Lunascape株式会社

IT/Web・通信・インターネット系

日本で生まれ、世界に歓迎されるブラウザ「Lunascape」

企業について

世界唯一のトリプルエンジン×トリプルアドオン、軽快なWebで衝撃を与える

インターネットの“入り口”であるブラウザの利便性を追求し、これまで実現されなかった機能や性能を獲得することで、高い評価を得る「Lunascape（ルナスケープ）」。その開発を行なっているのがLunascape株式会社だ。

様々な機能が搭載されているにも関わらず、主要なブラウザ（Internet Explorer（以下IE）、FireFox（以下FF）など）よりも圧倒的に起動が速く、Javascriptの動作速度も世界最速レベルを達成している。「軽快なWeb」により、Lunascapeは多くのユーザにインパクトを与えた。また、今では当たり前になっている「タブ型」のブラウザもLunascapeが開発したものだった。

最新バージョンのLunascape6では、世界で初めてトリプルエンジン×トリプルアドオンを実現。あらゆるウェブサイトを高い互換性を保ちながら高速に利用できるトリプルエンジン、FF／IE／Lunascapeの三つのアドオンに対応したブラウザも世界唯一のものとして、日本のみならず各国のユーザから評価されている。

高い技術力と、ユーザも気づかなかった「もっとこうだったら良いのに」を次々に実現したブラウザにより、業界で強い存在感を放つのが同社である。その個性は既に様々な表彰によっても明らかになっており、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構（IPA）の未踏ソフトウェア創造事業に2004年に採択されたほか、IPAによる「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2005」なども受賞している。

日本で生まれ、世界に歓迎されるブラウザ「Lunascape」

Lunascapeは、もともとは同社の代表である近藤秀和氏が2001年、早稲田大学大学院に在籍していた時に、研究目的の一環で開発したものだったという。IEを使っていると、直感的な操作ができない、使い勝手が悪い……そんな不満を感じていた同氏にタブ型のブラウザのアイデアが浮かび、Lunascapeができたのだという。

これまで“標準”とされていたブラウザに不満があったユーザにあっという間に支持され、Lunascapeは大きく成長した。そこでユーザのサポート等にも対応するため、2004年、現在の同社が立ち上げられた。その後は、トヨタなどの企業と連携し、特定の機能を提供するOEM版のブラウザを提供したり、広告によるビジネスモデルを展開してきた。

2008年には米国のシリコンバレーに子会社を設立。日本のマーケットにとどまらず、世界のインターネット人口を相手に勝負に出たのだ。現地で日本に先行してリリースしたバージョンは、三つのエンジンを世界で初めて搭載したことで、世界中で高く評価された。Lunascapeの国内シェアは約1%といわれているが、現在、同社は世界シェア1%を目指して開発に邁進している。日本発のブラウザメーカーとして、大きな飛躍が期待される。

IEがWindowsというOSに基づいたブラウザだったのに対して、Lunascapeはユーザの使い勝手に基づいて工夫を凝らしたブラウザだと、近藤氏は語っている。それに気づいた世界のアクティブユーザに歓迎され、Lunascapeは成長を続ける。日本で作ったブラウザをシリコンバレーから世界に向けて発信していく。それが、同社のやり方である。

技術者たちの「理想の工場」

「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想ノ工場ノ建設」という一節は、井深大氏がソニーの設立趣意書に記したものだ。ソニースピリットに共感していた近藤氏は大学院を卒業後の一時期、ソニーではたらいたことがある。その後ソフトウェアエンジニアとしてのアイデンティティを持って起業したが、今なお色褪せないこの言葉を胸に刻み、会社を運営している。

技術力を基に世界中の人々に利用され、愛される製品の提供と、それを通じた平和な社会の実現を目指しているという同社。事業内容は「革新的なソフトウェアの開発」だ。そのとおり、世界の人々に驚きを持って迎えられ、認められたLunascapeを武器に、これからも革新的なソフトウェアを世の中に向けて送り出していく。

根からの技術者である近藤氏のもと、同社に共感し、共に開発を行ないたいと考える社員達が集っている。オフィスはLunascapeのテーマカラーである白と濃紺でまとめられ、独特の世界観を表現しているようだ。技術者達が主役となって、世界に発信し続ける「理想の工場」にあなたも入りたいと考えるなら、挑戦してみてほしい。