セキュリティサービス事業を立ち上げ
WEB・モバイル・サイバーセキュリティ技術のすべてを用いて、ワンストップでソリューションの提供をしている株式会社ミックナイン。
同社を創業した小林幹直社長は、大学時代にプログラミングを学ぶ一方、1999年の当時に登場したiモードのモバイルサイトを趣味としてつくり始めた。すると、そのサイトは人気を集めるようになり、広告掲載収益を上げるようになったという。
「卒業を前に、このまま起業するか就職するか思案しましたが、広告会社などから事業継続を求められたのです。家族の勧めもあったので、2004年の卒業と同時に起業することにしました」(小林氏)。
それ以来、15年間にわたってシステム構築や運営のノウハウを蓄積してきた。航空機のチケット販売サイトを運営する旅行会社を設立、全米NO1セキュリティソフト「WEBROOT」のディストリビュータになるなど事業の多角化を図っている。
そして、目下力を入れているのが、ウィルス対策ソフト、サーバセキュリティ、データ復旧などを提供するセキュリティサービス事業。その中の「WEBROOTプレミアム」は2017年11月に販売数が20万人を突破し、今後、更に事業拡大を目指していく考えだ。
「安心して安全にインターネットを利用できる環境を作っていきたい。当社としては、良質のサービスを続々とリリースしていきたいと思っています」と小林氏は力を込める。
一流の人材が集まる仕組みを作るために、福利厚生にも全力をそそぐ
人材に投資する同社は、特に福利厚生には力を入れている。最近では、充実した福利厚生を売りにする会社も珍しくはないが、そのなかでも同社は類をみない充実ぶり。入社時のPCをノート、デスクトップ、OS問わずに用意するのはもちろんのこと、特に特筆すべきなのが「ランチの支給」だ。
ほぼ毎日、希望者にはランチを提供しており、当然無料。社内の休憩室にみなで集まり、フランクなコミュニケーションを楽しみながら食事をすることもあれば、外出して美味しい刺し身をいただくこともある。どちらにも共通していることは、中途半端なランチではなく、しっかりと美味しく、体のためになる質を提供していること。
これは1流の人材になるためには、体が資本であり、その体は食事から作られているという社長の理念にほかならない。そのためには、食材も1流のものを。
その他にも、家賃の半額を支給する制度もあり、さらには引越し費用まで一部支給するという。そこまでやるはなぜなのか。すべては、1流の人材になってほしいという想いであり、また1流のアウトプットができるようになってほしいという願いである。
今では一般的となったフレックス制度や、書籍購入の支援、有給取得の促進、最近では社員旅行など、社員に対してかけるコストは、同業にとどまらず全国を探してもなかなかに高水準だろう。