株式会社スタジオーネ63

スタジオーネ63は、SPの企画・開発を手がけるものづくり集団だ。

チラシや社内報、ポスター、名刺、カタログ、帳票といった印刷物のコンセプトワーク、トータルデザイン、レイアウト制作などデザインワークのトータルプロデュースはもちろん、また、イラストレーションの作成や情報提供、版下、製版、刷版などをコンピュータにより管理したプリプレスの提供なども手がけている。

さらに、インターネット関連ではWebサイトの制作・運営、Webプログラムの開発・運営、ネットワークソリューションまで幅広く提供。プレゼンテーションツールの企画・制作などのマルチメディア関連事業や、データベース関連事業なども請け負うなど、まさにトータルな対応で業界でも地位を築いてきたのだ。

企業が販促活動を行う際は、思い描く製品やサービスの魅力を伝える工夫をするのはもちろんだが、ほかとの「差別化」のための企画立案も重要だ。そのうえで、移り変わる時代のその時々の流れを読み、見る人の興味をそそるデザインを作ることは、まさにデザイナーの腕の見せ所であり、センスの良さが問われるところだろう。

スタジオーネ63が何より力を入れるのが、まさにこの部分だ。デザインの持つ無限の可能性でクライアントのイメージを具体化させ、「クライアントのお役に立つもの」を制作することに情熱を注いでいる。

様々な企画を実現させるという点では、印刷物単体での展開よりも、Webサイトやメルマガなどといったいろいろなメディアと連携・連動させる方が大きな効果が生まれる。ゆえに、トータルに事業展開しているスタジオーネ63の強みは、こうした部分でも発揮しやすくなっている。

このようなトータルな対応が可能な背景には、グループ企業の存在も大きい。

スタジオーネ63は、印刷・Web・販促企画に強みを持つ「六三（むつみ）グループ」に属している。グループは7社から構成されているが、中でも中核を担う六三印刷株式会社、六三グラフィックス株式会社が営業部門を、岩手県・水沢市に設置された印刷工場である六三ビジネスフォーム株式会社がプリプレスや印刷、製本の部分を、そしてスタジオーネ63が制作部門を一手に担い、上流から全ての工程をフォローしている。

六三グループの特徴として特筆すべき点が、本田技研工業とのつながりだ。六三印刷の前身時代から半世紀にもわたり、本田技研工業の協力会社の一つとして同社の発展に寄与してきた。その縁から、現在も同社の販売促進および来店促進のためのSPツールなどの企画を担うほか、多くの関連企業とも取引を続けている。

本田宗一郎氏直筆の「皆さんどうもありがとう」という色紙が、六三印刷の会長室に飾られているというエピソードからも、両社間の信頼関係の深さがわかるだろう。

このような経緯で制作力や技術力を磨き、今日に至るまでに多くの実績を残すに至った六三グループ。それぞれのジャンルのプロ集団が多くの資産を生み出し、それらをふんだんに活用しながら、クライアントにとってもっとも効果的な広告展開を提案している。こうした構造、歴史が、六三グループを現在におけるナレッジカンパニーたらしめているわけだ。

そして、その中で制作を担うスタジオーネ63は、まさにものづくりのスペシャリストとして、世の中にあらゆる価値を提供し続けてきた。

スタジオーネ63の売上高は、2016年度が4億8000万円、そして2017年度は5億7000万円と好調に推移している。その実現を支えているのが、同社が何より大切にしている「人」の存在だろう。

「パワーの源は人」と掲げ、社員一人ひとりが時に熱く、時に柔軟に、そして臨機応変にベストの選択肢を選んでいけることを重要視している。その過程で、情報を知識に転化し、経験を加えることで知恵とし、その知恵を駆使してクライアントやエンドユーザーの満足を実現する、と考えているのだ。

同社が扱うプロジェクトは、ほぼ全てが自社受注・自社内開発案件。ゆえに、エンジニアであっても、クライアント先に出向いて説明したり、ヒアリングして汲み取ったニーズをもとにカタチにしていくなどといった業務に携わることになる。同社が求める、トータルな提案力が自然と身に付くのは間違いない環境だ。

入社後は、グループの概要や方針などを学んだ後、個々のスキルに応じた業務を担当する。ゆえに、能力や経験次第で、コア業務に携われるチャンスもある。社員は現在50人ほど。先輩社員がしっかりバックアップしてくれるので、安心して仕事に打ち込めるだろう。

責任感を持って積極的に新たなことに取り組みたい人や、自ら課題を見つけることができ、創意工夫をしながら課題解決に臨める人には、仕事を任せる社風が根付いている。前向きにチャレンジしたい人は、ぜひこの機会を逃さないでほしい。