根ざした地域密着型の遠隔画像診断センターとして設立された会社であり、全国に70社から80社存在すると言われる同業者の中でも老舗に位置づけられる。

同社の遠隔画像診断サービスの特徴は、代表取締役 北村直幸氏自身が放射線科医であり、なおかつ放射線診断専門医が業界最大規模にあたる11名(2018年10月現在)常勤していることにある。診断やレポート作成を外部の医師に委託するのではなく自社内で行い、さらにドクター1人の1日あたりの診断数に上限を設けることでドクターの負担を減らし、安定した質の高い画像診断を実現しているのである。
 
もう1つの特徴は、GCP上に独自に構築した『LOOKREC』というプラットフォーム上でそのサービスを提供していることだ。パブリッククラウドであるGCP上に構築することで大幅なコスト削減と、柔軟なサービスの提供を実現している。『LOOKREC』の最大の特徴は、コンピュータとインターネットの接続環境さえあれば、Webブラウザを介してどこからでも依頼やレポート閲覧ができることだ。
クラウドを利用することで、システムの改善や機能追加が柔軟に行えるため、ユーザーニーズをくみ取ったシステムを実現しやすく、また、高いセキュリティと可用性、事業継続性も確保できる。さらに画像や診断レポートをプラットフォーム上に蓄積できるため、それらの二次利用も可能となる。

『LOOKREC』は2014年にバージョン1がリリースされた。当初は主に自社が提供する遠隔画像診断サービスのプラットフォームとして活用していたが、2016年にフルリニューアルに着手し、現在は病理診断やカルテ情報などを含めた総合医療情報を管理するプラットフォームとして、外部の病院や同業者へ提供している。すでに病院や診療所など40施設が導入済みだ。しかも国内だけではなく海外への導入も決まったという。北村氏がビジョンとして掲げる“医療の民主化”実現に向けた新しいステージが始まろうとしているのである。

北村氏が起業を志したのは、広島市内の病院で放射線診断専門医として勤務していた時のこと。ある時、県内の小さな病院の紹介を受けて来院した末期膵臓がんの患者を診察したところ、半年前に検査をした際の画像ですでに異常が現れていたにもかかわらず、見逃されていたことがわかった。画像を診断したのは遠隔画像診断を専門とする東京の会社であったという。放射線診断専門医が不足していることは漠然と感じていたが、調べてみると県内8つの病院が、東京のある会社に画像診断を委託していた。

「その事実にショックを受け、せめて県内の病院は自分たちで何とかする必要があると考えました。質の高い診断が出来る体制を作り、大事になる前の段階に関わることが出来れば、このようなことは未然に防ぐことも出来ます。そう思ったことが起業のきっかけです」(北村氏)

広島県は全国で2番目に無医地区が多い県だが、起業してわかったことは放射線診断専門医師の不足は日本全体に共通する問題であることだった。そこで地域を問わず、世界中どこにいても同じレベルの高度な医療サービスが受けられる仕組みを実現する必要性を感じるようになったという。

その理想を追い求める中で開発したのが『LOOKREC』だ。起業した当時の画像診断はフィルムを用いていたが、世の中のデジタル化が進むと、医療画像もデータに置き換わり、年々データサイズも大きくなってきた。元々オリジナルの画像診断システムを構築していたが、すぐに時代の変化に追いつかなくなった。特に同社の場合、一般の画像診断会社と異なり、データは患者個人の財産として蓄積していく方針を採っており、膨張するデータ量の問題は早期に解決しなければならない課題だった。

「画像診断において過去との比較は最も重要です。また検査数がどんどん増え、患者の要望も高まる中、医師不足の現場にいかにサービスを提供していくべきかを考えれば、AIで補完するしか解決策はありません。AIには学習データが必須ですが、その時に過去の診断データが役に立ちます。さらに診断データは医者のものではなく患者のものです。現代の医療の課題を克服するには、患者側も検査を受けるだけで満足するのではなく、主体的に自身の医療データを管理する意識を持つべきです。そのためにも診察データを蓄積して自由に利用できる仕組みが必要です。しかし従来のやり方では莫大な予算がかかります。どうしようかと考えていた時に出会ったのがGCPでした」(北村氏)

既存システムをクラウドに移し替えるだけの単純な開発ではなく、細部にこだわって開発を進めたという。特にブラウザに画像を表示させるスピードや検索スピードを早めることで、日々の画像診断業務に耐えうるシステムが実現した。今後は画像データを軸とした総合医療情報のプラットフォームとして発展させ、患者自身が利用するための仕組みを充実させていくことが課題だ。

