株式会社アルティメディア

ゲーム事業、メディア事業を行っているアルティメディア（ULTIMEDIA）。その社名の由来は、「アルティメイト（ULTIMATE）＋メディア（MEDIA）」の造語ということで、その名のとおり「究極のインターネットメディア」を作ることを目指している。

アルティメディアの設立は2010年3月。創業当初から一貫しているのが、「世にない」「新しい価値のある」「完璧を目指した」サービスの提供という3つの指針。それに「究極のサービスの提供」を加えたものを会社の指針に掲げている。

1期目はソーシャルゲームの開発と平行して、広告代理業や受託開発事業なども行っていた同社。大きな転機となったのが、2期目にリリースした「エグザムライ戦国」だ。今や国民的人気グループのEXILEをモデルとした大人気マンガのソーシャルゲーム版で、この作品の大ヒットをきっかけに、社内リソースの大半をゲーム事業にシフトさせている。

その後は、「エグザムライ戦国」のマルチプラットフォーム展開へ。さらに同時進行で、その他複数のソーシャルゲームの運営・開発に着手。

さらに、2013年度末には某人気ゲームタイトルを他社との協業事業にてスタート。これが設立以来最高のヒット作となり、話題を集めることにもなった。売り上げは創業期より毎期、前期比1.5倍から2倍のペースで推移している。

このように、まだ歴史は浅いものの、ヒット作を出しながら順調に成長を続けている同社。当然、ユーザーからの注目も集まり始めてきた。

その背景にあるのは、常にユーザーの視点に立ち、理解・共感を洗い出しながら、「ユーザーファースト」をモットーに開発を行っている点だろう。黎明期から業界内でゲーム開発に携わってきた代表の笹野篤実氏を中心とし、斬新なアイデアを武器に、「更なる理想のゲームを作ろう」という熱い思いが絶えないのだ。

アルティメディアについて語るときに、作品とあわせて特徴にあげられるのが、「福利厚生の充実」だろう。一風変わったものも含めて、働く社員たちのことを考えた、さまざまな制度が整っている。

「仕事は人生の時間の中で大半を占めるもの。その大切な時間を楽しくすごしてもらいたいと考えています」と取締役兼ゲーム事業部部長・佐藤文典氏が語っているように、「楽しく仕事をする」を何より重視している同社。様々な制度の充実や面白い取り組みを考える背景には、そうした社員への思いがある。

まずは、社員の健康面から。「ランチ支援制度」では、毎日届けられる多品目で栄養を考えられた温かいお弁当は、社員たちの活力の源だ。テーブルを囲んで食事を摂ることが、社内のコミュニケーションにもいい影響を与えているという。また、常に冷蔵庫に完備されている野菜ジュース、ちょっと帰りが遅くなりそうなときであっても、「軽食支援制度」として会社がさまざまなカップ麺やお菓子を用意しているので安心だ。

食事面以外では、最新のマッサージチェアが常備されているのも嬉しい。疲れた体を癒やすだけでなく、気分転換や息抜きとしても活用されているそうだ。また、トレーニングスペースが設けられており、なまけた体に活を入れる以外にも、運動不足解消に悩む社員や、アイデアが浮かばずに困った社員が黙々とトレーニングする姿も見られるとのことだ。

また、ワークチェアはエルゴヒューマンプロが導入済み。人間工学に基づいて作られた、こだわりのチェアーのおかげで、疲れにくく作業もはかどると社員たちにも評判となっている。

さらに、年に一回、健康診断とインフルエンザ予防接種が会社負担で受けられる点もうれしい。

変わったところでは「昼寝推奨制度」が好評だ。社内にはベッドが設置されており、昼食後の15分から30分間に仮眠をとって午後の仕事に備える社員も多いとのこと。

ほかにも、「書籍購入制度」は、技術書や専門書、参考資料などは全て会社が負担してくれる制度。新しい知識を身につけることを推奨するだけある。また、勉強会は定期的に行われており、部署やプロジェクトの垣根を越えた情報交換の場としても活用されているという。メンバー全員のスキルアップのために、力を入れ同社らしい取り組みだ。

「家賃補助」はもちろんだが、「家族手当」も整っており、配偶者と子供に対して一定額の手当が支給されている。毎週水曜日は「ノー残業デー」。仕事を頑張ることも大事だが、プライベートの充実あってこそ、という考えが根付いているのだ。

なお、東京都八王子市にある会社は、都心から下り方面(中央線西八王子駅)なので毎朝の通勤ラッシュから解放されるという立地面でのこだわりも。煩わしい通勤地獄から解放されるだけでも、仕事への取り組み方は変わるはずだ。

「社内で改善できることや問題点はいつでも吸い上げられる態勢を整えてある」とも語る佐藤氏。いかに社員を大切にする会社かがおわかりだろう。

アルティメディアが「究極を目指す」のは、何もゲーム制作においてだけではない。全てのことにおいて究極を目指すという高い意識が、同社の成長を支えているのだ。

そのために重視されているのが、自己鍛錬。コンシューマーやクライアントに究極のサービスを提供するためには、まずは社員一人ひとりが自分自身を磨き上げなくてはいけない。そのための努力、勉強は怠ってはいけないというのが同社の基本理念だ。その結果、感性と技術を磨き上げ、新しいビジネスモデルを展開していく、そしてその先に究極のサービスを提供するーー。これが同社が「約束」として掲げていること。

14名いる社員たちは、常に「自分の頭で考えながら」「自身の仕事に誇りを持って」日々業務に励んでいる。指示を待ち、言われたことだけをこなすような働き方は、アルティメディアにはない。

企画・設計・開発・運営の全てを自社で行っている同社だけに、ゼロからサービスを作り上げる楽しさは、メンバー全員にとっての大きなやりがいとなっている。

新しい企画があればすぐに提案できるし、企画が通ればすぐにプロジェクトチームが発足され、プロジェクトマネージャーとして活躍することも可能。これは「プロジェクト提案制度」として制度化されている。自分の仕事を自分で広げることができる環境が整っているわけだ。

こうした社員の頑張りをきちんと反映させるために、代表との昇給査定面談は毎月行われているという。つまり、毎月昇給のチャンスがあるということ。業績に貢献したメンバーに対しては賞与（年2回）できちんと還元されるし、ヒット作を生んだメンバーにもインセンティブが還元される仕組みが整っている。まさに、「頑張った分だけ、形となって手元に残るシステム」がきちんと整備されているというわけだ。

今後は、これまでのゲーム事業に加え、地域に根付いた情報発信ポータルサイトの開発・運営などを行うメディア事業部、安定した収益の確保を目指したeコマース事業にも力を入れていこうと考えているという。

「楽しく、やりがいのある仕事をしたい」という人はもちろん、「感性と技術を磨き上げ、究極のサービスを提供したい」と考える志の高い人にとっては、申し分のない環境が整っているといえそうだ。