Gouache株式会社

　ソーシャル、ネイティブ、カジュアルゲームで多彩な“楽しい！”を届けているGouache株式会社。スマホゲーム、PCゲームの企画・制作・運用をワンストップで行い、Webキャンペーン・サイトの企画・開発も手掛けている。
元請けのみ（下請けを行わず）で仕事を請け、モノ作りの醍醐味をとことん味わえる制作会社だ。

　代表の梶原氏は（株）電通にてテレビCM、Webキャンペーンの営業・ディレクション等を手掛けてきた、ゲーム界では異色の大手広告マン出身である。
そんな同氏が追及し続けたのはメディア連携のギミックと、よりエッジの立ったクリエイティブを駆使して世の中に新しく面白いモノを生み出すことだ。しかし大手企業にいては思うように動けない。いっそ独立した方が思い切りやれると起業を決意したという。
「メディアごとの特性を活かした仕掛けと、インタラクションのある表現企画で新しいモノを生み出したいと常々思っていました。そのためには、少数精鋭で指揮を取る必要がありました」（代表取締役　梶原氏）。
そして2005年、電通から独立してGouache株式会社を設立した。当初は代表が大手広告代理店の出身者だったこともあり、Webキャンペーンの企画・制作を主業務としていた。
しかし、より直接消費者に企画や制作物を出して試したいと考え、ソーシャルゲームの企画・開発の領域に進出。現在は会社の売上の9割がスマホ・PCゲームでの売上となり、ゲームの企画・制作会社として急成長を続けている。

　少人数だがクレバーで挑戦的なクリエイター集団として知られる同社。
その実力を支えてきたのは“自分たちが本当に面白いと思うものを出し、世の中を驚かせる”というシンプルな想いだ。
「選ばれるゲームを作るためにはまず、直感的に“このゲーム何かが違う！”と思わせることが重要です。鋭利なクリエイティブ、そして麻薬のように脳を刺激する仕組みを用いて僕らはコンテンツを生み出します。世の中を驚かせるコンテンツを生み出していくことがGouacheの使命だと思っています。他社にパクられる、みたいなことを出せると嬉しいですね。」（同氏）。
同社の提案は『いつも切れ味がいい面白いものを考えてくれる』『思いつかなかった“ヤバい”ものを作ってくれる』と顧客からも高く評価されているという。その突出した企画力、開発力についてさらに聞いてみた。

　同社の魅力は、まずワンストップで開発・運営まで完遂できる点だ。
ゲームの企画から全てこなすクリエイティブエージェンシーとして活躍できる土台を持っている。
そして、“要点を押さえるが、想像を超える企画”を立案できることが最大の強みだと梶原氏は言う。
「ユーザーやクライアントの目的を独自のロジックで理解し、他社では考えきれない深層心理に刺さるコンテンツを企画します。スタッフにはJAPAN MENSA会員や100人以上の規模のベンチャーをCTOとして支えた経験者、大手外資ブランドのマーケティング経験者など尖った特性を持つ人間が多く、斬新なアイデアを次々と形にして行くことができています」（同氏）。
そして多様なスキルを持つデザイナーも揃っており、絵作り、UI構成、アニメーション開発などのビジュアル制作においても強みを発揮している。
「僕らのモノ作りの強みは魅き込む演出力、目的達成のための最短距離・最適な技術を設計できる開発力です。例えるとHPはまだ18程の企業規模ですが、これらの力を武器に強力な開発力を出せています。その結果、ゲーム業界でヒットの目安となる月売上3,000万円を常時超えています」（同氏）。
この実績から任せてもらえる案件の規模は年々大きくなり、売上高は2014年度の5,000万から2016年度　は1億を予定。業績を年々拡大している。主な取引先は株式会社DMM.com、株式会社ハピネット、株式会社電通などの大手が多く、大規模なプロジェクトかつ元請け案件が多いのが特徴だ。

　スマホ、PCゲーム業界では、メディア単体での市場拡大は終焉に落ち着くとみられている。市場の関心はポケモンGo！などメディアミックスされた多デバイスによる体験の拡張、またはVRなどの新表現の開発へと移り始めた。
そのような状況を見据えて、GouacheでもVRによるコンテンツ開発に着手している。
「より専門的な表現を好むユーザーニーズをとらえ、今後も先導できる開発力を磨いていきます。VRコンテンツ開発を皮切りに、スマホ・PC・VRなど多面的なデバイスを有機的に連携させ、新しいゲームの楽しさを追求していきたいですね」（同氏）。
業界の最先端を走り続けるクリエイティブエージェンシーとして、同社への期待はますます高まるだろう。

Gouacheの社内には表現やモノ作りを尊ぶ雰囲気が根付いている。
その社風を支えているのはプログラマー、フロントエンジニア、デザイナー、アニメーターなどの多様な“表現者”たちだ。
「ほぼ全員のメンバーが仕事以外に、音楽や絵画制作、楽器演奏などの表現活動を行っています。少人数の会社ですがモノ作りに対する熱意は渋谷区トップクラスだと自負しています」（同氏）。
オフィスには社員が趣味で書いた家に入りきれない巨大な絵画が置いてあり、後なぜか巨大な懸垂台もあり、フランクで自然体な空気が伝わってくる。
よいものを目指すためには失敗を恐れずチャレンジすることが大切だと考えている所もモノ作りの人間にとっては魅力だろう。仮に失敗して例えトラブルに発展したとしても、誠意を持ってフォローをすればユーザーに伝わり、逆に熱意あるユーザーを増やす効果さえある、というのが同社の考えだ。

　今回募集しているエンジニアチームは2名の先輩と共に仕事をすることになる。共に経験15年以上のベテランエンジニアだが、それぞれの経歴が凄い。
一人は100人以上のベンチャー企業3社をCTOとして支えた経験者、もう一人はJAPAN MENSAという高IQ所持者限定の会の会員だ。
それぞれクライアントサイド、サーバーサイド、データベース、ネットワークなど全領域に対する知見があるため、どのような質問にも応えてくれる。エンジニアとしての技術を着実に磨くことができそうだ。
気になる評価制度だが、同社では担当ゲームの売上等によるインセンティブを各月に分配している。現在は運営中のゲームの月商3,000万以上なので、毎月8万円のインセンティブが給与に加算されて支給されているそうだ。自分たちの成果がきちんと給与に反映されるのは大きなやりがいである。
また、有給休暇数が30日と多いことにも注目したい。もし消化しなかった場合、1日9,000円で会社が買い取りを行うなど福利厚生にも力を入れている。

この会社で働くことの最大の醍醐味、それはゲーム制作をじっくり楽しめる環境が用意されていることだろう。
直請け案件が中心なので、自社内でほぼ意思決定ができ、その成果を数字などで感じることができる。「皆が知っている大企業の人、根っからクリエイティブな人、厳しい眼を持った人などとやり取りをして頂くことになります。モノ作りを学び、かつ行っていくにはかなりよい環境です。是非一緒に世の中を驚かせ、感銘させるゲームを作っていきましょう」（同氏）。
世界中の人に楽しんでもらえるようなコンテンツを作りたい、そんな意欲あふれるエンジニアを同社では心待ちにしている。