「現在患者の健康は医者任せです。そして結果的に医療ミスが起きれば訴訟を起こします。しかし訴訟を起こして勝ったところで元通りにはなりません。放射線科医が書いたレポートを主治医が見ていないことが問題になることもありますが、実際に見る暇がないぐらい医師不足が深刻化しているのが現実です。しかしその問題は、患者自身が情報を持つことで解決することが少なくありません」(北村氏)
 
また、本社に併設したクリニックで開発したシステムの実証実験を行っている。患者自身に診断データにアクセスさせるトライアルも行っており、プロスポーツ選手やオリンピック選手なども活用してきた。さらに、2018年春に東京で開業した脳ドック専門のクリニックにも、受診者自身が検診結果にアクセスできるサービスを提供しているという。

『LOOKREC』を普及させる上で、特に重要な役割を担うのが開発チームだ。現在のメンバーは、主にビューワの開発を担当するリードエンジニア 福岡秀峰氏と、ビューワ以外の業務画面を担当するリードエンジニア 森藤敏之氏の2名。役割分担をしつつ、北村氏を初めとする自社のドクターや、事業統括部長・田岡昌記氏を交えて意見を出し合い開発を進めてきた。今後、新たな機能を追加していくためには、2人と同等以上に自立してマネジメントが出来るエンジニアと、経験は浅くても設計から開発までフルスタックで手を動かせるエンジニアの両方が必要となる。

福岡氏と森藤氏は、エンジニアとしてLOOKREC事業に関わる魅力を以下のように語る。
 
「ビジョンがしっかりしていることと、まだ存在しないシステムを作るので面白そうだと思って入社しました。実際にシステムの向こう側にドクターと患者さんがいて、システムが止まってしまうと多大なる影響を与えます。それだけ責任が伴いますので止めないように頑張らなければいけません。厳しい面もありますが、その分やりがいは大きい仕事だと考えています」(福岡氏)

「安定性よりもビジネスの可能性を感じて参画しました。ゼロベースからのスタートなので大変ではありますが、その分自由に仕事が出来ます。またGCPをフルに活用してアーキテクチャの設計をしたり、挑戦的な技術を採用したり、自由に自社サービスを構築出来るということはエンジニアとして非常に魅力的です」(森藤氏)

『LOOKREC』はGoogle社のクラウドプラットフォーム上に構築することで、世界中どこにいても蓄積されたデータを活用することが可能となる。症例の少ない難病が見つかった時も、世界中に呼びかけて治療経験のある専門医に助けを求めることができるし、生活者が診断結果や検診結果を管理出来るようになれば、旅行先で病気にかかったとしても、現地の医師にそのデータを見せることで、かかりつけ医に診察してもらうのと遜色ない医療サービスを受けることができるだろう。

さらに蓄積されたデータを活用すれば、インフルエンザなど感染症の流行の動きを可視化することも可能だ。それによってワクチンやマスク、飲料水の用意など、地域ごとに対策を打つことが出来るようになる。また血圧計や心拍計を備えたウェアラブルデバイスと連携させれば、実際の診療データと結びつけて、栄養管理などに応用することも出来る。このように物流システムや生活スタイルの変革、ひいては社会システムそのものの変革も北村氏の視野には入っているのだ。

「国にお金がなくなっているので、近い将来、医療保険は成り立たなくなります。その前に社会システムが変わらなければいけないのに何も出来ていないのが実情です。しかし患者が変われば医療も変わらざるを得ません。現場のニーズに合わせ、患者が満足する質の高い医療を提供することで、社会を変えていきたい。私たちが目指しているのは医療の民主化です」(北村氏)

そのビジョンの実現を目指し、『LOOKREC』をヘルスケアのプラットフォームとして成長させていこうとする同社。GCPの進化スピードも合わせて考えれば、日々挑戦を求められ続けることになるはずだ。

さらにGCPを中心とした技術コミュニティの主催や登壇、AIの開発を行うアメリカのパートナーとの交流、さらにGoogle社主催のカンファレンスへの出席など、エンジニアとして成長出来る機会には事欠かない環境である。今後は東京にも開発チームを置く計画があるので、広島で働きたいエンジニアだけでなく、社会的な意義の感じられる仕事をしたいエンジニアにとっても要注目の会社である。

社員の声

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企業情報

会社名

株式会社エムネス

業界

サービス系 > 医療・福祉・介護サービス

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

企業の特徴
自社サービス製品あり、グローバルに活動、残業少なめ
資本金

1億7250万700円

設立年月

2000年10月

代表者氏名

北村 直幸

事業内容

医療支援クラウドサービス「LOOKREC」運営
独立放射線科医/独立病理医開業支援
遠隔画像診断サービス
遠隔病理診断サービス
車載CT装置レンタル
CT/MRI撮影技術指導
医用画像機器導入コンサルティング
医療機器販売/貸与

株式公開(証券取引所)

従業員数

20人

本社住所

広島県広島市南区東雲本町1-2-27

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