国立ファーム有限会社

国立ファームグループは、「優秀な農家（ものづくり）が正しく評価される農業界」を【農業改革】としてかかげ、「川上（生産）から川下（販売）」をモットーに運営すること9年目。まだまだチャレンジ精神旺盛なベンチャー企業である。
その中で国立ファーム有限会社は、川中から川下（流通／卸業／販売）までを担っている。国立ファームグループとしては、国立ファーム株式会社（山形ガールズ農場）、国立ファームソルトリーフ農場株式会社の農業生産法人と、飲食事業として農家の台所株式会社との連携で、「川上（生産）から川下（販売）」まで展開中だ。

「川中から川下」までを担っている同社は、企業当初からある事業として【流通・仕入】は、全国の優秀な農家と直接対話し、高付加価値野菜・果物を見極め自社の農産物に対する基準の整備や、農家との栽培契約・買い付けなど国立ファームの中心的役割を。高付加価値の商品を世の中に送り出す為、【営業・卸部門】は、有名百貨店や大手外食チェーン、個人が経営する飲食店などへ卸している。2009年には、末端のお客様へ付加価値が伝わるように【通販・EC】として事業を開始した。
また、大きな特徴として「広報・販促」部門を自社のブランド構築の為だけでなく「農家のブランディング」を事業として位置づけ【ブランド部】として組織立たせている。　　　　　　　　　

上記からも分かるように、同社の「核」である商品は、「モノ」と「ヒト」である。
「モノ」とは、生で食べられるカボチャやナス、自社ブランドの塩味がする野菜「ソルトリーフ」などの見た目や違いが分かりやすい【驚きのある野菜】、農家の土づくりや栽培のこだわりがダイレクトに生かされた【格段に味の違いがある野菜】など、年間1000種類以上。
「ヒト」とは、もちろん「優秀な農家」である。
同社が取引している農家はいずれも、農業界の未来を見据えた“優秀な農家”だ。
『“優秀な農家”とは、「農業という職業にプライドを持ち、自分の意志で生産しており、なおかつ“何が作れるか”を、誇りを持って語ることができる農家」だ！』と言う。そして「健康的な土作り･環境作りをすれば、野菜はしっかりと根をはり、丈夫な野菜が育つ」という考えに基づいて、安心･安全はもちろん、野菜本来の美味しさ･楽しさを追求している農家ばかりだと。企業して9年目にその数は、やっと500軒を超えた。その“優秀な農家たち”も武器にして次の展開を見据えている。
※国立ファーム有限会社では、優秀な農家を「篤農家」と表現している。

2006年の設立当時、取引農家「0軒」だった同社は農家たちからの信頼を少しずつ獲得し、契約数を増やしてきた。そしてその信頼をベースにしたネットワークを強みに業容を拡大してきたのである。もちろん国立ファームにとって核となる「モノ」「ヒト」に関する事業は、彼らが目指している農業改革には必須。これからも力を緩めることなく進めていくことは間違いない。さらに、商品の付加価値を伝えて販売する【営業部門】【通販・EC部門】、そしてブランディングに加えさらに発信力が必要とされる【ブランド部】の強化が目下の目標である。

百姓なんて勤勉なだけで馬鹿ばっかだろ！と農業と触れ合うまでは思っていました。ところが全然違ってスゲー才能の持ち主ばかりでした（勤勉でない人もいましたが）。篤農家は勿論のこと、普通の農家さんも兼業農家さんですら高度な技術を有した“ものづくり”なんです。ではなぜ、農業を知らない僕はそう思ったのでしょう？理由は分かりませんが、そう思わせることが得になる人々の意図が働いていたのではないでしょうか。

ならば、僕は僕の意図をもって、農業を偏差値の高いカッコ良い職業と思っていただけるような仕掛けをする組織を創りました。この活動は農業補助金が減ったり、貿易の自由化に繋がるかもしれませんが、将来的には日本の農業の発展に貢献できるものと確信しています。 農業をプライドのある職業に変えることは、日本人の価値観を変えることに繋がります。今の日本人の価値観を変えることは、日本の未来を変えることに繋がります。

人は金や物、便利や長寿だけを与えられても、幸せにはなれません。金や権力などを持って社会的地位が高くても、社会的貢献をしていない、他人を思いやる精神のないような輩に威張らせたくありません。私はアグリカルチャーという「ものづくり」を通じて精神性の豊かな人づくりをしたいと考えています。「何を持っているか」ではなく、「何を作り上げることが出来るか」が重要な価値観になるような世の中にしたいんです。

前途にもあるように国立ファームは全国約500軒から、味や品質、希少性など付加価値のある野菜を直接仕入れ、小売店や飲食店への卸販売や一般消費者への通販を展開しています。

国立ファームは創業以来、伝えることに力を入れてきました。「よいものづくりをする農家が正しく評価される社会に」というスローガンを達成するには、農家や農家が育てる野菜がよいものであることをお客様に伝えていかなくてはなりません。

農業界はこれまで市場流通に頼っていた分、伝えることをとても苦手としている業界です。最近になり、ようやくPRしようといった動きはあります。しかし、農業界の真面目さが裏目に出て、真面目な堅苦しい伝え方がほとんどです。
そんな農業界に「一石を投じたい」と国立ファームは日々創造しています。

私達は、農業界においては、新参者で怖いモノ知らず。
「今の農業のイメージを変えること」を念頭に、本質をとらえたうえで、バラエティ番組のような親しみやすさが必要だと考えています。くすっと笑えたり、へ～と思ってもらえたり、とお客様の好奇心をくすぐり、記憶に残る表現を模索し続けています。

創業から9年目に突入し、国立ファームの表現方法は、日本の農業界でおもしろがってもらっているのはもちろん、海外のメディアでも紹介されました。とはいえ、世間的にはまだ無名の会社です。もっともっと国立ファームの認知を広げるべく、既存事業に伴う表現はもちろん、農業×クリエイティブの新しい表現や企画・事業を行っていきます。